拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

「男でも総理大臣になれるの?」

2024-08-15 09:15:35 | 日記

そもそも、私は是が非でも結婚したいわけではありません!って私が言ったら、何を寝ぼけたこと言ってるの?と言われそうである。こういう台詞は、朝ドラの花江さんの息子のお相手のように、候補がいて初めて言えることである。それにしても、面白い朝ドラである。寅子が「ごめんなさい」を言い過ぎるのが個人的には閉口しているが。

はて、ではなく、さて、岸田さんが首相を辞めるそうだ。だったら、あのネタを今言っておこう。いったん打ち切った光熱費補助を復活させたことである。私などは家計が大助かりだからこの復活を熱烈に支持するものだが(政権全体を支持するとは言ってない)、元官僚の評論家がテレビで「最悪」と言ってこき下ろしていた。いったん引っ込めたものを復活させたことが最悪たる所以だそうだ。さて、ではなく、はて、この評論家氏は、だったら復活などない方がいいとお考えなのだろうか。それとも、「最悪だが引っ込めろとは言ってない」と言うのか。だとすると私の足りないIQでは意味不明であ……ったが、朝ドラで、梅子の作った団子について松山ケンイチ演じる桂場がダメだしをし続けるのを見て分かる気がした。梅子の作る団子は決して不味くはないのだろう。その証拠に桂場は全部食べている。つまり、旨い不味いと点数は別なのだ。だから、上記の評論家氏の場合は、家計が助かるから引っ込める必要はないが点数は低いよ、ということなのだろう、と勝手にガッテンした(ホントのところは分からない。お金持ちで光熱費補助のありがたさが分からないのかもしれないし、そんなことに財源を使うなら他のことに使えと言うのかもしれなし、単に上から目線で人をこきおろしたいだけかもしれない)。

まあ、自民党の党首戦も、立民の党首戦も私などは党人ではないから蚊帳の外。一票を投じるのはその後の総選挙においてである。その際、投票先があるだろうか、どちらも旧態依然としてるし……と思っていたが、こないだ、政治番組に、それぞれの党から一人ずつ若手が出てきて話すのを聞いて、あらま、若い人でいい人がいるじゃんと思った。どちらも話をふられると直ちに回答する。決して、相手の話に途中で大声で割り込んだりしない。そうやって話す内容は、単なる相手の悪口ではなく、自分達の大元の思想を主軸にした政策である。大元の思想と言うのは、自民党の場合は「保守=自助努力」であり、立民の場合は「分配=社会政策」である。こういう落ち着いた議論を聞いてると、どちらでもいいな、と思えてくる。

因みに、両党とも党名から形容詞をとっぱらうと「民主党」である(普段「じみんとう」と言ってると忘れがちな事実である)。そのうち、自民党の場合は形容詞が「自由」であることは、保守政党であることと符合している。すなわち、人権を擁護する近代憲法が最初に大事にしたのは、領主からの「自由」であった。そうした「自由を大事にした昔」を大事にしようという保守党が党名に「自由」を掲げるのは理にかなっているのである。だが、自由自由と言ってる間に貧富の差が拡大した(貧乏になる自由)。その較差を是正するために社会政策を充実させよう、と言うのが革新政党である(以上はあくまでも観念論である。現存政党がそうだと言ってるわけではない)。なお、立憲主義に立っている点は自民党だって同じなのに、立民党に「立憲」を名乗られてしまって悔しいと思っている自民党の政治家ははたしてどれだけいるだろうか(そんなこと気にしない?あっ、そう)。

そういうこととは別に、私は、次の総理には女性になってもらいたい。ずっと男が総理大臣だったから(テーゼ)、次にしばらく女性の総理大臣が続けば(アンチ・テーセ)、一つ上のステージに止揚できるのである(ヘーゲルの弁証法)。ドイツなどはメルケルさんが長かったから、「男でも総理大臣になれるの?」と聞く子供まで現れたという。議員の女性枠については、男女を問わず資質のある人を選ぶべきと言う反対意見もあるが、ドイツの女性議員が増えたのは一定の女性枠を設けたからである。だから、導入を検討する価値はあると思う。と言っても、総理大臣となると、さすがに誰でもいいわけにはいかない。女性候補として取り沙汰されている○○さんなどは能力は高そうだが超右派で近隣諸国ともめそうだし。だったら、アソーさんが「おばさん」と言って、そんなことを言われてなんで怒らないんだと怒られた××さんなどはどうだろうか。アソーさんに言わせると相当な能力の持ち主だそうである。だが、能力があればいいってものでもない。サンジャポに出てる元議員に「すごい頭脳だが性格が悪い」と評された△△さんなどは、いかにも上から目線ぽくてイヤである。因みに、アメリカの大統領選にヒラリーさんが出たとき、私らのような外野はヒラリーさんになってほしいなどと無責任なことを言ったものだが、当のアメリカ人の多くは私が△△さんに感じるような感想を持っていて、だから選挙で負けたそうである。

なお、私は、自分が無党派層に属していると自覚していたが、ホントの「無党派」なら政党に関係なく投票するはずである。ってことは私は無党派ではなかったことになる。これからは、真の無党派になろうか、と思案しているところである。