拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

映画のための婚姻の効力

2015-06-24 08:08:14 | 日記
再び映画はWOWOWだのみ。映画館で見ると高い(1800円)。それでもスター・ウォーズとゴジラは絶対映画館で見るけど。いや、奥さんさえいれば今でも安く観られるのだ(夫婦の一方が50以上ならペアチケットが安くなる。)。ここで問題。ペアチケットで映画を安く観ることだけを目的に結婚したらその結婚は有効でしょうか?ちゃんと婚姻届は出すんですよ。そのことについて両者の合意もある。が、夫婦生活を営む気はない。もっぱら映画のためだけ。答=この結婚は無効です。婚姻が有効になるためには、「ホントに夫婦になる」という「実質的意思」が必要。それがない婚姻は無効です。

雷鳴と電光

2015-06-24 05:43:21 | 日記

昨日は夕方雨が降るというのでミニトマトちゃんに水を遣らなかった。トマトは水を遣りすぎるのはいけないので。ところが降らない。どうしよう、と思ってたら、夜になっていきなりガッシャーンという爆音。ケメ子が飛び出す。何かがぶつかったのかと思ったら雷だった。この後雷神ドンナーが大暴れ。雷鳴と電光(Jシュトラウス!)の中、土砂降りとなった。写真は稲光の瞬間。真っ暗なはずの空が青白かった。

ラトルの後任にペトレンコ(ベルリン・フィル)

2015-06-23 06:51:22 | 音楽
BPO(と言っても放送倫理委員会ではない。ベルリン・フィル)の首席指揮者のラトルの後任にキリル・ペトレンコが選ばれたんだと。これは嬉しい。ペトレンコは、ここんとこバイロイトで指輪を振ってて(暮れにFMで聴ける)、その繊細な音楽に驚嘆した私は当ブログに「ペトレンコおそるべし」と書いている。BPOの指揮者選びはいつもニュースになる。カラヤンの後任選びのとき、てっきり自分が選ばれると思っていたマゼールはアバドに決まって激怒して「もう二度とBPOを振らない」と言ったそうだ(が、振った。「マレ」のシェフも「二度とケーキは作らない」が口癖だがすぐ作る。私も「やめてやるっ」と言った合唱団にけろっと戻って歌ってる。みっともないから、もう「やめる」とは二度と言わないことにした。すると、また言う?)。「自分が一番偉い」と思ってる指揮者に辟易したオケが、「自分は二番目に偉い」と思ってる人を選ぶはずはない、ということだった。ハイティンクを推した人もいたそうだ。なんでも、団員が指揮者に求めることはオケのコーチングだが、カラヤンの晩年はそれが難しくなった。それをきちっとしてくれそうなのがハイティンクなのだそうだ。もしクライバーがうんと言ったら満場一致でクライバーだったそうな。このことは伝説のように言われているが、ライスターの自伝にも書いてあるからホントなんだろう。クライバーはBPOを一度しか振ってないが、その一回で団員の心をつかんだんだな。クライバーはその時「(オケを馬に、自分を騎手に例えて)私はまず、皆さんの乗り方を学ばなければなりません」と殊勝だったそうだ。もしクライバーになってたら、それこそ、いつ「やめてやる」と言い出すかと回りははらはらどきどき(どきどきわくわく?)。

エポック社の野球盤

2015-06-22 15:41:47 | 日記
NHKでは具体的な会社名、商品名を言えないということで、ある番組のゲストが「ジップロッ」まで言って、慌ててた。ハーフスイングで空振り、というとこか。それから、おもちゃショーのニュースで、「野球場をかたどったおもちゃ」だって。「野球盤」って言えないんだね。その野球盤、昔のは球が盤をごろごろ転がった(「消える魔球」といって、途中の穴に落ちるのもあった。)。今のは空中を飛ぶそうだ。すごい、やってみたい。という大人がたくさんいるようで、少子化にもかかわらず、おもちゃの売上は原状維持だそうだ。リニアモーターカーが走るプラレールもある。私は、普通のプラレールを買ってもらえなかったので、リニアである必要はない。車輪がレールにつく昔ながらのプラレールが欲しい。麺を作る器械もあった。これなんかキッチンで使えるんではないか?あと、スターウォーズの名場面を体感できるボックスなんてのも。一台約450万円。葦が立つ区なら中古のマンションが買えるぞ。

