首相に速やかな任命迫る
学術会議が幹事会声明
日本学術会議は28日、菅義偉首相が任命を拒否した会員6人全員について、すみやかな任命を強く求める幹事会声明を発表しました。
声明は、同会議が任命を再三求めたにもかかわらず、菅首相から正式の回答や説明が一切されておらず、前例のない事態への対応を迫られ、運営に支障をきたしていると報告。「6名の欠員という法の定めを満たさぬ状態が長く継続することは、本会議の独立性を侵す可能性」があり、是正できるのは「任命権者たる内閣総理大臣をおいてありません」と指摘しています。4月開催の総会を「法の定めを満たさぬままに開催されることは避けられねばなりません」として、6人の速やかな任命を強く求めています。
梶田隆章会長(東京大学教授)は同日開いたオンライン記者会見で、4月の総会は、現在検討をすすめている学術会議のより良いあり方についての最終報告を議論し決定する極めて重要な役割をもった総会だと指摘。「今後の学術会議にとって極めて重要な意味をもつ文書を、(法の規定通り)会員210人がいる状態で決めたい」と強調。小林傳司第1部幹事は、「法を満たさない状態が任命権者によって作られており、人事介入が独立性を侵すことになっている」と述べました。
「菅政権腐り切っている」
小池氏質問に反響
日本共産党の小池晃書記局長の28日の参院予算委員会での質問に、「生活保護の追及に感激」「自民党支持だったが菅政権は腐りきっている」など多くの反響が寄せられました。
政令市で福祉事務所長を務めていたという男性は、「生活保護の扶養照会を受給したい人がためらうのは当然。行政側にとっても戸籍などを調査するので大変な労力がかかる」と指摘。「小池さんの言う通り、実施要領を変えて照会をなくせばいい」と語りました。実際に生活保護を受けている男性は、当初役所に門前払いされた体験を語り、「かつては自民党を応援したが、共産党に乗り換えようかと思っている」と打ち明けました。
菅首相の自民党総裁選にからむ官房機密費の疑惑にも、「コロナで店をたたむ人や自殺する人が増えているときに、税金の使い方として許せない」「血税を好き勝手使って、支出先が全く不明なんて許されない」など多くの反響が。「政党助成金をいっさい受け取らない政党だからできる質問。党員としての誇りを感じた」との声もありました。