暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

御室八十八カ所巡り

2014年10月21日 | 京暮らし 日常編
  
時々、大学時代の友人K氏と京都近郊のハイキングへ出かけます。

9月の貴船神社~鞍馬寺に続いて、10月15日に「御室八十八カ所」巡りへ
K氏夫妻と4人で繰り出しました。
台風18号と19号のため2度中止になり、3度目でやっと快晴に恵まれました。
その日のスケジュールはK氏とまり子夫人にすべてお任せして・・・。

「御室八十八カ所」は御室(おむろ)仁和寺の裏山にあります。

180年前、仁和寺門跡・済仁法親王は久住遠江守に四国八十八カ所を巡拝させ、
各霊場の本堂下の御砂を持ち帰らせ、「諸願成就」より成就山と名付けて
「御室八十八カ所」の霊場をひらきました。
所用時間2時間で手軽に参拝できるので、信仰と体力づくりを兼ねて、
今も人気のコースです。

         

仁和寺の境内を通り西門を抜けると、「お山めぐり」のスタート、第一番霊山寺です。
賽銭の小銭を用意しておくように云われていたので
1ヶ月かけてコイン(1円、5円、10円)を貯めました。
それでも金額も数も足りませんでしたが、各霊場を心をこめてお詣りしました。

私たちにとって、あの辛くもあり、楽しくもあった「四国八十八カ所遍路」
まざまざと思い出させる懐かしい場所でした。
それで、一緒に行ったわけではないけれど、いろいろな思い出を語り合いながら
霊場巡りをしました。

          

          

驚いたのは、各霊場のお堂が立派だったことです。
コースもアップダウンがあって変化に富み、鬱蒼とした四国の遍路道を彷彿させる
趣きがありました。
「この先で展望が開ける場所があるので休憩します」
休憩場所により、東山や京都市内、6月に登った愛宕山、双ヶ丘(ならびがおか、古墳群)が見えて、一息つきながらそれぞれの景色を楽しみました。


               中央に仁和寺、右上が双ヶ丘(ならびがおか)

四十八番西林寺が「成就山頂上(236M)」、これから下りです。
さらに進むと五十三番西明寺は岩の上にあり、なんと鎖場まであります。
御堂の右側の狭い道が次への遍路道でした。

             
             鎖場を登って五十三番へ

最後の方はコースが複雑で、右往左往したり、バックありでしたが、
無事、八十八番「結願所・大窪寺」へ到着。
ここには茶所と書かれたお接待所もあります。

             
                   「結願所」へ着きました

10時にK氏宅を出発して、12時30分頃に戻り、13時予約のステーキ屋さんへ。
古風な町家ですが、奥に庭が見える5名ほど座れるカウンター席があり、
私のお気に入りの場所です。
店主に焼いてもらうステーキの匂いと味をじっくり楽しみ、4人で頬張りました。

「御室八十八カ所巡り」の御利益はまだ続きました・・・。
K氏宅で一休みした後、「天山の湯」という温泉(スーパー銭湯?)へ。
こちらで約1時間半、いろいろな湯舟を巡って汗を流し、気分爽快です。
帰りは、まり子夫人お手製の焼豚、ロールケーキ、栗饅のお土産と共に
車で家まで送って頂きました。

K氏夫妻の厚いお接待にもう~感謝いっぱいです。
「またハイキングクへ行こうね! 今日はありがとう・・・」

                               
                           

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