暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

私のサクラとトトロの大欅

2021年07月20日 | 暮らし

             満開の時の「私のサクラ」

(昨年の「私のサクラ」は早く満開になったけれど雪が降って・・・3月29日撮影)

     (雨の公園にて)

 

2021年6月の或る日のことです。

我家の前の公園に進入禁止の黄色いロープが設置されました。

「ウン??」最初は何のためかわからず台所の窓から眺めていましたが、

「どうやらサクラの何本かが病気で枯れかかっているらしい。その1本が「私のサクラ」みたいだよ・・」 

ツレの話を聞いて、もう飛び上がりました。

・・・そういえば、今年の春は「薔薇の茶会」や茶事などに忙しくしていて、「私のサクラ」をゆっくり眺めたり、近くに寄って話しかけたりしなかったかも・・・と猛反省。

近くへ行くと、数本の大枝が既に枯れていました。他の桜も同じような症状で病気のようです。

「もしかして「私のサクラ」が切られてしまうのかしら? 自費でもいいから樹木医に診てもらいたい・・・」と思いました。

「管理をしている公園事務所に相談してみようかしら?」と迷っている間に、伐採のための業者がやってきました。

その日はお稽古があったので、只おろおろしていると

「今、業者に聞いてきたら、危ないので枯れ枝だけを伐採するそうだよ」とツレ。

ほっと胸をなでおろしました。

病気が治ったのかどうか、まだ心配は尽きませんが、今は静かに見守っています。

全ての生物は命に限りがある事を、突然病気になる事も、「私のサクラ」が身をもって教えてくれたような気がします。

何でも先延ばしにすることなく、限りある命の一日一日を大切に生きよう・・・と話しかけている気がします。

 

     (花魁草の群落)

     (梅雨明けの空)

今年になってから毎朝、朝風呂に入るようにしています。

ぬるめの湯にゆっくりと、冬なら20分くらい、夏の今は5分以上我慢して浸かっています。腰痛と膝痛対策で始めたのですが、朝風呂はとても贅沢な瞑想(ぼんやり)の時間であり、爽快感も抜群で病みつきになりました。

風炉場の窓を少し開けると、「トトロの大欅」と名付けている公園の欅がよく見えます。

風が吹くと、てっぺんの枝々がワサワサ音をたてて大きく揺れて、今にもトトロが独楽に乗って飛び出してきそうです。

何日も雨が続き、びっしょりと枝や幹まで濡れると、「トトロの大欅」に耳を密着させて根幹を伝わる「雨の音」を聞いてみたくなります。

そんなことを夢想しながら朝風呂のひと時を過ごします・・・とてもいい時間。 

 

     (オシロイバナ)

でも、それからは大忙し。

掃除、水撒き、下火や湯の準備などを汗だくでこなし、10時からのお稽古に備えます。

あっ! 〇〇さんがお稽古にいらしたようです。

「ようこそいらっしゃいました! 暑かったでしょう・・・ゆっくり涼んでね