柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

大小

2008-02-21 08:42:18 | Weblog
今朝の四大紙のコラム、全てキューバカストロ氏の引退話です。この仕事している以上はこういう話題に卓見を示さねばという気概というか自負というか。残念ながらどれといって出色のものはないですが。出色と言えば、読売に岩井俊二という映画監督(寡聞にして知りません)が寄せている市川崑への追悼文です。これはシャープ。比較がはっきりしている、言いたいことがくっきりわかるいい文章です。長くメジャーであり続けることをビートルズ(!)に喩え、さらに小津安二郎、黒澤明、大島渚と比較する。どの評論読んでも妻で脚本家の和田夏十さん(この人のことも全然知りませんでした)の存在の重さを綴っていますが、この人のはひと味違う。是非ご一読を。一読を勧めるなら、先日発売された「新潮45」の3月号、生殖医療(なんだかこう括ってしまうと意が伝わらないですが)の反逆児、根津八紘と病気腎移植の万波誠両氏の対談が載っています。こんな対談は文藝春秋もやりそうな企画ですが、やはりキワモノ系はこっちですかね。万波さんが山大出身とは知りませんでした。ま、内容は「俺達はまちがったことやっちゃいねぇ、学会が田舎医者の飛び上がりを許さないって図柄なんだ」という色です、その通りでしょうね産科学会やら泌尿器科や移植学会は単純に俺達の言うことを聞け!と言うだけですから。話を文章に起こすときは、編集者の言葉に、編集者の意図通りに変わってしまいますから、万波さんは悪気のない、金銭欲のない田舎のおっさん然(どうしてこんなに怒られるんかわからん)と描かれていますし、根津さんはより理論的な筋の通った確信犯的(これがどうして悪いことなんだ?!)に描かれます。ここは眉に唾しながら読まねばならぬですが、現在の医療の仕組み、如何に中央集権制であるかが分かると思います。反抗する者、潰しにかかる者。そういう意味では面白いと思います。
 米兵外出禁止令が出て、米軍は「対応してます、反省してます」という態度を示します。新聞には飲食業への影響懸念と見出しです。紳士たる米兵さん達が行儀よく酒飲んで金落としてくれれば何の問題もないんだ、と言いたいんでしょうね、その通りです。でも特に沖縄の人達、あの成人式の度に全国に発信される自分たちの子供たちの行儀の悪さをどうとり繕うのでしょうか(もっともあれはマスコミが映してくれるからわざと騒いでるって側面も多くあるのでしょうね、曰く受け狙い)。どの辺りでバランスをとっているのでしょうか。これも聞いてみたいことですね。外人はダメ、日本人ならよろし、という単純なことならそれはそれです。
 イージス艦事件。あれだけハイテクさを強調しておきながら、見張りが不十分だったって顛末。昨日も書きましたが、戦争用の船が足元の障害物を避けるようなチマチマした機能備えませんわね、鉄板分厚くして少々当たってもびくともしないように作るばかりでしょう、砕氷船のように。だからあんな所を航行する場合は十分注意しろってことなんでしょうが、なんだかお粗末です。専用レーンをつくることが対策その一なんでしょうが、作っても漁船や遊漁船達は守りやしないでしょう、海に線は引けねぇ!なんて言いながらね。法律上の問題じゃないんですが、マスコミは千葉県やら防衛省、首相など上部機関への報告遅れを俎上に挙げ始めてます。ねじれ、すり替えられ始めてます、早くも。危険を承知で同じ海を航行しているなら、こういう結果は仕方のないことではないのですかね。戦車の前に立ちはだかっても押し潰されるだけです。そう言う単純な大小関係も承知しておかねばならぬ事でしょうにね。
 
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