ミニトマト初収穫

2015-06-22 10:45:48 | 日記

ミニトマトちゃん、初収穫。赤が濃くなったものだけとりあえず。早速一粒食す。あ、甘!こないだ赤くなる前のを食べたときはとっても酸っぱかった。それがこんなに甘くなるんだ。もう少し早く穫ってもよかったな。実はまだ山ほどついてる。

インド・ワインをトルコ風ハンバーグに合わせた

2015-06-22 00:01:44 | グルメ

久々にトルコ風ハンバーグ(クミンたっぷり)を作ったので、このときとばかりにヴァンダンジュ(いきつきのワインショップ)でかねがね奨められていたインド・ワインを合わせる。びっくり。インド・ワイン(カレーの国のワイン)ということで、勝手に癖のあるワインを想像していたのだが、まったくもって正当派。とってもおいしいシラーズだった。トルコ風ハンバーグにもよく合った。このお店に通ってほんとに視野が広がる。

カラスVSテバルディ(性格編)

2015-06-21 23:20:51 | 音楽
(承前)それから、テバルディは温和でカラスは気性が荒いと言われてた。前に読んだんだけど、デル・モナコは「テバルディは優しかったけどカラスはきつかった」とはっきり言ってるし、トスカで名コンビを組んだゴッビでさえ「あるトスカの公演で第1幕のカーテンコールでハプニングで自分だけで出たらカラスが激怒して『つぶしてやる』と言った」と言ってる。ただ、この時はゴッビも負けておらず「僕だってこの世界ではそれなりの地位があるんだよ」と脅迫合戦。その後、カラスがめそめそしながら「ティト、まだ怒ってる?」「いや、いいんだよ」(まるで痴話げんか)。さて、カラスとテバルディの当事者間ではどうだったのか(以下、今回見たドキュメンタリーで仕入れた話)。対決をあおってたのはそれぞれのファンだったそうで、カラスは「(テバルディは)友達」、テバルディは「友達じゃないけど敵対してるわけではない」。それでも両者が同席した記者会見でカラスがテバルディの失敗話をしつこくしたとか(やっぱりカラス、性格悪っ)。テバルディは「スカラ座に二匹の雄鶏は無理」と言ってイタリアを去る。テバルディはほんとに人間ができてる。馬鹿な記者が「世界一の歌手は誰?」なんて失礼な質問をしても、無言ながら笑顔を絶やさない。さて、オナシスとも別れてひとりぼっちになったカラス、なんとテバルディに電話をかけてたんだと(私、ヒエーッと絶叫。テレビを見ながら絶叫するのは昨年の有馬記念でジェンティルドンナが一着でゴールした時以来)。で、テバルディは優しく慰めたんだと。いい人すぎ。お付き合いするならテバルディがいい。でも、お母さんが大好きでずーっと独身だったという。

カラスVSテバルディ(声編)

2015-06-21 09:37:34 | 音楽
山内さんにBSの「カラスVSテバルディ」を見たかと聞かれ、し、しまったーっ、録画しようと思ってて忘れてた-、かろうじて再放送に間に合う(情報提供に感謝)。面白かった。「美声のテバルディに表現力のカラス」と言われるが、番組ではテバルディが歌ってる曲を途中でカラスに切り替えたりして違いをアピール。もともとカラスの声は聞いてすぐ分かるが(トスカでカラスと名コンビを組んだゴッビも)。ところで、テバルディのすごさは録音で分かるがカラスは実演を見なければ分からない、と言われるが、私は、テバルディも、そのすごさは録音では捉えきれないと思う。テバルディを生で聴いたことはないが、同じ「イタリア声」と言われるスコットやフレーニは、胴体から出た声が同心円的に増幅していってホールを埋めた(イチローのレーザービームのようなグルベローヴァの声とは対極)。こういう感じってCDからは味わえない。それから、カラス。私は、若い頃(大スターになる前)のカラスの声が好きで、その声はまず「でかい」(クンドリーだって歌ってた)。でもってコロラトゥーラをこなし、超高音もきれいに出た。番組ではカラスの歌を「崖から半分乗り出した車のよう」にスリリングと言っていた。私は、かつて当ブログで「カラスは宇宙戦艦ヤマト、はたまた轟天号」と書いた(http://blog.goo.ne.jp/masashiiijima/e/3fb5649d00e612300b23efad881fbdcd)。そのカラスの声は1950年代後半、急速に失われていく。私は、急激なダイエットのせいだと思ってた(上記過去のブログに写ってるケメ子はダイエット前)。3点Esで凱旋の場(アイーダ)を支配した1950年代初頭の100キロ越えを維持していればもっと長く歌えたんじゃないの?と思ってた。ところが、番組によると、どうも原因はオナシス(愛人)らしい。カラスに夜通し酒を飲ませ、はまきを吸わせ、ヴォイトレをしてるカラスを「やめろ」と呼び出したりした。これじゃ歌えなくなるよね。まあ、カラス自身、もともと派手好き、社交界好きだったというが(ジュリアナで踊ったくちか。テバルディは禁欲的な生活だったそうだ)。まてよ、ダイエットしてきれいになったからオナシスが寄ってきた。すると、やはりダイエットが原因だったってことか?(続く)

