ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

自分が悪くない交通事故というのは、本当にどうしようもない(ご老体の運転というのは時に非常に危険なことがある)(記事発表日の追記あり)

2024-05-30 00:00:00 | 社会時評

数日前の報道より。


車逆走しバイクと正面衝突 1人死亡 77歳ドライバー逮捕 三重
2024年5月25日 14時35分 

25日午前、三重県亀山市の国道で逆走した乗用車がバイクと正面衝突するなど4台が絡む事故があり、バイクに乗っていた広島県の61歳の男性が死亡しました。警察は逆走した乗用車の77歳のドライバーをその場で逮捕し、事故の原因などを調べています。

25日午前8時半ごろ、亀山市関町の国道1号の下りで逆走してきた乗用車とバイクが正面衝突し、近くを走っていたもう1台のバイクも転倒したほかバイクの後ろを走っていた乗用車も衝突しました。

この事故で、逆走した乗用車と衝突したバイクに乗っていた広島県福山市の殿迫英治さん(61)が全身を強く打ち、病院に運ばれましたが、およそ1時間半後に死亡しました。

また、もう1台のバイクに乗っていた男性も肩に軽いけがをしました。

警察は、逆走した乗用車を運転していた三重県菰野町の無職、前田雅弘容疑者(77)を過失運転傷害の疑いでその場で逮捕しました。

警察によりますと、容疑者は「間違って逆走してしまった」などと話し容疑を認めているということです。

現場から1キロほど北には、上りと下りで道路が分岐する地点があり、警察は、そこで容疑者が道路を誤って進んだ可能性もあると見て事故の詳しい原因などを調べています。

お亡くなりになった方は、福山市にお住まいだったとのことで、ツーリングをされていた最中なんでしょうね。まったくお気の毒としかいいようない。ご冥福をお祈りいたします。

それでこの事故は、


亀山市関町の国道1号の下りで逆走してきた乗用車とバイクが正面衝突し、近くを走っていたもう1台のバイクも転倒したほかバイクの後ろを走っていた乗用車も衝突しました。

ということですからね。こんなん被害者に落ち度がないのでまったくどうしようもない。テレビなどで、高速道路を(理由はともかく)逆走した車の映像が紹介されることがありますが、あんなのどうしようもないですよね。今回逮捕された運転手が認知症があったのかどうなのかはわかりませんし、またどれくらいのスピードで走っていたかも記事を読んだだけではわかりませんが、車同士でももちろん非常に危険ですが、二輪車(バイク)だとお話にもなりませんね。貴重な命をなくしてしまいます。で、私が思い出したのが、こちらの記事です。

認知症というのも、なったら大変だと思う

こちらも。

こういう事件は本当にどうしようもないし、対応が難しい

こちらもひどい。

自動車免許はなくても運転はできる

詳細については各記事に目を通していただければ幸いですが、愛知県在住のお年寄りが知り合いに会うため(名前と所在は不明)大阪に来たら、完全に迷ってしまい、阪急電鉄の軌道(線路)に入ってしまったとか(ぶつかる前に保護されたからよかったですが、最悪正面衝突になったら目も当てられません)、老人福祉センターに非常識な速度で走って女子高校生2人をはねたとか、これは記事にはしていませんが、加害者が「上級国民」とまで言われた「東池袋自動車暴走死傷事故」なども非常によろしくない。報道がどれも正しいということではないかもですが、やはりある程度の年齢になったら、車の運転も再考したほうがよさそうですね。これも公共交通の衰退とかいろいろあるので一筋縄ではいきませんが、でももっとより気楽に運転免許を返納できるような態勢が必要かと思います。車というのは、凶器でもありますからね。たとえば渋谷駅前の例の交差点(個人的な意見をいいますと、あのような交差点は、私は世界のどこでも観た記憶がありません。中国あたりならあってもおかしくなさそうですが、外国人がこの交差点の模様を動画で録っているのも理解できるという気がします)なんぞに猛スピードの車に突っ込まれたらまったくどうしようもないことになります。

だいたい私もバイカー(のはしくれ)ですから、車に突っ込まれたらお話にもなりません。死ぬか死ななくても一生不自由な身体になります。そうはなりたくない。ほかもそうですが、阪急電鉄の軌道を走ったなんて、大事故にならなくて幸いだったとしか言いようがない。そんなにすごい脱線にはならなかったとしても、ひどいものです。

そういう事故には絶対あいたくないし、自分が当事者としてかかわるのは(当たり前ですが加害者としても被害者としても)まっぴらごめんであるということを明記してこの記事を終えます。

記事発表日の追記:まったくの偶然で、本日次のような記事が発表されました。

わずか4秒で人生が一変 後を絶たない高齢者の「踏み間違い」、19歳の2人が死傷した福島県の事故


関東の大学に通い、交際中だった当時19歳の2人は春休み期間を利用して福島県のドライビングスクールの免許合宿に参加した。卒業検定で無事合格し、帰ろうと駅近くの歩道を歩いていた時だった。時速46キロを超える車が2人を次々とはね飛ばし、駅舎に突っ込んだ。男子学生は死亡、女子学生も頭の骨を折る大けが、一瞬の出来事だった。事故を起こしたのは72歳の女性。なぜ事故を起こしたのかについて「いくら考えてもなぜそうなったか分からない」と答えた。様々な証拠から捜査機関が特定した原因はアクセルとブレーキの“踏み間違い”。この踏み間違いによる悲惨な事故が後を絶たない。

