みどりの野原

野原の便り

6月13日 見瀬周辺

2024年06月13日 | Weblog

見瀬周辺 本番。31人参加された。
写真はあまり撮れず。


集合地の駅で子育て中のツバメ。
真下で見ている人間を全く気にしていない。人をガードマンとでも思っているのか。

駅前の植栽ボックスはパンジーからベゴニアに代わっていた。


そこで、雌花と雄花探しをした。
よく見ると、雌花には子房が付いている。

平坦な道では、観察するものがないように見えるが、雑草といわれる植物ののたくましい生き方を知ることができる。

カラスビシャク・ノビル・ナガミヒナゲシなどなど・・
時には邪魔者にされたり、困りものになったりするが、頑張って仲間を増やしている様子に感動さえ覚える。

外来植物が生態系を壊すと嫌がられたりするが、ここにあるイタドリやクズだって、外国では困りものの外来種となっていると思えば、おあいこのようにも思える。
だいたい植物が好きで入ってきたわけではないし。

カタバミやドクダミの説明は、担当のメンバーさんが詳しく説明して下さった。
聞くのは勉強になります。
下見の時、カタバミが夜葉を閉じる(就眠運動)が、クローバはどうなの?と聞かれた。
夜、野原に行けないので、採ってきて鉢に植えた。
夜、見ると、クローバーも確かに葉を閉じるのがわかったので、報告した。
ただ、カタバミとは葉の閉じ方が違う。
デンジソウも葉を閉じていた。これも閉じ方が違う。
同じような3出の葉。寝姿は様々だが、植物も夜は眠っている。

アラカシの若い茎に付いている白いもの。
「アブラムシかと思った」という人も。
ハゴロモの仲間の幼虫だ。(種類はわからない)
茎にくっついた綿のように見えるハゴロモの幼虫。ちゃんと足もあって動ける。
今は茎に口吻を突き刺して樹液を吸っているようだ。

「今から、ハゴロモショーをはじめま~す。いいですか~」
カメラを構える人、身を乗り出す人。

棒で幼虫をつつくと、ピンッと飛ぶ。
もうひとつ。ピンッ・・面白いようによく飛ぶ。
ひとつひとつピンピン跳ねさせた。みんな大喜びで盛り上がった。 

こんな遊びもしながら、公園へ。

ヤマコウバシが果実をつけている。雌株しかなく、自家受粉で果実を実らせるのだという。
日本全国クローンという不思議な樹木。

クチナシグサはだいぶ枯れ枯れで見にくい。


種子を出してしまった果実。もうすぐ姿を消してしまうらしい。

クヌギ・アベマキ・コナラ・クリ。
わかっているようでちょっと迷ったりする樹木。
みんなでワイワイ。

5月に若い果実を見て、熟した果実が見られるか、あわよくば試食できるかと思ったアメリカザイフリボクは、下見時点で全く果実はなく残念・・鳥の仕業?

やっと(ここでは)区別がつくようになったイヌシデ・アカシデ。
今日は果実が出来ていて判断しやすかった。

 
イヌシデの果苞         アカシデの果序 果苞

草地のネジバナ・ヒナギキョウ・オオバコとツボミオオバコ
この辺ではヘラオオバコはあまり見ない。

午後、
ネズミサシの若い球果・カツラ。
秋、落ち葉になった時、キャラメルコーンのようないい香りがするカツラ。
先日、「カツラを押し葉にしても香る」と聞き、緑色の葉を押し葉にしてきた。
みんなで香りを確かめた。ほんとやね~。


サンシュユに寄生していたヤドリギ。
下見の時にメンバーさんが見つけてくれたもの。
何回も来ているのに、見る方向が違っていたのか見逃していた。
果実もついていた。
こんな低い所でヤドリギを見たことがない。


石垣にびっしりと繁ったワイヤープランツ
今は花時、実時で・・
ゼリービンズのような実もたくさん付いていた。

担当メンバーのお1人が説明された。

甘味がある。中に黒っぽく見えるのが果実。
三角形の果実を見るとタデ科らしいなと思う。

川を渡って駅に向かう。


タケニグサがひとところ群生していた。

下見より1時間早く終了。
暑い時なので、早めに終わることも喜ばれる。

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6月9日 うちの庭 ウマノスズクサ 花 解剖

2024年06月09日 | Weblog

近くにウマノスズクサの自生するところがあり、そこで、毎年ジャコウアゲハの卵や幼虫・蛹を観察していた。

草刈りが近づいた頃、蛹や幼虫を連れ帰って羽化させたこともある。
今、そのウマノスズクサ自生地も自動車道の工事で風前の灯。
・・ということで、去年、1株掘り取ってベランダの鉢に植えたのだ。

