(そろそろ秋桜を見に行かなくちゃ・・・昨年の矢指谷戸にて)
投稿が遅くなってしまいました。茶事が終わりましたのでアップします。やっと
9月30日(土)に野月の茶事をします。(昨日、無事に愉しく終わりました・・・)
それで、暑さに喘いでいた身体に喝を入れ、やっとやっと重い腰を上げて気持ちも身体も本格的な茶事モードになりつつあります。
9月初旬にお招きの手紙をお出ししましたが、その時から茶事は始まっていると思っています。なぜなら、その時には茶事の概要が80%くらい決まっていないと、安心してお招き出来ず、お手紙を書く前にあれこれ茶事の内容を考えるからです。
食堂のテーブルに本が10冊ほど積まれたままです。
1週間後に迫った頃から、さらに茶事の流れ、道具組、献立、お話しする内容を確認したり、調べたりします。何度もやっている茶事ですが、文献や本を調べ出すといつも新たな発見があって、「今まで何で知らなかったのかしら?!」と思います。
特に裏千家11代玄々斎が点茶盤を用いた立礼を考案された経緯、太田垣蓮月の生涯と和歌や陶芸作品のこと、禅語や茶花関連の本も・・・奥が深く新鮮で、目から鱗のことばかりでした。
今日は散歩ランチで、これからがベストシーズンです。
コンビニでおにぎりや飲み物、揚げ物(コロッケまたはスパイシーチキン)などを調達して、近くの公園や神社、市民の森などへ散歩がてら出掛け、自然の中で、時に雄大な景色を楽しみながらランチします。
散歩の途中で茶事に使えそうな野の花を探すのも楽しみの一つです。
頭に想い描いている茶事の花が生けれるかどうか、花との出会いが一番心配でもあり、決まると嬉しい一瞬でもあります。
候補の花は、尾花、酔芙蓉、シュウメイ菊(白とピンク)、秋海棠、女郎花、です。
(散歩コースの一つ・・・稲荷山)
(尾花の穂がたくさん・・・9月の三渓園にて)
20年近く前になりますが、某茶事教室の「名残りの茶事」で初めて亭主をした時のことが走馬灯のように思い出されます。
尾花、女郎花、秋海棠、角虎の尾、秋丁子(あきちょうじ)などを用意し、その中の5種類を中釘の籠に生けました。だいぶ記憶があいまいなところもあるのですが、ご指導のN先生に見て頂くと、すぐに全部の花が籠から乱暴に取り出されてしまいました。
・・・そして先生は、尾花、女郎花、秋海棠の3種を生けました。
もちろん、こちらの方がすっきりと風情よく、文句のつけようがなかったのですが、今も目に鮮やかに残る乱暴に引き抜かれた花たちと共に私の心にある教訓をもたらしました。
茶事であれ、稽古茶事であれ、上手であれ、下手であれ、気に入ろうと、気に入るまいと、花を生けるのはその亭主の心に任せよう・・・と。
(道端に咲く野紺菊)
茶事まであと3日になりました。
でも亭主の心は未だ定まっておらず、心を自由に遊ばせて花との出会いを待っています。