柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

精神

2012-08-31 08:22:23 | Weblog
オリンピックで日本柔道が惨敗したこともありで、あちこちに批判文が載ります。仕方ないことでしょうが、柔道そのものの乱れ、道着を直さない、ちゃんと礼もしないといった批判も多いことです。柔術から柔道へ高めたのは精神であった筈だ、しかし一旦スポーツに落ちてしまうとこうなることも止められぬこと、なればスポーツから離れて、本来の日本柔道に戻るべき、こっちの流派を作るべしという論調です。よく聞くヤツ見るヤツです。つまり勝てなくなったからです。体格差はどうにもならぬことなのですが、柔道自体が柔よく剛を制すをモットーにしているものです、体格差を理由にできぬジレンマもあるのでしょう。だから体重別という構えは願ったり叶ったりだったのでしょうが、同じ体重でもガタイの差は歴然ですからね。競技化した途端にヘーシンクという化け物が現れて、これは未来を十分に予見させるものだったわけです。小さいのが大きいのを投げ飛ばす。これが柔道の醍醐味だと、それが柔道精神だという触れ込みでしたからね。元々柔道にはそんな区別(体重別)はないのでしょう?世界に普及するということは、どんどん形が変わっていくということです。青い柔道着ってのも驚きましたが、競技的には合理的です。段々レスリングに近くなっていく、綺麗な技の掛けあいからポイント獲り合いに変わって行く。仕方ないことです。勝てなくなったから、日本柔道に戻れ?いいの?そんなので。一方の剣道は、先日話を聞く機会があったのですが、柔道の轍を踏まぬように国際化しない、競技化しない方針だそうです。広く開くとルールも何もかも変って行く。礼に始まり礼に終わる。言うは易し、行うは難し。外人にこんな精神がわかる筈がないです。だから初めから開かない。剣道の選択は正しいのだと思います。いかがですか。
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