ジャコウアゲハが来てくれたらいいな~。と淡い期待も。
でも、大食漢の幼虫が生まれたら、食べつくされそう・・とも思い。




無事、冬越しして、蔓が伸び、今たくさん花をつけている。うれし~。




ウマノスズクサ 花の筒の内側に毛が生えている。(ピンボケごめん)

これまでも、つぼみや花は見ていたのだが「果実」というものを見たことがない。
探してみても見つからない。


花が落ちると「棒のような花柄」が残るのみ。
果実、見たい。見たい!
ネットで調べても果実はできにくいとのこと。


落ちた花 果実はこの丸い所にできるに違いない。と思い‥


丸い部分を切ってみる。 
黒い塊がある。硬い。これか。果実の元は。と思った。

幸い、家で花が咲いたので、解剖してみることにした。
‥と言ってもよく切れるカミソリもなく、器用さもないが、とにかく花を割ってみることにした。


花の筒は細くて曲がっていて、切りにくい。むつかしい。
おっ。丸い所に何かあるぞ。これが果実か?


分解するとこんな姿。


丸いところにあったもの。
ネットで調べてみると「ガク筒の奥に花柱が6個並んでいる」状態。


「花柱の裏に雄しべが付いている」状態。


花柱の裏側についている雄しべ。変わってるなあ。


そして、棒状の所を切ってみると・・
不鮮明ながら、若い胚珠が並んでいるのがわかった。ほ~!
花が落ちた後に残る「棒のような花柄」と思っていた部分が「子房」だと分かった。

ここが膨らんで果実になるのか~。ちょっと納得。

ネットで見ると、果実はかなり大きいものらしい。
たくさんの花の中で、1つでも果実にならないか。期待しているが・・
細い曲がった花の筒の中を虫が出入りして受粉してくれないとどうにもならない。
この形では人工授粉もむつかしい。

虫さ~ん。来ておくれ~。と祈る日々です。

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6月8日 当尾の里 岩船寺~浄瑠璃寺 オトメフウロ・白い汁の出るナガミヒナゲシ

2024年06月08日 | Weblog

加茂駅で集合。
ずいぶん久しぶりの当尾の里。
歩きつつ、来たことがあるなあ。見たなあと思い出したり・・

岩船寺


石風呂 「鎌倉時代、寺塔39坊の僧が身を浄められた」
石の槽には排水の穴があったが、水はどこからどうやって運んだの?
お風呂のように中に浸かったのかな? 溜めた水をかぶったのかな?
大勢の僧がどうやって使ったのか気になる。


山門を入って、岩船寺本堂へ。
内陣も拝観。本尊阿弥陀如来坐像(平安時代・重文)は四天王にガードされ、どっしりと坐しておられた。

境内はアジサイが多い。今からが見ごろになる。


ヤマアジサイだろうか?なんとも初々しい感じ。


ガクアジサイ


シチダンカ?


カシワバアジサイ


ミヤコワスレ
 

カルミア


ツルアリドオシ

浄瑠璃寺方面へ下る。

途中の「一願不動」は、男性方にお任せ。


転がり落ちそうな大岩
このあたりからは急坂になる。手すりはありがたい。


「笑い仏」阿弥陀三尊像 石の庇に守られてくっきり。
中央の阿弥陀如来は柔和なほほえみをたたえた石仏
両脇に観音菩薩・勢至菩薩を従える。


近くの草むらにあったのは、オトメフウロと思うが。


リョウブの花


ヤマコウバシ 若々しい葉、雌株だけで果実をつける。


唐臼の壷(からすのつぼ)
「からすの壷」っていうと、カアカアのカラスかと思ってしまうが・・
私年代の人は知っている唐臼(からうす)
でも石に開いたこの穴は小さすぎないか??

