柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

品下

2015-02-22 10:08:30 | Weblog
サンデーモーニングが選んだのはNHK会長籾井さんを吊るしあげる民主党の若造達(年齢聞けばそうでもないのでしょうが)の集会でした。で、コメンテイター達は議員達のあの悪態や品の悪さを咎めるでなく、ひたすらに籾井さんの政権擦り寄りぶりを非難します。もちろんそれが目的の採り上げですから当然の仕儀なのでしょうが階某なる議員の悪態(バッジの威を振り回してます、品の悪いことです)には一切触れずに映像も籾井さんの血相変えて反論する場面ばかり流します。河野談話も村山談話も今のところは公式見解だと言い、その「今のところ」が連中気に入らなくて、コメンテイター達もそれをとらえて政権を批判するのがマスメディアの役目だとかいきなり大正論振り回します。あんた達の親分朝日は何をやってきたんだ?政権批判じゃなくて単純且つあからさまな反日媚中媚韓報道だったじゃないの。彼は政権が変われば談話も変わるだろうと至極当たり前のこと言ってるだけですよ。もっともそう言わせて吊るしあげてやろうというわけですからね。やれやれです。議員?選良だ?あの振る舞いといいこのチョイスといい、左巻きさんのやることですなぁ。
 朝ドラファンです。ちょうどあの時間帯、仕事前に新聞読んだり当ブログ書いたりするのです、NHK見てます。最近は連続して作品が当たってます、あの大ヒットあまちゃんを次々に超えていきます。今はマッサンです、ニッカウヰスキー創始者物語です。途中サントリーが絡んできて、鳥居さんが鴨井さんに、角瓶が丸瓶に名を変えて出てきます、にんまりしながら見ます。NHKが戦争を描くときにひたすらに「日本は悪」色に染めることは夙に知られていることですが(先のごきげんようもそうでした、おひさまもそうでした)、今回も憎々しげに脅すような断罪的なセリフ回しです。創始者の奥さんがスコットランド人で、戦争が始まってスパイ容疑でしょっ引かれる場面です、特高が踏み込んで言います、国家に歯向かうのか、皇国臣民として恥ずかしくないのか!何度も何度も国家国家と言わせます。コウコクシンミンです。番組の最後には、まもなく迎える暗黒の時代に向かって云々とナレーション被せます。悪かったのは日本で、それをアメリカが救ってくれた、そういう史観です。とんでもない!司馬遼太郎の歴史のとらえ方を戦前戦中真暗史観などと呼びます、日露戦争までが真っ当な進み方、そこから先は天皇を傀儡化した軍部の独断愚行で評価に値しないというものです。彼自身が兵役についた、その経験が元になってると解説されますが、戦前戦中が真っ暗だったって?と山本夏彦も書いていたように、だからといって問答無用に全否定する硬直さには恥ずかしさすら感じます。確かにあんな対応していて、つまり余裕も何もない、内部告発やチクリに怯えるような恐怖政治を敷くような国が勝てる筈がないとは思います。英語を禁ずる、横文字を禁ずる、外人をしょっ引く等々です。全体主義の怖さ、お国のためにが全てに優先する理不尽さは伝えるべきだと思いますが、しかしあの時代も日本なのです、我々の父母祖父母の時代なのです。まるで別の国のように悪しざまに表現するはおかしいことです。敗戦で歴史が途切れたのではありません、あの時代だけを切って捨てるわけにはいきません、連綿と二千有余年続いてきた国なのです、文化文明なのです。あの時代に生きていた同輩、不自由の中日常を営んでいた人達への誇り敬意はないのかと抗議したいですね。施政者(軍部)が悪者、国民は被害者という単純な区分けは間違いです。ドイツのやりかたは真似すべきではないと思いますね。そこまで深読みする要もないのでしょうが。
コメント
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