暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

茶箱三昧 ?

2009年08月21日 | 稽古忘備録
八月の稽古の課題は茶箱です。

裏千家流では、雪、月、花、卯の花、和敬、色紙、
全部で六種類の茶箱の点前があります。
和敬点を除いて、拝見ありとなしがありますので、
全部で11通りでしょうか。

それを八月に集中して全てお稽古してくださるとのこと、
八月はのんびり・・と思っていましたが、吹っ飛びました!

自宅の稽古だけでは心もとなく、茶友のKさん宅で
点前を分担して、一日中、合同稽古?しました。

「茶箱はお支度ができれば、半分はできたと同じそうよ」
・・・むむっ・・なるほど納得です。
合同稽古のお蔭で、それぞれの点前の特徴も掴め、
茶箱の楽しさを感じはじめました。
「Kさん、ご協力ありがとう!楽しかったね」

六種類の中で、雪点前は私にとって思い出深い点前です。
四国遍路の折、雪点前にて御堂で献茶し、
茶箱を持参したおかげでいろいろな方と自然体で
交流することができました。

月点前は、香、器据やウグイスの扱いなどがあり、
優雅で大好きな点前です。
「月の夕去りの茶事」にどうかしら?・・考慮中です。

色紙点。これが目下の課題です。
御所籠に入ったセットが高価なので、なかなか買えません。
色紙点を半ばあきらめていましたが、今度はそうもいきません。

「どうしょう?」と考えていたときに、
あるブログで色紙点の道具の写真を拝見して
「これだ!」と思いました。

茶箱は旅行カバン?(PELICAN 1300 亜米利加製)です。
中にその方(Dさん)が集められた珠玉のお道具が詰っていました。
しかも、一客一亭の茶事や旅先での茶会を色紙点でなさっていました。

茶杓はご自作で銘「海揚がり」。
茶巾入は錨文砲金凾(英吉利製)、
振出しはギヤマンインク壜(英吉利製)

海の香りのするお道具揃いです。

Dさんからメールをいただきました。
旅行カバン?と思った茶箱(PELICAN 1300 亜米利加製)は、
ヨット乗りたちがカメラなどを収めて運ぶ、
プロ仕様防水・対衝撃性のプラスチック製ケースだそうです。

今は、お気に入りの入れ物(茶箱?)や道具との出会いを信じて、
時間をかけて揃えたいと思っています。

                         

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