ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

祝!!! 安倍晋三が首相を辞任!!!(やはり彼の自民党総裁3期目は、美濃部、鈴木、石原元東京都知事の最終期のようなものだったと思う)

2020-08-29 00:00:00 | 社会時評

何をいまさらですが、安倍晋三が首相を辞任することになりましたね。

昨日(8月28日)午後2時、仕事をしていた私の机の上にあったiPhoneに入れてあるYahoo!ニュースのアプリによる「ブー」という音声が鳴りました。なんだと思って確認すると、安倍晋三が首相を辞任する意向であるという報道が目に入りました。さっそく私は、近くにいる数人に、安倍晋三が首相を辞任するようだと話しました。そういえば、2007年の最初の首相辞任の時も、同じようなことをしたなと思い出しました。動画と記事を。

【ノーカット】安倍首相が辞意表明 「潰瘍性大腸炎が再発」

>安倍首相が辞意発表、持病悪化を理由に
2020年8月28日 16:07
更新 4時間前

安倍晋三首相(65)が28日夕、記者会見を開き、辞意を表明した。持病の潰瘍(かいよう)性大腸炎が再発したと説明し、「国民の負託に自信を持って応えられる状態でなくなった以上、総理大臣の地位にあり続けるべきではないと判断した」と述べた。

現在の第2次安倍内閣は2012年12月に発足。今月24日には、連続在任期間が歴代最長となったばかりだった。自民党総裁としての任期は2021年9月まで残っていた。

安倍氏は10代のころから、潰瘍性大腸炎を患っていた。2007年の第1次政権でも、潰瘍性大腸炎の悪化を理由に突如辞任した。

安倍氏の辞任を受け、後継の自民党総裁の選出が進められる。安倍氏は会見で後継について、「執行部にお任せしている。私が誰と申し上げることではない」と述べた。

健康不安
安倍氏は会見で、自らの体調について、「8月上旬には潰瘍性大腸炎の再発が確認された」、「投薬の継続的な処方が必要であり予断を許さない」と説明した。

安倍氏の体調をめぐっては、内閣支持率が低迷する中、新型コロナウイルス対応をめぐり厳しい批判にさらされるなど、疲労が蓄積しているとのうわさが絶えなかった。

今月に入り、1週間に2度も都内の慶応大学病院を訪れ、健康状態が悪化しているとの見方が広まった。17日には慶応病院に8時間近く滞在したが、理由は明かさななかった。

そうした中、自民党幹部は安倍氏の健康に問題はないと説明。安倍氏の側近の1人、甘利明・自民党税調会長は25日、ロイター通信とのインタビューで、安倍氏が来年9月まで任期を全うするとの見通しを示していた。

しかしこの日の会見で安倍氏は、「病気と治療を抱え、体力が万全でないという苦痛の中、大切な政治判断を誤ること、結果を出さないことがあってはならない」と、辞任を決断した理由を語った。

新型ウイルスと政権の実績
新型ウイルスの流行が続く中での首相辞任となることについては、「冬を見据え、実施すべき対応策を取りまとめることができたことから、新体制に移行するのであれば、このタイミングしかないと判断した」と述べた。

そして、「コロナ禍の中、職を辞することとなったことについて、国民の皆さまに心よりお詫びを申し上げる」と謝罪した。さらに、「拉致問題をこの手で解決できなかったことは痛恨の極みだ。ロシアとの平和条約、憲法改正、志半ばで職を去ることは断腸の思いだ」と続けた。

政権の実績については、「レガシーは国民や歴史が判断していくこと」とした上で、東北の復興に全力を尽くしたと説明。「20年続いたデフレに3本の矢で挑み、400万人を超える雇用を作り出すことができた」とし、経済政策に触れた。

一方、財務省の決済文書の改ざんが問題になったことに絡み、公文書管理のあり方について質問されると、「安倍政権でさらなるルールの徹底をしている。国会において相当長時間にわたって私も答弁した。十分かどうかは国民が判断する」と答えた。

職務を果たせない場合は
後継が決まる前に、安倍氏が首相の職務を果たせなくなった場合には、臨時代理を置くことができる。 臨時代理となる順番は、麻生太郎副総理兼財務相、菅義偉官房長官、茂木敏充外相と続く。

臨時代理が衆議院を解散することはできないが、新しい党首や首相が決まるまでの間、条約締結や予算編成などを指揮することとなる。

安倍氏はこの日の会見で、「私の体調はその間、絶対大丈夫だと思っている」と述べた。

安倍氏の後任の首相は、自民党総裁選挙で選ばれた同党総裁が、国会での首相指名選挙での当選を経て就任する流れだ。

自民党総裁としての後任の任期は、安倍氏と同じ2021年9月末まで。

<解説>安定と不祥事 ――加藤祐子、BBCニュース(東京)
安倍晋三首相は10代のころから、持病の潰瘍性大腸炎を患ってきた。2006年9月発足の第1次安倍内閣では、この持病悪化のため2007年8月に辞任を余儀なくされた。

今年夏になり日本の新型コロナウイルスの感染者が再び増加するにもかかわらず、安倍首相が国民の前に出る機会が減ったことから、健康不安説が取りざたされていた。

そして今回も、持病の悪化を理由に辞任することとなった。

日本の首相として、連続在任日数が歴代最長となったばかりだった。その安倍政権は、長期政権ならではの安定した権力基盤を築き、安定性ゆえに大胆な経済対策を打ち出すことができた。ドナルド・トランプ米大統領とは(しばしばゴルフ場で)友好関係を築き、日米関係を改善させた。

