柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

猥雑

2009-01-06 08:14:41 | Weblog
年末年始の急な失業者に向けて、どういう集め方だったのかはわかりませんが全国から二千万円のカンパと何千人のボランティアが集まったんだそうです。炊き出しの風景は映像で見ましたが、これも立派なセーフティーネットですよね。こういうのは日本人に特有のことではないんでしょう?他国の場合にどう社会が動くのか知りませんから偉そうに言えませんが、きっとこういうのは恒産ある国民の恒心だと思うのです、どの民族にもこういうことに突き動かされる人達がいるんじゃないのかって思うのです。ま、余所の国のことはさておき、これだけの迅速な対応できるのはやはり日本人なんだろうなとも思います。私はボランティアというのを胡散臭く思っています、と言うより苦手なんですね親切の押し売りという感覚がどうしても拭えないからです。いえ、助ける人がいればきっと助けられる人がいて、正真正銘のボランティア活動というものはきっと存在しましょう、そこはもちろん認めています、いかな偏屈の私でもそう思っています、でも、でも、そうじゃないところも必ずあって、そっちにばかり目が行くというわけです。だからいつも斜に構えています、ながめすがめつしています。本来の意義目的から外れる輩が必ずいるのです。総務政務官(衆院議員)が総務省での年頭挨拶で、日比谷公園での年越し派遣村(これはNPO団体が主催したそうです)での出来事をさして、そこに集まっている人達は本当にまじめに働こうと思っている人なのか、厚労省の講堂を開放しろとかもっといろんな人が出てこいなんて要求するのは昔の学園紛争の手口を思わせる、なんて言ったそうです。新聞が採り上げて火をつけています。ここですわね。いろんなのが混じってくるんです。「本来の」派遣切りにあって急に路頭に迷っている人達の他に、色々なのが。何年も迷っている者とか、単なるプータローとか。炊き出しなんて事聞きつけるのは早いですからね、ご相伴に与る連中。救世鍋の様相。でも、ボランティアさんたちは優しい。区別つけられないこともあるけれど、ああいうところの無差別な優しさを見ると私は尊敬します。とても私にはできそうにないことですから。そして群集心理。社長出てこい!!あれです。麻生出てこいとかなんとか連中叫んでいたんでしょう。学生紛争を例に出すところはこの政務官の個人的な好みでしょうが、こういう雑多な猥雑な集団心理というのはこういうもんだとわかっていてもそれを受ける側にとればカチンと来るものでしょうし、勝手なことを言うんじゃないと切り返したい気持ちはわからぬでもないことではあります。でも、政治家の言、行政人の言となるといささか不適当というわけです。クビ飛びましょうか。つくづく言葉の怖ろしさを知ることですね。
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