柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

ゴネ得

2008-05-29 08:42:06 | Weblog
大阪船場吉兆は「ささやき女将」とうとう潰れました。のれんに胡座をかいたとの弁。息子達の無茶だったのかこの創業者の実の娘の指示だったのか。ささやき会見の場を見る限り、実権はこの婆様にあったように思いますね。息子達(おそらく養子の亭主も)は事ごとに「お母ちゃんの言うとおりにせなあかん」という絶対命令体系を笠に着ていたんでしょう。あれだけ内部からチクられるということは以前から従業員間で問題になっていたということであり経営陣がそれをずっと改善せず抑えつけもみ消してきた事実に他なりません、その口実がこのお母ちゃんだったんでしょうね。いやお母ちゃんと呼んでいたかどうかは知りません、会長とか何たらとか他に呼び名があったかも知れぬのですが、家族経営している以上、婿取りの実娘が一番強いですわね当然。息子を社長に据えれば余程に才能があり機を見るに敏な者でなければ逆らえない、何しろ大阪の大看板ですから。そして果たして息子どもがぼんくらと来た、後ろに回って手綱を引けばいいという寸法です。息子達は二言目には「お母ちゃんが言うから」と押しつける。御意である!控えおろう!ありがちなことです。そしてこのお母ちゃん、悲しいかな昔気質に隠して隠して傷を大きくしてしまう。賞味期限の問題も使い回しの問題も同類のこと、ずっと何年何十年も前から(新聞のコラムや他の評論文で比較対象とされる創業者の偉さが本当ならば、創業者が死んでから後)従業員の指摘や改善要求を抑えつけてきたに違いないでしょう。何でも謝れば良いんじゃないんです、そこはきちんと区別認識しておかねばならぬのですが、しかし悪いことと思ったら謝って徹底的に改善する、身を切って改善する、その態度ですね。目先の小利益を追うだけの小悪事で大損するわけです。危機管理なんて言葉で括るとだめです、本点がぼやけます。経営者とはいざとなれば裸になる覚悟があるかないか、そこが値打ちでしょうね。所詮人の世の中です、人を裏切ってはならぬのです、そして天を甘く見てはならぬのです。お天道様は全てをお見通しなのです。絵に描いたような失墜転落劇。心せねばなりませぬ。他山の石にせねばなりませぬ。
 原爆症認定訴訟、仙台高裁が原告勝訴を出しました。原爆症です、63年が過ぎて尚、この訴訟です。原告は84歳男、膀胱癌を患って7年前に治癒、現在は定期検診を受けている人。もう一人は69歳女胃がんの手術を受けた人。原爆が原因で癌になった、今も治療が必要なんだから保障せよという訴訟です。放射線起因性、要医療性が争点だったそうです。でしょうね、果たして被爆が原因かどうかわかりません、69歳と84歳ですよ、被爆しようがしまいが癌年齢その真ん中です癌になっても何の不思議もありません。特に84歳の爺さんは治癒と認定されていて、定期検診しているだけ、それが医療かどうかと争っているんだそうです。舛添大臣は、高齢だし政治的決着をつけようかと仄めかしているそうです、つまり金で解決する。もちろん相手もそれでいいんでしょうが、しかしどうですかね。原爆で死んだ人が大勢いてそれなりに多額の保障がなされてきたんですが、この人達63年も生き延びてこられたんですよ。あの爆弾で即死した人達にはきっとなんの保障もなかったことでしょうに。生きながらえて来られたことをどう評価するんでしょうね。何をいつまでもゴネているの?内容を知ってそういう印象でした。おかしいですかね。
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