宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

今年のスギ花粉症(その6)

2014年03月04日 07時51分33秒 | 花粉症
まだまだ肌寒い日々が続いています。

でも。
自転車をこぎながらふと地面に目を落とすと、桃の花が散って白い点々模様がそこかしこに見られました。
春は確実に進んでいるようです。

こんなに寒い気温でも、スギ花粉の飛散はやや多めになっています。
このところ、症状が明らかな方が増加しています。

目がかゆくて、まぶたや目のまわりをかいたりこすったり。
鼻がむずがゆくて、鼻をごしごしと摩擦したり。
口まわりを手の甲でこすったり。
耳の後ろや首回りをかいていたり。

まだまだ空気が乾燥しているので、かいたりこすったりすると顔や首の皮膚がただれます。
こうして荒れた肌の状態を放置すると、その皮膚にスギ花粉が侵入して、いっそうかぶれてしまい、ますますかゆくなるのです。
また。
この状態では、化粧水がしみたり、ファンデーションののりが悪くなったりします。

春のこの時期、顔や首が赤くなったり腫れたりすると、紫外線のアレルギーではないかというご質問が増えますが。
顔の皮膚炎の原因が紫外線という方は、実はほとんどいないのです。
また、急に化粧品が合わなくなったのでは・・・とご心配される方も少なくありません。
でも、いきなり化粧品にかぶれるというのも、ちょっとおかしい気がしますね。

多くの方が、暖房の乾燥に加えて、スギ花粉のかぶれがおこっている場合が多いのですね。

春は、湿度がまだまだ低く、また風が吹きやすくホコリも舞うので、露出している顔や首のトラブルが多い季節です。

つまり
やっぱり、大切なのは、とにかく保湿ケア
正しい保湿ケアにまさる治療と予防はないのです。

花粉の飛散に負けないうるおいのある強い肌を作りましょう



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