柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

言外の強要

2006-03-23 08:37:59 | Weblog
一雨毎に暖かくなるこの季節特有の気候なのですが、なんだか今年は雨が多いように思いませんか。彼岸も過ぎて、春はすぐそこまで来ていましょう。私は十分にひねくれ者ですので、目に付く文章やフレーズもそっちよりです。またニヤリとする文章を見つけました。「ボランティア活動が楽しくなったら、それは自己満足が先行しているのだから、止めた方がいい」「いい事するなんて、悪趣味だからよしなさい」いかがですか。今やボランティアといえば葵の御紋で、この行為は曇りなく正しく美しいものだから、反対はおろか賛同しない者も許さないという風潮ですよね。そして当然の波及敷衍としてボランティア活動する人こそが正しく真っ当な人なのだという評価。そしてこれまた当然の結果として、ボランティア活動する人の独断専行が許されていく。そしてやがて周りが鼻白み、倦み、飽きていく。この順番ですよね。どなたにでも覚えのある事実ですね。私は、何が嫌いかと言ってこの手の強要強制を一番嫌悪します。ので、こういう文章読むと嬉しくなります。いやいや、もちろんこの種類は皮肉風刺なのですよ、そのくらいはわかっています。何が引っかかるのかといえば、行為ではなくこういう行為をしようとする気持ちこそが価値があるのだ、そっちに感謝しなさい!という強要が見えるからです。僕たちは何も見返りを要求しない!と言われれば言われるほど、何だかなぁという思いが強くなるという皮肉です。ごめんなさい、ボランティアなどしたこともない者には、言葉が過ぎましたか。でも世の中には有償ボランティアなんてものも存在します。ううむ、これも言葉の一人歩き、形骸化の好例なのでしょうねぇ。
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