![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/39/c34a28676d6c291db10e3aecbcb57b29.jpg)
頂上近くのお花畑・・・ウソのように風が凪いで
(つづき)
六合目まで登る途中で、下山してくる登山者とすれ違いましたが、
ほとんどの方が八合目で、強風と霧のために登頂をあきらめたそうです。
その中に、山頂まで登ったという夫婦がいました。
同年代のよしみでしょうか、
「突風がきたら身体を斜めにしてやりすごしなさい
・・・そうすれば、なんとか行けるものですよ」とエールを頂きました。
息子に先へ行ってもらい、頂上避難小屋で待ってもらうことに・・・。
六合目から八合目は、段差がきつく一番険しい登りでした。
喘ぎながら一歩一歩登って行くと、
シモツケ草、アザミ、フウロ、エーデルワイスに似た花が咲いていて、
目を楽しませてくれますが、写真を撮る余裕などありません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/66/c3456b2296b54625b1694e118cab11bf.jpg)
八合目に着くと、そこは別世界でした。
話に聞いた通り、蟻地獄のようなすり鉢形のガレ場があり、
端に木道があるのですが、ロープが無く、突風と深い霧の海でした。
何人もの登山者がここで引き返していきました。
私たちもためらいましたが、息子が頂上で待っているはずです。
「行こう!」
「行きましょう!」
身体を低くして風の抵抗を少なくし、一歩を踏み出しました。
ロープのあるところまで辿りつき、そこからはロープを手繰りながら進みます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/85/f7ca4c95bc44808cc908a5df94070e04.jpg)
風と霧と・・・数メートル先しか見えません。
厳しい自然の真っただ中に身を置いているのですが、
なにか映画のシーンのような、幻想的で、こんな体験は初めて!
後に続く人も、すれ違う人も無く、風の音が何かを試すように聞こえます。
何度も立ち止まり、身体を斜めにして突風をやり過ごしながら進みました。
その時、先に行く主人が誰かと話しているようです。
下山してきた息子でした。
「ここまで登って来たのなら、絶対山頂まで行くべきだよ!
六合目で待っているから・・・ガンバッテ」
そのエールで、またまた勇気と元気をもらいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/13/a0e5b182cf352bb9260c2203d70f2fa3.jpg)
「天国の道」
不思議なことに、ダイセンキャラボク(特別天然記念物)におおわれた木道は
ウソのように風が凪いでいて、クガイソウや小紫陽花が咲き乱れています。
霧の中に木道が天国を目指すように上へ続いていて
私たちだけがそこに居ました。
一瞬、二人で天国を目指しているような気がしました。
「ねぇ~!「天国の道」みたいね・・・サロマ湖のワッカみたい」
「このまま天国の道が続くのかしら?」
と思ったら、また突風と霧がひどくなりました。
頂上避難小屋の前を通り、すぐに大山山頂(1709m)に着きました。
「バンザァーイ!」
麓の阿弥陀堂であきらめかけたのがウソのよう・・・、
山頂まで押し上げてくれた、同行の2人に感謝です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/5d/6679fd10261522138fadd94890bb6226.jpg)
大山山頂の碑
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(つづき)
六合目まで登る途中で、下山してくる登山者とすれ違いましたが、
ほとんどの方が八合目で、強風と霧のために登頂をあきらめたそうです。
その中に、山頂まで登ったという夫婦がいました。
同年代のよしみでしょうか、
「突風がきたら身体を斜めにしてやりすごしなさい
・・・そうすれば、なんとか行けるものですよ」とエールを頂きました。
息子に先へ行ってもらい、頂上避難小屋で待ってもらうことに・・・。
六合目から八合目は、段差がきつく一番険しい登りでした。
喘ぎながら一歩一歩登って行くと、
シモツケ草、アザミ、フウロ、エーデルワイスに似た花が咲いていて、
目を楽しませてくれますが、写真を撮る余裕などありません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/66/c3456b2296b54625b1694e118cab11bf.jpg)
八合目に着くと、そこは別世界でした。
話に聞いた通り、蟻地獄のようなすり鉢形のガレ場があり、
端に木道があるのですが、ロープが無く、突風と深い霧の海でした。
何人もの登山者がここで引き返していきました。
私たちもためらいましたが、息子が頂上で待っているはずです。
「行こう!」
「行きましょう!」
身体を低くして風の抵抗を少なくし、一歩を踏み出しました。
ロープのあるところまで辿りつき、そこからはロープを手繰りながら進みます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/85/f7ca4c95bc44808cc908a5df94070e04.jpg)
風と霧と・・・数メートル先しか見えません。
厳しい自然の真っただ中に身を置いているのですが、
なにか映画のシーンのような、幻想的で、こんな体験は初めて!
後に続く人も、すれ違う人も無く、風の音が何かを試すように聞こえます。
何度も立ち止まり、身体を斜めにして突風をやり過ごしながら進みました。
その時、先に行く主人が誰かと話しているようです。
下山してきた息子でした。
「ここまで登って来たのなら、絶対山頂まで行くべきだよ!
六合目で待っているから・・・ガンバッテ」
そのエールで、またまた勇気と元気をもらいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/13/a0e5b182cf352bb9260c2203d70f2fa3.jpg)
「天国の道」
不思議なことに、ダイセンキャラボク(特別天然記念物)におおわれた木道は
ウソのように風が凪いでいて、クガイソウや小紫陽花が咲き乱れています。
霧の中に木道が天国を目指すように上へ続いていて
私たちだけがそこに居ました。
一瞬、二人で天国を目指しているような気がしました。
「ねぇ~!「天国の道」みたいね・・・サロマ湖のワッカみたい」
「このまま天国の道が続くのかしら?」
と思ったら、また突風と霧がひどくなりました。
頂上避難小屋の前を通り、すぐに大山山頂(1709m)に着きました。
「バンザァーイ!」
麓の阿弥陀堂であきらめかけたのがウソのよう・・・、
山頂まで押し上げてくれた、同行の2人に感謝です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/5d/6679fd10261522138fadd94890bb6226.jpg)
大山山頂の碑
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