柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

狂言回し

2006-05-05 08:43:05 | Weblog
藤田がよくなりました。久保田もまずまずですか。しかし、甲子園は相変わらずものすごい人出です。広島球場とはえらい違い。巨人戦でも満員にならぬのはここだけと昔から有名ですが、冗談でなく広島球場で一番客が入るのは阪神戦で、その時は一塁側より三塁側のほうが客が多いんですからね私がよく行った十五年前頃は。巨人戦も、例えばTV見ていると席がガラガラで、これはと駆けつけても(よくやったのです)もうチケットはないのです、ダフ屋がうろうろしているばかり。だから券は売れているのですが、誰も行かないというわけです。広島というのはそういう土地柄なのです。一塁側も埋まりませんから。まぁ広島球場の話はさて措き、昨日の試合です。衛星放送でしたから最後まで放映されて、あの顛末。笑うたこと笑うたこと。で、衛星放送やらスカパーのいいところは試合が終わってもしばらく映像が続くこと、つまり球場全体の六甲おろしの大合唱を見て聞けることです。これ見ながら、阪神ファン好きやの~と感心するやら嬉しくなったりするのがいいのです。負けた時ですか?すぐに消します。当然です。
 昨日の中国新聞に在日米軍再編最終報告の特集があり、「将来の民間航空施設の一部が岩国飛行場に設けられる」という一文が盛り込まれているとあります。私は岩国で直接選挙戦を見たわけでもなく、候補者や応援弁士の演説を聞いたわけでもなく、ただただ外から斜に見ている野次馬なのですが、見返りの一つがこれかと、選挙戦の解説を聞いているに確かに漏れ聞こえていた事柄ですが、腑に落ちたことで、えらくあっさりとという印象でもあります。いや、もちろん初めからそういう合意であったわけですから、いつ公表するかの問題で、あっさりもなにもないのではあります。でその記事に、安倍晋三、中川秀直、町村信孝らの自民党の顔役大物が党県連推薦候補の応援演説で口をそろえて「移転を受け入れないと、民間空港再開はどうなるかわからない」と訴えていたとあります。なるほどね、そりゃそう言うわねぇ。記事にもありますが、明らかな見返り、アメですわ。地域振興策、らしいですけど。そして、あからさまに広島県側の近接自治体首長は言うわけです「こっちにはアメはない」へぇへぇ、そういう駆け引きばかりしとれよ!という気分です。平和を守る、生活環境を守るなんて手を振り上げておいて、場面が変われば一転しかめ面作って「でも雇用が、生活基盤が・・。地域の振興のためには苦渋の選択だ」などと嘯くわけです。そんなことは誰にでもできる芝居、私にだってできるマニュアル通りの押し引き、の体裁、でしょう?いっそ当初から、国防上の最大重要事項であれば引き受けると堂々と宣言して、堂々と見返りを要求すればいいじゃないですか。そうじゃないのですかねぇ。それともこういう、ずるずると押し込まれて、反対しているのに~、しかたないじゃないか~という経過が必要なのですかね。反対された人々はどうお考えなのでしょう。それとも、迷惑料をつりあげる目的の反対でしたか。
 騒音を初めとした、基地がそばにあることによる迷惑は、そこに住んでいる人にしかわからぬことだと思います。ですから遠くにいる者がその迷惑自体に対してあれこれ言うは空論でしょう、説得口調に反発されるばかりでしょうから。かたや基地が雇用を生んでいることも厳たる事実です。記事にあるように、基地があることによって莫大な金銭による行政補助がなされてもいるのです。理屈言えば、経済的生活基盤をとるか生活環境をとるかの選択ですか。でも皆さんちゃんとわかっておられますよね、絶対的に前者優先であることを。右と左とに別れているように見えて実は皆同じ利害関係で同じ方角を向いているのです。そうですよね。
 反対することが交渉事のいろはのいだ、なんて誰かが耳打ちするんでしょうねぇ。物を買うときの値段交渉ならば間を取りましょうなんて妥協を見越しての押し込み合いはよくあることですが、さぁてねぇ、住民投票と市長選挙と2回も多額な公費を弄した民意確認をして、それを盾にするつもりが向こうさんには相手にもされず、で実はそれもこれも「できレース」だったとすれば、押し込んで押し込まれたふりをしての脚本通りだとすれば、岩国がどう四の五の言おうがとうの前から決まっていたことということなら、井原さん気の毒でもあり、大人の交渉したつもりがまるで子ども扱いされたという図柄。ううむ、狂言回しは知事さんですかね、当初は移転には反対だと井原さんの後ろについたふりをして、住民投票を奇貨に離れてあとは高みの見物です。振り回されたのは?ううん、こんな下手な解説、聞きたくなかったですか、すみません。
コメント
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