ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

スマートフォンなくして旅行ができない時代を象徴していることだと思う

2024-05-31 00:00:00 | 旅(海外旅行一般 あるいは上以外の国々 旅行全般)

私のような人間には、非常に興味深い記事(NHKの記事ですが、すでに削除されています)です。


空腹で関西空港の立ち入り禁止エリアに侵入か 中国人逮捕
04月16日 20時38分

関西空港で一般の人の立ち入りが禁止されているエリアに無断で立ち入ったとして、35歳の中国人が逮捕されました。
観光で入国したものの所持金がなく、前日から空港内などを歩き回っていたということで、調べに対し「おなかがすいていたので、エリア内に入れば何か食べられると思った」と供述しているということです。

逮捕されたのは、中国籍で職業不詳の范※イ霖容疑者(35)です。
警察によりますと、15日午後9時ごろ、関西空港の貨物などが行き来する屋外のエリアで、フェンスに囲まれ一般の人の立ち入りが禁止されている場所に無断で立ち入ったとして、建造物侵入の疑いが持たれています。
容疑者は14日の夜、現金を持たずに中国から関西空港に到着し、スマートフォンの決済のみで観光する予定でしたが、機内でスマートフォンが故障したため何もできず、入国したあと丸1日、空港内などを歩き回っていたということです。
その後、立ち入り禁止のエリアで座り込んでいるところを発見され逮捕されたということで、調べに対し「中国人観光客にお金を貸してもらうようお願いして回ったが、応じてもらえず困っていた。おなかがすいていたので、エリア内に入れば何か食べられると思った」と供述しているということです。
一方、「入ってはいけないところに入った覚えはない」と容疑を否認しているということで、警察が詳しいいきさつを調べています。
※「金」偏の簡体字につくりが「意」

私が興味深いところがこちら。


容疑者は14日の夜、現金を持たずに中国から関西空港に到着し、スマートフォンの決済のみで観光する予定でしたが、機内でスマートフォンが故障したため何もできず

中国では、スマートフォン決済(「微信支付(ウィーチャットペイ)」.とか支付宝(ア. リペイ)」など)が一般的となっており、どうもこの人中国と同じように日本でもスマートフォン決済のみで旅行が可能だと思っていたんじゃないんですかね。さすがに日本を旅行する際まったく現金なしではきつい部分があると思うのですが、そのあたりこの人物にはそれなりの成算はあったのかと思います。勘違いであったとしても。

が、財布を持たないというのはさすがに無茶としても、スマートフォンをなくすと非常によろしくないのは確かです。昨今の私も、iPhoneで航空券や高速バスを予約し決済、送られてきたメールで空港でチェックイン、現地に着いたらホテルを予約確認のメールでチェックイン(予約もネットです)、現地での交通手段もスマートフォンで、カメラもスマートフォン、懐中電灯もスマートフォン、電卓もそう、地図ももちろんそれでOKです。もっとも鉄道に関しては、直接購入しています。

前にこんな記事を書きました。

現在の旅の三種の神器は、財布とスマートフォンと(海外の場合)パスポート?

その記事で、たまたまバスの中で聞いた会話


スマートフォンがないと旅できないね

をご紹介しました。現在の旅行は、スマートフォンの所持を当然の前提としており、それがないと旅行しにくくなっています。昔は携帯電話をなくしても旅行はできましたが、これからはますます旅行しにくくなることは間違いない。

この中国人の人も、現金をある程度もっている、そうでなくてもクレジットカードなどでのキャッシングなどは可能だったと思うのですが、そういうバックアップ手段をもっていないのではどうしようもありませんね。人間やはり、危険な目に合いかねない場合を考えて、何らかのセーフティネットの手段をもっていないといけません。

しかし私も、やはり特に外国でスマートフォンをなくすと、これえらいことだなあということにはなりますね。以前は、いちおうプリントアウトしたものをもっていったのですが、昨今は特にしていない。やはりなくすと、いろいろ面倒です。現在スマートフォンにさまざまなメモも残しているし、膨大な量の写真も撮っている。バックアップは取っていますが、やはりなくすと大変です。私の場合某社のフリーメールをさまざまな用途で使っているので、PCでもなんでもメールは受信できますが、それにしてもいろいろ問題は生じます。

ともかく現在航空会社も旅行会社もホテルほかの旅行関係の施設も、スマートフォンの所持を当然の前提としていますからね。なくすといろいろ不都合が生じます。とくに外国ではさらに救いがない。まさに記事のタイトルにしたように、


スマートフォンなくして旅行ができない時代

なのだと思います。私ももちろん注意しますので、読者の皆さまも細心の注意をお願いします。

コメント
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