柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

手のひら

2008-02-20 08:38:45 | Weblog
東芝の撤退決定が早い決断だったって朝日の社説は褒めてます。TVでも誰か知らないエコノミストが、比較的早い決断だったのでハイビジョン再生機の一般家庭への浸透が加速されるだろうと言います。毎日の社説は昨日の天声人語の焼き直しです。こんなもんですわね、決まるまでは早く決着つけろ、互換性のなさによる被害を受けるのは消費者だって言いながら、決まったら決まったでこのタイミングでよかったんじゃないの?です。もっと早くに決着つけなければならぬなんて言ってた口はどこに行ったんでしょうね。負けた東芝の潔さを褒めるわけです、一応日本文化に従いまして。これでいいんでしょうけれど、手のひらを返しすぎじゃないですかねぇ、しかもいきなり。
 イージス艦漁船衝突事件、これまた不祥事。マスコミのマニュアルです、被害者の関係者に「どんな人でしたか?」涙に暮れる親族を映さねば体裁が整いませんから。今のお気持ちは?腹が立って、悲しい。決まったことを聞いて決まった答えを聞いて決まった気持ちを流す、つまらぬ決まり事です。面白かった映像が二つ三つ。一つ目、漁協の幹部の言葉、行方不明の父子二人の無事を祈っているという内容はありきたりなコメントでしたがこう言いました、船長とせがれさんの安全を・・。テロップには船長と息子さんと出ていたのがまた笑えて。公式な見解でしょう、丁寧に紋切り型に喋っているんですが、せがれさんには笑いました。いつもこう呼んでるんでしょうね、それはそれでほほえましいことでもあるのですが。二つ目、防衛省側がこの漁船の灯りが見えなかったと発表した事に対しておそらく漁師仲間なんでしょう、帽子を浅くつばの裏側を大きく見せるようにかぶった潮焼けしたおっちゃんが即座に言い放ってました、赤い灯りが見えなかったなんてのはでたらめだ、あれは港出ていくときからずっとつけているもんなんだ、って。こういう場合どっちを信じるかと言えばこのおっちゃんの方でしょう。映像はそう煽っています。事実、嘘を言ってるのは「でかい方」でしょうね。もう一つ、このイージス艦、最新鋭のハイテク装備であるけれどレーダーは対空用で・・という言い訳。まぁ普通に考えれば、こんなバリバリ戦争用の船が漁船にぶつからないようになんて用意しないですわね、そう言われればその通り、お前らの方が避けんかい!当たるお前らの方が悪い!って。これも笑いましたが、まさか普通の道を戦車や装甲車は走りません、そういう区別が海にはないんでしょう。専用レーンなんか設定できそうでできないんでしょうね、遊漁船までいれればわんさか障害物がある東京湾、ここには戦車も自転車も同じ所を走っているんです。見えない?見えないでしょうねぇ。笑い続けられないところではあります。
 
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