拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

善悪の基準(アニメ主題歌を歌ってみて思ったこと)

2017-02-17 09:04:42 | 音楽
「なつかしのアニメソング」というタイトルにつられて録画しても、ちっともなつかしくないというか全然知らない曲ばかり。大体、早送りしてカラーだともうだめ。もう30年は遡ってもらわにゃ。ということで、モノクロシーンを思い浮かべながら一人で歌う。ちょっとひっかかったこと。例えば、「ウルトラマン」(アニメではないが)。「敵を撃つ」って、そんなに簡単に敵味方の線引きをしてよいのだろうか。それに敵だからといって当然撃っていいのだろうか。この手の歌詞は多い。「悪い奴らをやっつけろ」(風のフジ丸)、「喰らえ、悪者」(宇宙パトロールホッパ)。同じ疑問。善悪の基準は何だ?日本の中世の「悪党」は支配階級に対する抵抗勢力という意味であって、「悪い人」ではなかった(すると、スターウォーズのルークたちは「悪党」ということになる。)。はてには「やなやつぁどんどんやっつけろ」(ハッスルパンチ)なんてものまである。「嫌なやつ」=「悪者」=「敵」=「やっつける対象」という公式は決していただきませぬ。日本中から(いまだに)悪者扱いをされている吉良上野介は地元では名君として慕われているそうだ。そういえば、「忍者はっとりくん」は伊賀忍者で、仇役が甲賀忍者の「ケムマキ」だったから、私の頭の中では「伊賀」=いいもの、「甲賀」=わるものの図式ができあがっていた。甲賀市の方にはまったく失礼な話だ。そうだ、「風のフジ丸」(命名はスポンサー(藤沢薬品)に因んだそうだ)はどこ流だ?ぐぐってみたら、伊賀でも甲賀でもない。徳川方の忍者と戦った、ってことは伊賀ではなかった。

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