近くに2体の石仏がある。


からすの壷2尊 その1.阿弥陀如来坐像。
横の四角い穴は灯明を供える火袋だとか。細かい細工。


石の側面にもう1体、地蔵菩薩立像が彫られている。
雨ざらしなのによく形をとどめている。


シロダモ 果実


テイカカズラ 満開


ホタルブクロ


愛宕灯籠 見覚えのある愛宕灯籠の前を通る。


薮の中3体仏 
銘は気づかなかったが、当尾の記銘のある石仏では最古のものらしい。


浄瑠璃寺に到着


山門 境内は浄土式庭園となっている。


西の本堂には阿弥陀如来を祀る。西国浄土 彼岸を表す。


宝池を挟んで、東の三重の塔には薬師如来を祀る。此岸。
お寺全体が仏教世界を表しているそうだ。

帰りは浄瑠璃寺前から加茂行のバスに乗ったが、電車が出た後で、長い待ち時間。


加茂駅の駅前広場


駅前広場にトチノキやカツラ・クチナシなどの植栽。


熟した実がいっぱい落ちているのはヤマモモ。


ヒマなので、実を摘んで帰った。


近くをうろついている時、白い汁がでるナガミヒナゲシを見つけた。
先日「ナガミヒナゲシには2つのタイプがあることがわかった」との情報を得て、見かけるたびに茎をちぎってみるのだが、黄色い汁のものばかり。
何より、もう時期が遅く、ほとんど枯れているので、来年に持ち越しだと思っていたが、1本でも見つかって良かった。
来年は早い時期に探そうと思う。

さて、ジャムにするつもりで持ち帰ったヤマモモ、砂糖をまぶしておいたが、1つまた一つとつまみ食いするうちに・・ついに消えてしまったのでありました。

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6月7日② 最寄り駅の桜 バッサリと伐られた。

2024年06月07日 | Weblog

最寄り駅の桜。

朝、ホームから見ると・・わあっ。


バッサリと根元から伐られた。


今年もきれいに花が咲いていたのに。4月4日咲き始め。

先日来、根元にフラスがたくさん出て、穴も開いて、明らかにクビアカツヤカミキリの被害木だと思った。


6月3日 フラスが溜まっていた。


6月3日 フラスが出て、幹に穴が開いてひどく傷んでいる。


6月3日 根元から2本に分かれている幹。 右側の葉は元気な葉。
左の幹の葉は萎れている。

この辺ではまだ被害を受けている木は見かけないが、近くに公園もあり、神社にも桜が植栽されている。
他の地域で無残な状態も見ている。

調べると、橿原市では、令和3年には1本だった被害木が、令和5年には20本に増えているとの情報が。
いよいよこの辺りにも広がってきたか・・

やはり知らせた方がいいかなと、先日、市の農政課に連絡した。
「他の方からも連絡をいただいているいる」「駅の構内なので・・連絡はしておきます」とのことだった。

伐られてみれば・・複雑な気持ちです。あまりいい気持ではないなあ・・
せめて、「クビアカツヤカミキリの食害があり、拡散防止のために伐採しました」ぐらいの説明板がほしい。

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6月7日① 下見 ゆっくり歩きで。

2024年06月07日 | Weblog

今日は担当4人で下見。
晴天で、本番も暑くないぐらいに晴れてほしいものです。

このコース見る所ありますか? 何を観察するんですか?という方もいました。

ゆっくり歩くとよく知っている植物も懸命に命をつないでいることがわかります。

見慣れた植物・知っているけどよく知らない植物・ちょっと珍しい植物が残っていればいいのですが・・

今日見た昆虫


ホシミスジ 
裏翅の「黒い星」は見えなくて残念ですが。


キマダラカメムシ
外来種の大きいカメムシ。近年増えているようです。


ハゴロモの仲間の幼虫 種名はわかりません。
本番でショーが見せられたらと思います。

本番で説明する担当も決めました。
今日はちょっとゆっくり歩き過ぎたので、本番ではもう少しスピードアップも考えねば。
暑い時なので。

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6月6日 うちの庭 ヒロハフウリンホオズキ・アメリカチョウセンアサガオ・マルバアサガオ・ビヨウヤナギ・ゼラニウム

2024年06月06日 | Weblog

うちの庭


ヒロハフウリンホオズキ


マルバアサガオ
去年は、濃いピンク・薄いブルー・濃いブルーも咲いたのに、今年は淡いピンクばかりになった。


ゼラニウム と アメリカチョウセンアサガオ(ケチョウセンアサガオ)


ビヨウヤナギ

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6月5日 うちの庭 ウマノスズクサ 花 つぼみ

2024年06月05日 | Weblog

去年、道路工事でなくなりそうな自生地から1株持って帰って植えたウマノスズクサ。


たくさんつぼみが出来ている。


花も咲き始めた。

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6月4日 うちの庭 オカワカメ挿し木 アロエアリスタータ

2024年06月04日 | Weblog

うちの庭


近所の塀から垂れ下がっているオカワカメ。
ちょっといただいて来て、挿し木をした。
うまく活着するか?


