柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

剽窃

2006-05-30 08:38:22 | Weblog
阪急が阪神株のTOB(横文字略語じゃぁ何のこっちゃわからないのですが、言う方も教える気がないんですからね)に応じて一株930円で買い付けるそうです。村上さんが買い集めたときの値段が一株600円台だったそうで、昨日のNHK報道によれば550億円の利鞘だそうです。ふむふむ、こりゃぁ売り抜けですなぁ。とてもわかりやすくてよろしいこと。阪神という有名株に手をつけて、話題を攫い値をつり上げて、いいところで売り抜く。まぁ、これでいいわけです、この人達の仕事です。しかし村上とやら、男は下げましたな。法律では罪にならないことでも、人の許さないことはたんとあるわけです。
 絵画の剽窃盗作騒ぎの報道も面白いです。なんでも芸術選奨文部科学大臣賞を受けた66歳の男性画家の絵がその男の友人であるイタリア人画家の絵にそっくりだという話です。新聞に載っている絵、TVに出た絵、いずれもまことにそっくりそのまま。こりゃぁどう見てもパクリです。贋作鑑定のような専門知識など要りません、見た目クリソツ!イタリア人は怒っています、当然です。日本人は居直っています、似ているけれど違う絵だ。まぁ、色々言い方はあるのでしょうが、このケースは逃げられますまい。これほどに素人目にも明らかなのですから。盗作は創作系の分野ではいくらでもあることです、絵画だけでなく文学にも、音楽にも。ばれてしまうとみっともないのですが、才能の足らぬ者には禁断の果実であり続けるのでしょう。最近では、あの小泉チルドレン議員のメール盗作騒ぎ、安倍なんとかというアイドル歌手の詩の盗作、小林亜星が服部克久を訴えた事件など結構あります。で、あのビートルズにもあるのですよ。あれだけ溢れる才能を誇る連中にして、です。もっともあれだけのスターダムに登り詰めて次は?次は?と期待されせっつかれればやはり大ストレスでしょう、あのサイケデリックな風潮に乗って彼らが麻薬を常用していたのは有名な話です。盗作騒ぎでよく知られているのは Come Together ですか。ジョンの歌です、アルバム・アビーロードのA面一曲目、有名な曲です。これがチャックベリーの Sweet Little Sixteen にそっくりで、訴えられて、負けて、ジョンの自分のLP(昔はLPです、CDでなく)にこの曲を入れ直したというエピソードです。もう一つはジョージの My sweet Lord 、これも裁判で負けたのです。でも、負けた曲の方がうんと有名で且つ売れて、この曲はパクられた人ではなくパクった(と裁判上は判定された)ジョージの曲として認知されています。ま、ジョージの知名度にはどんな奴が来ても勝てませんやね。他にも、 If I needed someone のイントロはザ・バードのものそのままだし、結構多いのですよ。でも、英語にはこういう場合いい言葉があるのです、inspire です。パクったとはもちろん言いませんが、「この曲にインスパイアーされたんだ」なんて言い訳が成り立つのです。ずるいですか?でも、どんな曲もどこかで聴いたメロディーが出てくるでしょう?盗作の基準(何小節とかなんとか)は知りませんが、所詮人のすることですからね、全く新しい事なんてのはないわけです、ううむ、そうなんですよね。
コメント
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