その一方で、身内びいきや公文書の廃棄や改ざんなど、不祥事の相次ぐ政権でもあった。日本が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)に襲われると、その対応には時に遅すぎる、効果が乏しい、国民の置かれている状態を分かっていないなどと批判された。

さらには、安倍氏にとって特に重要な、(国民の間では賛否両論の続く)改憲を自らの手で実現するという「悲願」は、少なくとも当面は果たせないままで終わることになった。

正直安倍が首相をやめる日は、人生でも最高レベルにうれしい日だろうなあと私は思っていましたが、意外に現在の私は予想よりだいぶ冷めています。理由はつまびらかでありませんが、たぶんここ最近の安倍は、明らかに調子が悪く、ひところのような「安倍一強」なんてのも過去のものになっていたので、以前ほど安倍のことを「非常に危険な人間だ」と思うところがすくなくなっているのかもしれません。といいつつ本日、仕事を上がったらさっそく駅前の焼肉屋に行き、1人で安倍辞任を祝ってしまいましたが(笑)。

それでここ最近の安倍はというと、私が7月初めの東京都知事選の投開票日に発表したこの記事につきませんかね。

現在の安倍政権は、美濃部、鈴木、石原の3都政の最終期に近くないか

けっきょく安倍は、石原慎太郎同様に、総裁任期中における首相辞任、自民党総裁辞任ということになりました。明らかに安倍の自民党総裁3期目は、迷走したというか、いろいろな不祥事に防戦することが主でしたね。特に2020年に入ってからは、かなりひどい状況でした。これでは、総裁3期目なんてしなければ良かったというレベルでしょう。

安倍の場合、総裁選とか国政選挙ではかなり強かったわけで、それは記事で取り上げた3人の元東京都知事と共通しますが、3期目は明らかに実績を出せなかった。改憲だって、安倍がそれをできる可能性があったのは、2017年の衆議院選挙までだったんじゃないんですかね。あの選挙は、希望の党騒動とかで野党が(というか旧民進党が)勝手に自滅してくれたので安倍は助かりましたが、しかしあの選挙は、改憲で無理をすると危険だという認識を安倍にもたらさなかったか。たぶん安倍が、最後の一発逆転を目指したのが、例の北方領土の件だったのでしょう。安倍としては、2019年6月までに北方領土問題を解決して日露間における戦後問題に決着をつければ、7月の参議院選挙に大勝して、そこから改憲にまい進できればという目論見があったのではないか。が、これも失敗したので、安倍は事実上改憲を断念したように思います。それで、このような安倍の発言も興味深い。 

【首相会見全文】(7)憲法改正「国民的な世論が十分盛り上がらなかったことは事実」 - 産経ニュース

>憲法改正については、まずは党において4項目に絞り込んだ、改正案のイメージをしっかりと党で決定することができたと思っている。ただ、残念ながら、国民的な世論が十分に盛り上がらなかったことは事実であり、それなしには進めることはできないだろうと改めて痛感しているところだ。しかし、それぞれの国会議員の皆さんも、国会でお互いに案をぶつけあって、議論をしなげればどうしても国民的な議論は広がらないわけで、国会議員としてその責任を果たすように、私も一議員としてこれから頑張っていきたいと思う。

要は安倍も、国民的にも世論が盛り上がらなかったと認めているわけで、それは森友ほかの安倍の無法の問題も大きいわけですが、ブレーンもよくないですね。たとえばもともとは改憲派である小林節慶應義塾大学名誉教授が、けっきょく安倍自民の改憲とは一線を引いた状態であるのも、つまりは自民党や日本会議系や国家基本問題研究所系の改憲論に反発したものでもあるし、日本の有力な憲法学者の多くも自民党の改憲論に批判的であることなど、やはり安倍改憲、自民党改憲は危険であるという認識が多くの日本国民の間にも浸透しているところもあったのかなと感じます。

実際、森友とか家計他もそうです、が、上の引用記事にもあるように、安倍政権はこのようなくだらん身内びいきの不祥事が多すぎた。森友なんか、私も意図せぬ形でかかわってしまい、今だから話しますが某テレビ局(民放キー局)から取材までされてしまったくらいです。まさか自分がテレビ局から取材されるなんて想像もしませんでしたが、私も多少なりとも安倍にたいするボディーブローをきかせることができたとなると、それも悪いことではありません。これはわが人生でも自慢してよいことかと思います。

それで長期政権のあとは、その後の政権もいろいろ苦労をします。たぶんですが、ポスト安倍の政治は、日本の政治がまたある程度変わっていくと私は思います。いい悪いは別です。たとえばポスト佐藤政権では、それまで事務次官経験者レベルの官僚が首相になることが多かった自民党が、田中とか三木といった官僚出身者でない首相を出すようになったりという変化が生じました。それがどのようなものかはわかりませんが、いろいろと未知の領域を私たちはまた経験するのだと思います。それをどう生かすのかは、私たち有権者の役目です。安倍再再登板なんていう事態は防がなければなりません。

それからbogus-simotukareさん、本日は早速のコメントありがとうございました。ついにこの日がきたかと思うと、やはり感慨深いものがあります。

コメント (6)
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