宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

今年のスギ花粉症(その8)

2014年03月12日 13時40分34秒 | 花粉症
急に春めいてきましたね。

今頃になって、花粉症のピークに入っています。
例年ですと、バレンタインデーからピークに入るのですが、今年はホワイトデーにピークをむかえる感じです。

ここまで飛散が遅れたのは、二度の大雪が原因かもしれません。
そのため、皆さまの中には、
「今年は花粉症がでないのではないか」
と安心されている方も少なくないでしょう。

確かに今年の飛散量は昨年よりも少ないと思います。
その点では、少し安心です。

でも、ご注意ください
それは。
いったん、症状が出てしまうと、これから雪だるま式に悪化する可能性があるのです

花粉症は、できるだけ症状を出さないことが重要です。
また、いったん症状がでてしまったら、すみやかに治療してしっかりと押さえておくことが必要です。
花粉症のやっかいなことは、いったん症状がでてしまうと、その後どんどん悪化する可能性があることです。
様子を見ていても、自然治癒しにくいのです。

ですから、ポイントは
1.抗アレルギー剤の予防内服をきちんとする
2.洗濯物や布団を屋外に干さない
3.外出時はマスクや眼鏡をする
4.つるつるした素材のコートを着る
5.毎日、しっかりスキンケアをし、保湿をする
6.朝シャンは駄目。帰宅後にすぐにシャワーや入浴をし、洗髪する
7.症状が悪化したら、すみやかに受診し、適切に治しておく

近年、花粉症は今やアレルギー体質のある人だけの特別な病気ではなく、だれにでもかかりうる国民病といえます。
さらに、問題なのは。
花粉症の低年齢化です。

当院には、ベビーカーに乗せられている赤ちゃんや保育園児で花粉症を疑うお子様も来院されています。
放っておくと、3ヶ月くらい苦しむので、とても辛そうでかわいそうです。

赤ちゃんやお子様の場合、鼻のまわりや目のまわりをこすりまくって、真っ赤にただれていることがあります。
治療しないで、屋外で遊んでいると、花粉を浴びまくって重症化します

花粉症は、目でも鼻でも皮膚でも咳でも、なるべく軽くすませておくことがとても大事です。
早めの治療をお奨めします

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