アロエ アリスタータ 花が咲いた。

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6月3日 うちのツバメ 糞確認 巣に座っていた。

2024年06月03日 | Weblog

今年はもう来ないのかと思っていたツバメ。
今頃になって巣に来ている。


糞を初確認 今から子育てを始めるらしい。

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6月3日機織り体験 コースター作り 

2024年06月03日 | Weblog

工作部会企画の「機織り体験」に参加


石切駅 北側?は急坂。昔は海が迫っていたというのを実感できる。


石きり神社の参道を下る。


参道の途中にある「河内木綿 はたおり工房」が、今日お邪魔するところ。


ミニ機織り機がセットしてくれてあった。
昔から伝え残されていた綿の栽培~河内木綿の再生を目指す活動を永く続けられている館長さんの熱のこもったお話を聞いた。


これはワタの木(草本)から採った、私が知っている綿の姿。
中に種が入っている。


種離れが悪く、手では取れない種付きのワタを、種と綿に分離する手回しの種取り機
種だけが反対側に残る。


種が取れてふわふわの綿になった。
さあ、これで糸にするのか・・と思うが、これを布団屋さんで綿打ちしてもらうそう。


ちょうど帰る時に布団屋さんが打った綿を持ってこられた。
ああこれこれ。昔は打ち直した綿を布団に入れていたっけ(母が)


いよいよ、糸車にかけて糸にするわけだが・・


糸を巻き取る芯に、竹の皮を湿らせたものを使う。へ~~。


上のふわふわの綿は10㎝四方に広げたものをまとめたもの。
糸車を回しながら糸状になった綿を竹の皮に巻き付けていく。
(下の写真が巻き取った糸)  この間の準備はどうしたっけ?
むつかしかった。均等に糸にするのは相当な技術がいる。

いよいよ作った糸も合わせてミニ織機にかける。


セットしてくれてある経糸と、主な織り糸(横糸)は好きな色のを選ぶ。
そして、よく見る機織り。
経糸のすき間に巻いた横糸の杼(ひ)を右から通し、上部の櫛型のものを手前に持って来て糸を押さえる。(ガッチャンとはならないよ)
戻す時、櫛型のものを上下にひっくり返すと経糸が交差する仕組みになっている。
そこに、横糸の杼を左から右へ。
そして、適当なところに紡いだ白糸を織り込んで模様にする。
この繰り返し。単純作業ではあるが、抑え具合と端のそろえ方がむつかしかった。


そうして出来上がった色とりどりのコースター。
綿の実から織物を作る。理屈はなんとかわかった。

・・でも・・

型染めの説明で見せてくださった「白生地」
これを作るのに、種の分離・糸紡ぎ・・考えただけで気が遠くなりそう。
「河内木綿の再生」簡単なことじゃないな。
あらためて頭が下がる。

さて、楽しい体験の後は・・

石切神社参道を下る。(いつもは石切駅まで坂を登っていたが)


うどん屋さんでヨモギうどんを食べた。

途中のお店を覗いたり・土産を買ったり・・
神社にもお参り。


石切神社の正式名は「石切劔箭神社(いしきりみつるぎじんじゃ)」


御神木クスノキの大木 樹齢400年


門かと思ったが、絵馬殿。髄神門でもあるとか?
屋根の上に、劔(つるぎ)と箭(や)

門の両端におられるのは、仁王様じゃなく、

 
剣を持った随身?       矢を持った随身?

植栽の植物を見たり・・


見たことのない花 セイヨウオトギリ?


これは知ってる カシア アンデスノオトメ


テンニンギク


源平シモツケ


いろいろ見ながら歩いているうちに、新石切駅に着いた。
ここから乗るのは初めて。

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