この事故は私も記憶していました。


痛ましい事故は、今年2月15日午後3時50分頃に福島県にあるJR鏡石駅前で起きた。

という事件です。裁判の結果については追っていませんでしたが、


「被告に禁錮3年、執行猶予5年の判決を言い渡す」。

5月13日、裁判所が女性に下したのは執行猶予付きの有罪判決だった。検察側の求刑は禁錮3年6か月だったが、裁判官は「被告による過失の程度は相当に大きい」とした上で、女性に前科や事故歴がなかったことなどを踏まえ「危険なスピード違反やわきみ運転などと比べると、今回の事案が特段に悪質なものとは言い難い」と判断した。女性は震えながら聞いていた。最後は、深く一礼をして、法廷を後にした。

とのことです。記事にもあるように、


効果的な対策…日々進化する車の「技術」

「『技術』に頼るのも悲惨な事故を防ぐ効果的な選択肢です」。

福山大学の関根准教授は、高齢者など運転に問題を抱えている人は安全をサポートする「サポカー」に乗り換えることも有効な対策という。前方の車や人を検知して車を制御する「自動ブレーキ」については、国は2021年に国内産の新型車への搭載を義務化した。ただ、ソニー損保保険の調査(2023年)によれば、街中で走っている車の中で自動ブレーキ機能が搭載されている車はまだ3割ほどにとどまっている。
そのため、カー用品店などでは後付けできるサポート装置も販売されている。誤ってアクセルを強く踏んでしまった場合に車内で警報音が鳴り、急発進を自動で防いでくれるものもある。東京都では高齢者を対象に、こうした安全運転装置の購入と設置費用の5割から9割を補助する制度を実施した。全国的にはまだ少ないが、こうした自治体も出始めている。

ということも考えないといけなさそうです。今はそうでなくても、人間生きていれば必ず高齢者になり、他人から見れば「あの人運転危なそうだな」といわれる年齢になります。それは仕方ないので、運転免許を返納するのも1つの手ですが、技術によっていろいろな部分をカバーしてもらえればそれも大いに活用すべきです。私もドライバーのはしくれですので、そのあたりいろいろ考えていきたいと思います。私も長きにわたって無事故無違反ですから、これからもそうしていきたいしそうしなければいけないと考えています。

で、それとこれとはまた話が違いますが、このような報道も本日されました。


飯塚受刑者と遺族が初面会 「加害者の言葉もヒントに」―再発防止で・池袋暴走
時事通信 社会部2024年05月30日07時06分配信

 東京・池袋で2019年4月、乗用車が暴走し、松永真菜さん=当時(31)=と娘の莉子ちゃん=同(3)=が死亡した事故で、真菜さんの夫拓也さん(37)と、父の上原義教さん(66)が29日、車を運転していた旧通産省工業技術院元院長の飯塚幸三受刑者(92)の収容先の刑務所を訪れ、初めて面会した。

 拓也さんらは面会後、取材に応じ、「加害者の言葉をヒントに、再発防止のため自分たちに何ができるか考えてほしい。彼が面会を受けた勇気を無駄にしないであげてほしい」と話した。

 拓也さんらによると、同受刑者は車椅子で約45分間、アクリル板越しに面会に応じたが、スムーズな会話が難しいほどやつれていた。終始表情を変えず、拓也さんの質問に「はい」や「いいえ」などと短く答え、謝罪の言葉はなかった。

 ただ、「加害者の経験を踏まえ、再発防止のため世の中の高齢者や家族に伝えたいことはあるか」と問うた時は、「早く免許を返すように伝えてほしい」とはっきり語ったという。

 上原さんが「真菜と莉子のことを忘れないでほしい」と伝えると、同受刑者は目を赤く腫らし「はい」と返答。上原さんは「姿を見て、反省は少ししていると思った。飯塚さんときょう会えて良かった」と言葉を詰まらせた。

 事故は19年4月19日に発生。飯塚受刑者が運転する車が赤信号を無視して横断歩道に突っ込み、2人が死亡し、9人が重軽傷を負った。東京地裁は21年9月、同受刑者に禁錮5年の判決を言い渡し、確定した。

 拓也さんは今年3月、犯罪被害者や遺族のための「心情等伝達制度」を活用し、飯塚受刑者に面会を要望。同受刑者は4月、面会に応じる考えを示していた。

飯塚受刑者といいご遺族のお二人といい、いろいろ複雑な想いがあるのは当然として、松永拓也氏の


加害者の言葉をヒントに、再発防止のため自分たちに何ができるか考えてほしい。彼が面会を受けた勇気を無駄にしないであげてほしい

という言葉は強くかみしめないといけないなと思いました。なお福島の事件では、ご遺族は加害者との面会は拒否されているとのことです。詳細は、上の記事をお読みになってください。

コメント (2)
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