柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

職務怠慢

2006-06-25 10:53:14 | Weblog
さて阪神です。巨人と付き合っていればいいと思っているうちに中日に離されていきます。巨人など放っておけばいいものを、なんと付き合いのいいこと。相手はもう5割をうろうろするBクラスです。敵は中日と思い定めよ、岡田!今岡も久保田も、おらん者は使いようがないのだ!
 愛媛の病院で点滴ミスで63才の男が死亡したというベタ記事が載っています。記事によるとカリウムの過剰投与による心停止で、点滴速度が速すぎたのが原因のようです。糖尿病の治療もされていたそうなので、インシュリン投与もされていたのでしょう、すればカリウムが下がるのはありがち、補正するのもやりがちな対応。何の注意も払われずにおざなりにやっつけたのでしょうね。ちなみにカリウムとは細胞の働きを調整するイオン(電解質と言います)の一種です。ナトリウムなんてよく聞かれるでしょう?塩化ナトリウム、塩のことですよね、Nacl。その仲間で、カリウムは過剰に投与されると心停止を来します、医学生でも知っている常識、医者になって初めにたたき込まれるやってはいけない事項の一つです、看護婦もきっとそうのはずですがね。安楽死の問題提起のきっかけとなった東海大学の「殺人」事件も、このカリウムを故意に大量投与して死亡させたものでした。いや、この手の事故は後を絶たないのです、それはもう人の性です、何年かおきに必ずどこかの病院で同じ事が起こるのです。でも、看護婦の言葉が気に入りません「なぜやってしまったか分からない」そうです。バカ野郎。お前は広島の人殺しペルー人か、悪魔が乗り移ったとでも言うか?全く情けないことです。プロ意識のかけらもありません。同業として謝りたい気持ちです。こんな輩の手にかかったご不幸、なんと申し上げてよいやら。
 最高裁が首相の靖国参拝に対する損害賠償訴訟に判決を下しました。結果はご存知の通り原告敗訴(上告棄却)でした。この手の裁判は今まで多くあって、下級審でもすべて原告敗訴であったのですが、今回は初の最高裁判決であり憲法判断(合憲か違憲か)が期待されたわけです。しかしその肝心の憲法判断はなされず、損害賠償訴訟の棄却(ということは高裁の原告敗訴が確定したと言うことです)のみがなされた格好でした。だいたいに、どういう損害賠償なのだ?と不思議じゃありませんか。「首相の靖国神社参拝は政教分離を定めた憲法に違反し、精神的苦痛を受けた」そうで、原告は日韓の戦没者遺族だそうです。この、日韓というのがいいですねぇ、匂い立ちます。先に書きましたが、NHKの朝ドラ見ていてもあの時代の理不尽さ、一般人への強制抑圧は、今他人事として見ていても耐えがたいものがあります。ので、当時具体的に無体を受けた人々の恨み怨念は如何ばかりかとは思います。天皇陛下の名を借りての端々の下級ゲス役人の無体横暴、軍の専横。さぞや無念でありましたろう。しかし、であります。小泉首相がいつも口にする純粋な慰謝の気持ちも否定できますまい。この人達の命によって今の日本がもたらされたのだという気持ちは普通に誰もが思うことではありますまいか。A級戦犯などはあの悪名高き東京裁判で連合国(アメリカ)が便宜上作った区分け、B級C級の違いなぞ無きに等しいのですよ、でも、みんな裁かれ散ったわけです。ですから、これも先にフセインの裁判の件で過激に言いましたが、ガーっと乗り込んで一番の首領と狙いを付けていた連中を見つけ次第殺してしまえばよかったのではないのでしょうかね。それをやれ平和の、人道のとびっくりするような偽善を示してみせる。じゃぁ、あの原爆は人道に反するものではなかったのか?一般国民をそれこそ無差別に大量殺戮したあの罪はどこに行ったのか?連中このことにはすっかり口を拭うのですよ。こんな無茶苦茶な、一方的な報復劇を裁判という茶番に隠す。報復するなら報復らしく、もっとあっさり殺せばよかったのに、です。今日の毎日新聞に、国会議員に聞いたアンケート結果が載っています、「東京裁判やむなし61%」という見出しです。こういう認識なのです、連中は。がっかりしますね、というか薄ら怖ろしい気もします。問題は捻れに捻れて、A級戦犯を靖国から抜いて別に祀れなんていう中韓の馬鹿げた要求を諾々と呑もうという方向です。ですから、この原告達の言い分の方がおそらく実体験からくる生々しい訴えなのだろうとは思うのですが(それこそ純粋に判断すればです、多分にイデオロギーがかっていましょうけれど)、具体的に東条さんやら陸軍大将海軍大将を思って頭を下げるのではなく、求められるままに、強いられるままに召集され戦場に散っていった祀られている大多数の名も無き人々に対しての気持ちで頭を垂れるのであることも真実でしょう。否定などできません。ここにお参りする人達はみなそういう思いではありませんかね。中韓や反日左翼の言う如く「そういうところで頭を下げること自体戦争肯定なのだ」なんて言いがかりの無茶さは明らかでしょう?最高裁は憲法判断する裁判所なのです。ですから、それを避けたのは職務怠慢なのでしょうが、政教分離に反するなんていつまで経ってもこういう文言でしか訴状を書けないのも怠慢でしょうね、原告側の。じゃぁ、公明党はどうなのよ?という切り札があるわけです。政権与党ですよ。朝日新聞が社説であれこれ繰り言述べていますが、「最高裁は首相の靖国参拝を認めたわけではない」なんて強がりで締めています。いいえ、最高裁は違憲じゃないと判断したのです。お気づきですか?こういうレトリックなのです、法律家のよくやるこじつけ、三百代言の三百代言たる由縁。AとBという相反する判断があるとします。普通はAではないと判断されればじゃぁBだろうとなるのです。が、Aじゃないという判断だけのことで、Bだとは言っていない、なんてねじ込みができるわけですね。今回のことで言えば、合憲違憲の判断がなされていないという結果ですから、合憲であるわけです。違憲だと判断されなかったわけですから。朝日は法律家じゃありませんが、こういう誤魔化しに私達は騙され続けているのです。諸兄、一見正しいように見える嘘は世の中にごまんと転がっていますよ。しっかり見極めましょうぞ。
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