宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

今年のスギ花粉症

2014年01月08日 14時48分39秒 | 花粉症
今日、自転車をこいでいたら、寒いとはいえ風の中にほんの少し生暖かさを感じました。

この春を感じる風がふくと、スギ花粉症の季節が近づいていることに気づきます。

今年のスギ花粉症はどのように対処したらよいか・・・・について、お話しします。

今年は予想では飛散はやや少なめとなっています。
昨年が多かったので、今年は少ないだろうと予測されています。

これは朗報ですが、何もしなくても大丈夫ということではありません。
花粉の飛散が少なめという年でも、患者さんの数はほぼ同じです。
でも、飛散の時期が短めなので、つらい時期は短いことが期待できます。

まず、予防内服ですが、毎年症状がつらい方は1月の中旬くらいからスタートすることが良いでしょう。
3月くらいになってからしか症状が出ない比較的軽症の方は、2月に入ってスタートしましょう。

内服は原則1種類でよいでしょう。
飛散が多い年は2種類飲んでいただくこともありますが、今年は1種類でよいかもしれません。

鼻の症状のみの方は、漢方薬でも大丈夫。
漢方薬は妊婦さんや授乳中の方でも飲めます。

鼻と目の両方の方や、皮膚のかゆみも出る方は、抗アレルギー剤内服が良いでしょう。

点眼薬や点鼻薬のみの処方も承ります。

花粉の飛散が少なくても、鼻や目の粘膜が乾燥していたり、皮膚がドライスキンになっていると、花粉の症状は早めにまた強くでます
ですから、暖房で空気が乾燥していると、花粉症はひどくなります。
この点でも、過剰暖房をやめて洋服の重ね着をオススメしているのです

昨日あたりから、花粉症が出始めたという方がぽつぽつ来院されています。

空気の乾燥に気をつけて、洗濯物を屋外に干さないようにし、1種類の抗アレルギー剤内服をはじめて、とことん軽くすませたいものですね




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする