金沢大病院:
104歳男性の手術成功 腹部大動脈瘤破裂
金沢大病院(金沢市)が、腹部の大動脈瘤(りゅう)破裂で緊急搬送された104歳の男性患者の救命手術に成功したことが30日、明らかになった。同病院によると、大動脈瘤破裂の手術成功例としては国内最高齢とみられる。
大動脈瘤破裂は生存率10~20%とされ、高齢者は体力面から手術しないことも多い。患者は4月25日、腹部の痛みを訴え、同病院に到着した時は 出血性ショックで心臓が止まりかけていた。医師らは心臓マッサージをしながら破裂部の上下の血流を止め、こぶ状の部分を人工血管に付け替えて一命を取り留 めた。
執刀医の大竹裕志医師(46)は「破裂したら終わりの『時限爆弾』と言われるが、60~70代でも破裂前の手術で95%は助かる。年齢であきらめず、専門医を受診してほしい」と話している。【近藤希実】
毎日新聞 2010年7月30日 19時28分