暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

「薔薇の詩」

2020年05月25日 | 薔薇の茶会・・2021年5月

      (「FLOWER GARDEN]にて・・・5月21日撮影)

 

薔薇のことばかり続きますが・・・

「五百生のお茶のご縁」で紹介した「心に響く100の言葉」(特別保存版 PHPアーカイブス)の中に、「薔薇の詩」がありました。

 

    薔薇ノ木ニ

   薔薇ノ花サク。 

   ナニゴトノ不思議ナケレド。

            ・・・・白秋

 

「まるで何事の不思議も無いように、天地の摂理・営みは、私たちの目に見えないところで、瞬時のひまもなく進みつづけているのでしょう。

この詩は、摂理・営みのままに生かされ、生きている私たち生物の息吹を伝えてくれます。生きる命を感じさせます。

私は何時も、こんな風に自然に生きてゆきたいと希(ねが)っています。

種々の花々が夫々に咲いて、光こぼれる美しさを、羨ましく目の前に浮かべながら・・・自分の営みを探っています。           加藤道子 」

 

加藤道子さん(俳優、1919-2004)の座右の銘で、白秋の「薔薇の詩」にエール(先人のことば)を書いています。

何度読んでも、なんて!さりげなく、生きることを後押ししてくれる「薔薇の詩」なのでしょうか。

   ナニゴトノ不思議ナケレド。

 この詩句とともに、先日の美しく咲く薔薇たちに今の世を生き抜くエールをたくさんもらった気がしています。 

本日中(5月25日)に首都圏・北海道で緊急事態宣言が解除されるとのことですが、まだまだ困難な日々が続きます。

それでも、しっかり前を向いて自然のままに生きていきたい。