暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

皆さま、ご無事でしょうか?

2020年04月09日 | 暮らし

 (まだ満開の「私のサクラ」、今年は花期が長くて嬉しい・・・4月6日撮影)

 

皆さま、ご無事でしょうか?

 

昨夜は満月、しかもスーパームーンでした。

本当は・・・4月8日は安芸の宮島の献茶式に参列の予定で、そこで満月を見るはずでした。9日は山口県柳井市の茶友Oさまの茶事に3年ぶりに伺うのを楽しみにしていました。

・・・いろいろの予定がすべてキャンセルになりました()。きっときっと皆さまも同じことでしょうね。それでも、静かに穏やかに日々が過ぎていき、無事であることを感謝しています。

コロナウイルスの嵐が吹き荒れる最中ですが、ブログに無事帰ってまいりました。ぽつぽつと参りますのでお付き合いくださると嬉しいです。

 

    (風雪に耐える「私のサクラ」です・・・3月29日撮影)

 

2月24日に関西からのお客さまをお招きして「梅ごよみの茶事」を催したのですが、思えばコロナウイルスの猛威がすぐそばに迫っていました。

茶事が終わり、数日後にLos AngelesからいらしていたONさまから無事に帰国したとのメールを頂いたとき、「あぁ~無事に帰られてヨカッタ!」と安堵したことを今も鮮明に覚えています。いつ出入国がストップになるかもしれないという危機感を感じていたから・・・。

中国をはじめイタリア、スペイン・・・そしてアメリカなど全世界でコロナウイルスの感染者と死者が増加していって、2月に感じていた危機感(恐怖感)が現実となって迫ってきました。

New York市にこのブログで知り合ったメル友がいます。とても心配で「ご無事でしょうか? 恐る恐るお尋ねします・・・」というメールをしました。いつも長文のメールをくださるOHさまからのメールは短い2行、それもバクって読めませんでした。

でも、それで十分でした。New Yorkで何が起こっているのか、OHさまがどのような状況に置かれているのか、ご無事なのか・・・心配ですが、遠くから祈るしか手だてがありません。

スウェーデンのOさんからもメールが届きました。日本より規制が厳しく、高齢者は感染リスクグループに属すそうです。メールの一部を以下に掲載させて頂きます。

 Oさんのメール(3月28日付)

コロナビルスで大変な時ですが暁庵先生お元気ですか。お茶のお稽古もできない状態ではないのでしょうか。

私は感染リスクグル-プに属するので 孫にも会えないし買い物にも行けないし散歩だけできる環境状態です。買い物は娘達や孫がやってくれます。それでもイタリアなどに比べると散歩だけはできるので助かります。

日本は関東と北海道が感染者が多いと出ていますが 先生の周りはいかがですか。

あまりにも便利な世の中になって感染するのもすごい速さで世界中に広まってますね。すべてのイベントがキャンセルになっています。 

お茶の自主稽古したり 今日は桜餅を作り 又10年ぶりにギタ-を出してみました。散歩に行くと春の変化が毎日発見でき 小さな喜びを楽しんでいます。電車やバスにも乗れないしこの環境で出来る事を楽しんで一日も早く解決を望むしかありません。・・・(後略)

 

 

 暁庵のメール(3月28日付、一部抜粋)

Oさん、メールをありがとうございます。

スウェーデンの感染者数が意外と多いので、Oさんのことを心配しておりました。

いろいろ制約はあるようですが、お元気そうでなによりでございます。近況を伺って少し安堵しました。

日本は中国、韓国に次いで早めにコロナウイルスの感染が始まりましたが(特にクルーズ船を含めて)、その後小康状態にあったので3月末には終息するのではないかと期待していました。

そのゆるみがあったのでしょう・・・ここにきて患者数が増えてきて、この先どうなることかしら?  予断を許さない状況で3月28日と29日は不要不急の外出はしないようにとの勧告がでました。3日に1度スーパーへの買い物をし、2時間くらいの春たけなわの野山へ散歩へ出かける毎日です。

それでも私はご希望の方があればお茶のお稽古だけは淡々と続けています(注、3月末からお稽古はお休みしています)。アルコール消毒、各服点、茶巾も各服で変える、マスク可などの出来る対策をして臨んでいます。

今日、愛媛県に住むKさまというお茶の先輩に電話しました。

12月20日頃から3ヶ月、アメリカ・テキサス州に住む息子さんの所へ出かけていたので、帰国したかどうか? とても心配していました。

「3月22日にぎりぎりで日本へ戻ってきました。今は自宅にいます。息子たちはアメリカの方が安全だと引き留めてくれたのですが、どうせ死ぬなら、日本へ帰って自分の家で死にたい!」と思ったそうで、Kさまのお話に大いに共感しました。

出来るだけ気を付けますが、私もお茶を続けながら死ぬなら本望かもしれません・・・人間いつかは死ぬのですから・・・。

Oさん、お体にはどうぞ十分気を付けてお過ごしください。

 

 

そして、皆さまも出来る対策をしっかりして、この危機を乗り越えましょう。 暁庵も 

 

 


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