京都勤務のメンソールが、一番にねらったのが二条城近くにある『山水』というバー。入り口の暖簾が目印だよと押しもらったにもかかわらず、見逃してしまって、何度か往復してやっと見つけたらまだ開店前だった。それならばということで目指したのは、木屋町にある『NOILLY BAR』を目指す。結局二条城から京都市役所まで歩いたことになる。このバーはビルの六階にあるんだけど、エレベーターではいけない。同じような構造のバーが大阪の心斎橋にもあったので、メンソールはそれほどとまどうことなく六階にたどり着いたものの、なんとまだオープンしていなかった。仕方がないのでメンソールは、三条通を西へ向かう。そこで見つけたのが『雪月花』というバー。
入り口はシンプルで和風な感じ。思わず引きずり込まれてしまうような、誘ってオーラたっぷりのギャルという感じ。で、メンソールは引きずり込まれてしまった。
入り口を入ると、そこには奥に続く薄暗い廊下がある。その廊下がやたら長いように感じられる。廊下の中間ぐらいまで行くと、右手側にバーと思われる空間が出現するが、そこへ行こうにもガラス板に仕切られていてたどり着くことができない。逆に、酔っぱらっていくとガラス板に気づかずに激突するかも知れないので、注意が必要かも知れない。さらに進むと階下へ降りる階段がある。こうなってくるとダンジョンに近い感覚がある。帝塚山にも、店をとりあえず一周してからでないとバーカウンターにたどり着けない店もあるので、それほど違和感はないけど、それにしてもバーカウンターまでが長い。階段を下りるとやっとバーカウンターが出現する。カウンターの一番奥に座ったメンソールは、まずマティーニをオーダーした。カウンターは左右にも長いが奥行きも広く、バーテンダーが精一杯手を伸ばしてマティーニをメンソールの前まで届けてくれる。フードメニューの中で気になったのがブルーチーズの盛り合わせ。チーズの盛り合わせがメニューに載ってるバーは多いけど、ブルーチーズと限定しているところがナイスでキュートじゃん。チーズに合わせてメンソールが飲んだのはチンザノ・ロッソ。ちょっとわがままに氷なしのチョイソ。チョイソというのは、ちょいソーダ略で、少量のソーダで割ってほしいという意味。メンソールはSicksでこの言葉を知ったんだけど、以後どのバーに行っても、チョイソとオーダーして聞き返されたことはない。オフと言っては聞き返され続けたメンソールにしては、驚きに近い。これはソニックでも同様。ちなみにソニックというのは、ソーダとトニックウォータを半々ぐらいで割ったもので、味わい的にはソーダ割りと、トニック割りの中間的なものになる。また、オフというのは、オンザロックの逆でオフザロック。これは通じたことがない。アップとかオーバーは、通じることもあるけど確率は低い。
最後はメニューを見せてもらって、この店のスペシャルカクテルをオーダーした。名前の『宗易』が目にとまったのは、メンソールの友人が東京で『易宗内家拳』を主宰してるからなんだけど、『宗易』は茶道に関係する名前だとか。レシピは、抹茶リキュール、栗のリキュール、クリームに抹茶を入れるらしい。外国人観光客向けに作ったオリジナルカクテルで、陶器を意識させるようなグラスで出される。陶器だからグラスじゃないのかな。相当に甘いカクテルだけど、メンソールは甘いカクテルも平気だし、何より抹茶を入れることによって引き立つ茶の香りと味が良い。抹茶リキュールだけではここまで行かない。
実は、メンソールは京都地元民と思われてしまったことと、メンソールが多少京都特有の地名表記に慣れていたことから、いろいろとお勧めの店を教えてもらった。それはまた次の機会にするけど、なぜカバーじゃなくてカレーの店とかステーキハウスなんだな。どうしてだろう。それと、アシスタントは、大阪北地区の店にかなり詳しい。『ヴィンテージ・イン』とか『アルテミス』とか…。それがまた話題となって盛り上がってしまった。
(店 名) 雪月花
(ジャンル) バー
(所 在 地) 京都市中京区三条通富小路西北門 SACRAビル
(電 話) 075-231-0070
(営業時間) 19:00-27:00、(日祝は-25:00)
(定 休 日) 月曜日
(ウ ェ ブ)
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