(櫻井ファームでは薔薇の鉢植え、草花、サボテン、観葉植物を販売中です)
(櫻井ファームの薔薇が咲いています・・・
「薔薇の茶会」が成功だったのか、やってよかったのかどうか、よくわかりませんが、私は意を決してやると決めたことを途中で投げ出すのが大嫌いな性格でした。
それに広報活動や準備を進めていく中で、「薔薇の茶会」は暁庵が夢見ていた私的な小さな茶会から、いろいろな人の思いが詰まった別のものになっていました。
結果がどうであれ、コロナ対策をしっかりやって「薔薇の茶会」を開催したいと思いました。
コロナ禍で茶会をやることに疑問を感じたスタッフや席主もいらっしゃいましたが、最後は何かあったら私が責任をとるということで、開催の有無を私に委ねてくださいました。そして、開催遂行が決まると、気持を切り換え、全力を挙げて準備や稽古を頑張ってくださって、感謝しています。
初めからコロナウイルスとの戦いと共存が課題の茶会と思っていたので、中止の条件を2つ決めていました。
1つは開催地の神奈川県(横浜市)に緊急事態宣言が発令された場合はすぐに中止する。
もう一つはキャンセルが多くて茶会の成立が難しい場合は中止する。
2週間前に参加の意志をお尋ねしたところ、60人のお客さまから参加のご返事を頂き、開催に向けて背中を押して頂きました。
そして、最大の心配事は天気でした。野外のガゼボ(西洋風あずまや)は風通しも良く、コロナ禍の茶席として申し分のないものでしたが、雨にはかないません。
その頃は雨天続きで、予報も雨マークが出たり引っ込んだり、前日まで不安定でした。ひたすらお茶の神さまにお祈りしました。きっとお客さまもスタッフも天気予報ばかり見ていたのではないでしようか。
皆の祈りが通じ、当日風が強かったものの晴れ上り、お茶の神さまにもう感謝でした。
こうして当日まで中止の条件には至らず、5月29日(土)に「薔薇の茶会」が無事開催されたのです。
(・・・何やら書いていて東京オリンピックのことを考え、身につまされました。コロナ禍であってもオリンピックは予定通リ開催されるに違いないけれど、責任者たちは大変な思いをしていることだろう・・・と。)
「薔薇の茶会」のあと、お客さまからだけでなく、スタッフの皆様からもメールが届きました。最後になりましたが、ご一読いただければ幸いです。
Aさんより
濃茶席のお点前はとても緊張しました。手が震えて仕服の紐が結べなかったくらいです。
お点前は楽しかったです。あと、「やっとやっとお点前が人前でできた!」っていう気持ちでした。
暁庵先生のところに来るまで濃茶を練ったことがなく、うまく練れるか心配でしたが毎日一服練るように心がけ、なんとか濃茶をお出しすることができました。
茶友EKさんがおっしゃっていた通り、茶道を始めて10年も経つのに茶道のサの字も分かっておらず、お点前もあやふやで、ホントにダメダメでした。前の先生からはなんとなくしかお点前を教えてもらえず、わからないことがとても多くて、このままでは何も進歩しないという気持ちが強くなり、ずっとモヤモヤした気持ちを抱えていました。そんな時に暁庵先生をご紹介していただき、お教室に通うことになりました。
先生のところでお稽古させていただいて1年半が経ちました。自分で言うのもなんですが、すごく成長できたのではないかと思っています。今まで茶道をしていた10年はなんだったのか?と思うくらいお茶への思いや知識が増した、とても濃い1年半だったと思います。
先生には茶道の知識はもちろん、茶道への志をたくさん学ばせて頂いており、大変嬉しく思っています。
EKさんには以前のダメダメなお点前から変わった私を見てもらいたい、練習の成果を見せたい、ご紹介していただいた縁を茶道で返したいと思っていましたので、今回お点前をさせていただきとても嬉しかったです。
茶友T氏にも似たようなことを言われました。EKさん同様、10年も茶道を習っているのにうまくお点前ができないことやお茶会、お茶事の経験がないことなどを色々相談していました。
「濃茶、ちゃんと練れて美味しかった」と、言ってもらえました。
お二人とも友人なのですが、父のような母のような(笑)気持ちで応援してくださっているのは本当にありがたいです。そんなお二人にお点前でお返しできたどうかはわかりませんが、喜んでもらえて本当に良かったと思います。これからも茶道でお返しできるよう、お稽古を頑張りたいと思います。
コロナ禍にも関わらず、このようなお茶会を開いていただき、ありがとうございました。
緊急事態宣言で思うようにお稽古ができなかったり、コロナ対策担当として感染対策も考えないといけないなど、色々大変なことも多かったのですが、お点前をさせて頂けるというのはとても幸せなことなのだと思いました。
これからのお稽古も楽しみにしております。宜しくお願い致します。
・・・こうして、暁庵だけでなく、たくさんの人々の様々な思いを込めた「薔薇の茶会」が終了しました。
「薔薇の茶会」に関わったすべての方たちに厚く感謝いたします。
ありがとうございました。
「それにしても疲れたわ! 当分は静かに平和に暮らしたい・・・」(大好きな自宅のベランダで独り言)
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