みどりの野原

野原の便り

11月21日 上町台地 天下茶屋~生魂神社へ

2014年11月21日 | Weblog
上町台地の西端を南から北へ歩いた。

正圓寺(阿倍野区) 
 
    正圓寺        アンモナイト化石が置いてあった。
昔上町台地は半島のようだったというから、海の化石も採れるのかもしれない。

聖天山公園

クスノキのところだけが小高くなっているが、この辺りは古墳だったらしい。
聖天山は標高14,5m 「大阪5低山」のひとつ。

道からずっと下の空き地 下へ降りてみた。

ここは上町断層となっている崖で下の草地は水が湧き出て湿地となっている。
ガマ・大阪では珍しいコガマ・ヒメガマやカヤツリグサの仲間などが生育している。
粘土層の上の砂礫の層から水が流れ込んでいるらしい。
昔はこういう湿地が各所にあったそうだが、埋め立てられたり地中の環境が変わってなくなり、ここは貴重な湿地となっている。

北に歩き、あべのハルカスのすぐ下 天王寺駅から天王寺公園へ。
サクラやケヤキの紅葉がきれい。

 
石垣に絡んだオオイタビ 果のうができていた。まだまだ小さい。 切ってみた。
イタビコバチと巧妙な関係で受精を行う。


これは何だ? イタチ? でも作り物。

一心寺(いっしんじ)天王寺区 

有名な寺らしく大勢の参拝者があった。

安居神社(やすいじんじゃ)(天王寺区)
 
少彦名神とともに菅原道真が祀られている。 また、大阪夏の陣で真田信繁が境内で戦死したと伝わる。  右)安居の清水(やすいのしみず・かんしずめの井戸)といわれる井戸が下の方に見えたが、水は見えない。
上町台地は生駒山からの伏流水が地下を通り良質の井戸に恵まれた地だったということだが、今は水が枯れてしまったところも多いらしい。

 
「玉手の瀧」高い崖の途中から湧水が滝のように流れ落ちている。
これも断層の途中にある大阪層群の粘土層の上の砂礫層に水が通っているからだそうだ。
石垣に覆われている断層の地層を想像した。

 
大江神社(天王寺区)から階段を降りる。 百歳の階段(ももとせのかいだん)といい、101段あるというので数えながら降りた。これだけ降りるということは段差が15mあるということ。
ここも断層が目に見えるところだ。

 
生魂神社(天王寺区)ここも境内の端は切り立った崖になっていた。
    ここで解散になった。          近くの真言坂

今は枯れているところが多いそうだが、「天王寺七名水」といわれる井戸や、「天王寺七坂」といわれる坂も台地・断層に関係するのだろう。
坂を上り下りし、段差が目に見えるところもあり、上町台地 上町断層を実感した。
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