夜間や休日の受診を指してコンビ二受診と呼んで、便利だから行く、それには不要不急(これもコロナ禍で使い倒されたフレーズですが)のニュアンスをつけて安易な医療資源使用を咎める流れでした(今もそうですが)。端的には軽症なのにわざわざ夜中に休日に来るなよという意味です。翌日は多くの開業医があいてるのに、です。でも、受診する側の素人にとれば軽症かどうかの区別などつきません、特に夜が更けて行くと不安は弥増します。休日もそうです、他にどこも開いてないとなれば心細くなるのは当然です。これは救急医療を語る時の永遠のテーマ、永遠のすれ違い事項なのです。ずっとずっと平行線、決して交わりません。完全にねじれの位置というべきか。こちら(医療側)は開いてるから行くというコンビニのような使い方はやめてくれと言います、軽症患者に手をとられていては重症者対応が欠けるなんて大仰な理由をよく言います。確かに救急車を受付けてる大病院や地域の基幹病院などに軽症例が多く行くのはまずいとは思いますが、それはあくまで程度問題です。他に休日診療所があればそこに行けばいいんだし、休日に当番医が輪番で開いてる地域も多いでしょう。病院側が重症者を診られなくなるなんて事態はめったにありません。でも、行く人がいる。大病院指向の人が必ず一定数おられる。でも、開いてるから行くというんぼはコンビニや他の店に出かけるのと同じ動機であることには間違いないです。開いてるんだから来たんだ。こっちはこっちで間違ってないですからね。いやなら開けとくなよ。これには実は反論できません。地域医療とか何とかの名目で休日も開ける、すれば多くがやって来る。平日に休めない人が「ただの風邪」でやってくる(もっとも、今時は発熱してたら扱いが大変ですよ)。それをやめてくれ、なのですがそうは言うけれど・・というジレンマ、これが永遠の平行線のココロです。いやなら開けるなよ。これでしょうけれどね本質は。開けてるなら四の五の言わずに診ろよ。でもこっちはそうじゃないんですよ。
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