いっそう高く(いっそう馬鹿っぽく)

2015-06-20 18:24:15 | 音楽

(承前)では、リヒァルト・シュトラウスのオペラのテナーはどんなか?ルチア・ポップは、「シュトラウスはテナーが嫌いだったんじゃないか」と言ってる。やたら音が高くて、性格的で、いつもキーキー言ってる感じ。サロメのヘロデ王とか、エレクトラのエギストとか。アラベラのマッテオも音が高い(そのマッテオをちゃんと歌えるザイフェルトにポップは惚れた)。バラの騎士の「イタリア人歌手」のアリアはなかなかかっこいいが、やはり音が高くて(クライバーのミュンヘンのビデオは、アライサに気の毒なことに音がひっくり返った日のものが収録されている。)、結局、オックスが書類をばたんとたたきつける音で中断される(日本を代表する名テノールの某さんがメトでこの役を歌う直前にNHKのニューイヤーオペラに出たとき、司会者に「メトでバラの騎士をお歌いになるんですよね。役は?」と聞かれて、もごもごしてたら「主役ですね♥」とフォローされてたが、正確な表現ではない。そんなシュトラウスの描くテナーの中で、私が好きなのは「ナクソス島のアリアドネ」のバッカス。繊細さのかたまりのようなツェルビネッタのアリアの後に、バッカスがまるで正反対の笑っちゃうくらい馬鹿っぽい歌で登場する。「ツィールツェ、ツィールツェ」(♯ドー♯ソ、ドーソ)って感じで。その後、女声が繊細な重唱を歌って、反省するかと思ったらとーんでもない。いっそう声を張り上げて(いっそう馬鹿っぽく)、「ツィールツェ、ツィールツェ」(シ(!)ーミ、シーミ)!ううー、そそるー!天が私にヘルデンテナーの声を与え賜うたら、この部分を思いっきり馬鹿っぽく歌うんだ!ありゃ、楽譜見たら、この部分、「ミーシ」でもいいことになってるぞ。さすがに高い(しかも伸ばす)と思ったか。でも、聴衆は楽譜がそんなことになってるなんて知らないもんね。もし「ミーシ」なんて歌ったらブーイングの嵐だ。ちなみに、第九のテノール・ソロの締めの部分も楽譜上はシ♭を2回出すのと1回だけのと二通りある。普通は二回だろうが、ベーム&ウィーン響(「フィル」ではない)のレコード(CD)では1回。まあ、この部分、合唱が入るとソロの締めの部分はあんまり聞こえないけど(ということで、今回のブログのシュトラウス三部作はおしまい)。

オックスは人格者!?

