宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

今年のスギ花粉症(その7)

2014年03月05日 07時45分33秒 | 花粉症
久しぶりの雨ですね
最近お気に入りの傘を無くしたので、早く買わなくては・・・・とうらめしい気持ちで、灰色の空をながめています(苦笑)。

さて。

ここ最近、急に強いかゆみを感じる患者さんが増えています。

かゆみの種類とその治療についてお話ししましょう。

最近多くみられるかゆみには、大きくわけて二種類あるのです。
それは。

一つ目はじんましんです。
春が近づくと、三寒四温といって気温差が大きくなるのですが。
これは、実は体調不良や疲労などを引き起こしやすいのです。
そのため、自律神経の不調や全身のかゆみを引き起こすじんましんの原因となります。
このかゆみは夕方や夜、夜中などにおこりやすく、翌日の朝や昼間には軽くなります。
見た目も、夜は赤くなったり腫れたりするのに、朝や昼は消えてしまいます。
この場合は、治療は飲み薬のみとなります。

二つ目は、花粉によるかゆみです。
これは、花粉の付着により皮膚にかぶれとかゆみをひきおこすもので、軽い場合はかゆみのみですが、進行すると赤くなったりぶつぶつただれたり、かわがむけたりします。
治療は、主に塗り薬になります。
この花粉のかゆみは、かゆくてかくと、ぶつぶつが出てきて広がり、その部分がどんどん悪化してしまいます。
かけばかくほど、皮膚炎が悪化し長引くので、ひどい場合は飲み薬も必要です。

今日は一日雨で、花粉はあまり飛ばないので、ちょっと安心です。
でも、雨の翌日はむしろ飛散量が増加するので、晴れると急にひどくなります。
お気をつけください




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