宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

今年のスギ花粉症(その5)

2014年03月01日 16時23分20秒 | 花粉症
久々の雨ですね

室内の湿度が久々に40パーセントを超えました。
空気のしめった重さが、肌に心地よいです

でも。
そんな中。
今日の診療では、あきらかにスギ花粉の影響を感じました。

多くの方が、この一週間に悪化しています

目のかゆみ。
涙目。
鼻水。
くしゃみ。
顔のかゆみ。
首や胸回りの湿疹。
うでの湿疹。
これらが、本日、とくに多く見られた症状です。

雪がおさまって、少しずつ暖かくなってきたこのごろ。
大学通りの桃の花もすでに満開です。
春は確実にやってきました。
遅ればせながら、スギの花粉の飛散が始まったのです。

例年ですと、バレンタインデーあたりから花粉の飛散は多くなるのですが、今年は雪の影響で遅くなっており、今頃になって飛び始めています。
なので、油断されている方も多いようですね。

でも。
ちょっと、ご注意ください

スギの飛散がいつもより少ないと言っても、ひどい症状が出る方がいます。
それは、スギの花粉量が多いからとは限らないのです。

度重なる雪のせいで、寒さが長引き、暖房をつけ続けている方が少なくありません。
お子様も、ホットカーペットや床暖房の上で寝転がっていることもあるようです。
すると、皮膚だけでなく、目や鼻の粘膜やのどの奥まで乾燥してしまいます。
乾燥した皮膚や粘膜には花粉は侵入しやすくなり、アレルギーがおこりやすくなっていまうわけです

そうなんです。

肌も目も鼻も、乾燥は禁物なんですね

みなさま、くれぐれも、暖房の使用にはご注意くださいね

私は、とうとう、この冬、エアコンを一回も使用せず、8枚の重ね着と電気ストーブでのりこえました
おかげで、顔の肌も手の指も、しっとりすべすべです。
カオクリーム、保湿クリーム、ハンドクリームが、ばっちり効果大です

春は、まだまだ乾燥しますよ。
しっかり保湿して、うるおいのある生活をしましょうね




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