2015-06-20 13:29:23 | 音楽

(承前)そのオックス男爵、「すけべじじー」と言われて評判は散々だが、結構見習うべきところがある。例えば、「die Fraeulein mag Ihn nicht.」(お嬢さんはあなたのことが嫌い)と言われても(「mag nicht」なんてあまりに直接的)、ぶふぉふぉと笑い飛ばして「直に好きになる」とか言ってる。器が大きい。「頭きたっ、やめてやるっ」なんて言わない(別の言い方=鈍感)。それから、情報を持ってきたアンニーナにチップを催促されても「Das spaeter」(あとでな)と言って取り合わない。経済観念に長けている(別の言い方=けち)。なんと言っても、粘り強い。「ネヴァー・ギヴ・アップ」の精神にあふれている。あんだけやっつけられといて、まだゾフィーとの結婚の可能性を模索している(別の言い方=往生際が悪い)。そんなオックスに最後の一撃を下したのはマルシャリン。「Versteht Er nicht,wenn eine Sach’ein End hat?」(物事には終わりがあるということをお分かりにならないの?)。ここは毅然と歌うところ(写真の楽譜)。「End hat?」にオケ(前奏曲を三拍子にアレンジしたもの)がかぶる。楽しいような、もの悲しいような、何とも言えない最高の部分。これ、マルシャリンは自分自身にも言い聞かせてるんだろうね(若いツバメを手放すという)。まあ、こんな具合に、バロン・オックスも当初このオペラの題名になりそうだったくらいだからなかなかの人物なのだ。それに、設定は35歳くらいだからジジーではないのだ。過去、オットー・エーデルマンがあまりに下品に(=あまりに上手に)演じたもんだからジジーのイメージがついてしまったんだろう。最近オックスをやってるギュンター・グロイスベックなんか、まるでロバート・レッドフォード。これならゾフィーもなびくかも知れない(続く)。

歌劇「オックス」(当初の予定)

2015-06-20 09:47:59 | 音楽

リヒァルト・シュトラウスのオペラのソプラノ・パートが素晴らしいことは言うを待たない。ルチア・ポップはこれを称して「お砂糖」と言った。これに伍して重要なパートを歌うのは、多くの場合、テナーではなくバス又はバリトン。「サロメ」のヨハナーン、「エレクトラ」のオレスト、「アラベラ」でヒロインと魅惑的な二重唱を歌うマンドリカ、「無口な女」で最後に「Wie schoen ist doch die Musik」と感動的に歌うモロズス卿。そして、「バラの騎士」のバロン・オックス。これ、すけべジジーの役だけど、でずっぱりでとっても重要。当初、このオペラの題名は「オックス」になるはずだった(と言っても鉄人28号は出てこない)。なにしろ、例の「ワルツ」はオックスに与えられて、ワルツに乗って鼻歌まじりで「Ohne mich, jeder Tag Dir so lang.」(ボクがいないと毎日が長いよ)とか「Mit mir,keine Nacht Dir zu lang.」(ボクと一緒なら長すぎる夜はないよ)とか歌う。さあ、その後です。オケがトゥッティで全力でこのワルツを奏でる(写真の楽譜)。このヴァイオリンの音の高いこと。ウィーン・フィルはこれにビブラートをびりびりつけて弾く。失神しそう。クライバー&ウィーン国立歌劇場の来日公演で、一番しびれたのはこの場面だった。10m先にクライバーの背中。そのクライバーの棒に合わせてオケのみか舞台上のオックス(クルト・モル)も踊る。クライバーの棒が右に振れると(シ♯ソソー)オックス(クルト・モル)は左にステップ、左にいくと(シ♯ファファー)右にステップ、まさに「im Paradies」な気分であった(続く)。

レインボー戦隊の解散宣言

2015-06-19 14:39:56 | 音楽
アマゾンから宣伝メールがきた。「レインボー戦隊ロビン」のDVDボックス2(完結)が出るんだそうだ。困った。このDVDには「レインボー戦隊の解散宣言」が含まれている、というのだ(実においしいところをついてくる)。「レインボー戦隊ロビン」は大好きだったアニメの一つ。特に主題歌、その中でも中間部のボーイソプラノ……と思ってたが今聴くと女声ですね……が大大好きで、そうだ、こういうのを好んで歌ってたんで、昔から裏声で歌うのが好きだったんだ(旧友の証言)。因みに、「レイガン用意」を当時「ペリカン用意」と歌ってた(レイガンなどという語彙はお子ちゃまの頭にはなかった)。で、このアニメをもう一度見たくなって、ヤフオクで全話のレーザーディスクを見つけて買ったのだ(数年前の話。うちには現役のレーザーディスクのプレーヤーがある。)。ところが、それには「レインボー戦隊の解散宣言」が含まれてないのだ。50年近く前、リアルタイムで最終回を見ていたら、最後、レインボー戦隊が勢揃いする中、ロビンが「かいさんします」と宣言。私、「かいさん」の意味が分からず、後でやめちゃうことだ、と知って、ひどく悲しんだ。その解散宣言がDVDボックスには入っている、というのだ。ど、どーしよー、その数分見たさのため、か、買う?