みどりの野原

野原の便り

1月2日 5人と1匹新春ウォーク 請堤? ・ 発見!何じゃこりゃ?はオオツメクサらしい。 

2016年01月02日 | Weblog
地形大すきな子供(大人)がいて、暮れに川の話になった。
橿原市や高田市周辺には曽我川 葛城川 高田川がほぼ並行して南から北へと流れている。
「こんなところないやろ? 蛇行した川を付け変えたりしてるからや」
「付け変えの名残のある場所もところどころある」「請堤らしいところも残っている」・・・

そんな話を聞いた後「新春ウォークはどこにしようか」と話し合う。
結果「家から歩いて行けて、人の行かないところへ行きたい。請堤を見たい」と意見が一致した。
家の子供たちは私もだけど、静かな人のいないところが好きだ。

とは言え、当日(今日)朝はゆっくり・・結局遅くなってしまうのが常。
去年も帰ってきたら真っ暗だったのだ。早く出発して早く帰ればいいのにと思うが多勢に無勢。

昼過ぎに出発。
天気はよく、寒くも暑くもないウォーキング日和

先ずは曽我神社(宗我坐宗我都比古神社)
 
      宗我坐宗我都比古神社             クスノキの古木

 
          ソシンロウバイ                サンシュユ 
写真を撮っていたら「それはなんですか?」とタ尋ねられた。      

知った住宅地の中でも今まで歩いたことのない道もあった。

磐余神社(いわれじんじゃ)
  
ここは子供達もデイキャンプなど想い出のある神社 神武天皇を祀る。  
                 右)ヤブツバキ 赤い花や白い花が咲いていた。

すぐ近くに岩神社
 
古墳の上に作られた社らしい。神武天皇を祀る古社で、雨乞いなどもされたらしい。
                     右)岩の字に波頭?の鬼瓦 

住宅地を抜けると田園地帯が広がる。

 
        東を見ても・・・           西を見ても・・・広い。

すぐそばの田んぼからキジが飛び立った。 バタバタバタ・・重そうな羽音を立てて飛んで行った。
尾羽の長い雄だった。

畑の間も通る。

 
干し大根が並んでいた。 のどかな風景      池の跡らしい。枯れたガマの穂があった。

田んぼや畑・ところどころ木立・荒れ地・・静かだ。


ネコが1匹 野原で日向ぼっこ 心地よさそう。 近くに家はないのに・・野ネコ?

おっ!見慣れない草発見。何じゃこりゃ? ナデシコ科・ツメクサに似てる・・

 
    帰って調べたら帰化植物 オオツメクサらしい。
今日のコースでもその近辺だけにしかなかった。他でも見たことがない。わーい、うれしい~。
知らない道を歩くと思わぬ発見もある。
何年か前の新春ウォークでタコノアシ群生地を見つけたのだ。

 
「あれが多分請堤と思うけど、確認してや」という。
           竹藪?と思ったが近寄って見ると2m以上の高さがある。
「請堤(うけづつみ)」とは洪水から集落を守るための堤防のこと。   

竹につかまって上に登ってみた。

細い尾根状になって、請堤というのも私には信じられる光景だった。
(注意 これが本当に正しいかどうかは定かではありません。)
端まで行って荒れ地に降りた。

 
しばらく歩いたことろに、さっきの請堤の続きと思われる名残が見られた。

その後も、道になっていたり、池の堤防を兼ねていたり? それと思わせる地形が残っていた。

 
広陵町に入って「この辺が蛇行していた場所」「付け変えた蛇行跡にパークゴルフ場ができたと思う」


近くには付け変えて緩やかになった曽我川があり、橋を渡って百済へ。

 
田んぼの端に ゼニゴケの雄器    少し離れたところに、もう胞子の出た跡の雌器があった。
写真を撮っていると先に歩いていた子供から「どこにいるの?」とメールが来た。

百済寺に到着 横の公園で戯れ・・

 
百済寺「聖徳太子が平群の熊凝に建てた熊凝精舎をこの地に移し、百済大寺と名付けた・・」と説明文。
桜井市の吉備池廃寺が百済寺の可能性が高いといわれているが、この三重の塔は重文に指定され、古い神社には違いない。


ソテツに去年の枯れた雄花序が残っていた。

今日はここを最終地点として引き返す。
娘は帰りのバスとかないの? 疲れたらしいが歩くしかない。

帰りも違う道で、なるべく近い道を。

 
小さい社は子部神社 雄略天皇の養蚕にまつわる伝承を残す。
    
隣は瑞花院(ずいかいん)吉楽寺
 
   本堂は重文 屋根瓦は古く、改修時に足された新しい瓦も見える。
瓦葺き替えの際に、瓦に書かれた落書きが発見された。前に見せていただいたことがある。
「「嘉吉元年五月一日 サルノトキニ トクリホトナル アラリフルナリ ヒツシサルヨリ ウシノハウエ フリイクナリ」(嘉吉元年の旧暦5月1日に、とっくりほどの大きさのアラレが、南西(未申)から北東(丑)の方へ降り去っていった)」又「永享十三年 コノ年 年号カワルナリ 嘉吉元年三月吉日」など多数の落書きが見つかった。
落書きにも悪い落書き、良い落書きがある? この落書きは大事な記録になっている。

帰宅したのはもう5時前 8キロ余歩いたらしい。

私の今日の目的はもうひとつ。春の七草探し。


セリ ナズナ ゴギョウ ハコベラ ホトケノザ 小さいものもあったが一応揃った。
7日まで日があるので洗って冷凍した。
コメント
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