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白梅が咲いています
銅鑼が7点打たれ、後座の席入です。
ここからお役が交代し、正客Fさん、詰N氏、半東Yさんは濃茶と薄茶の後半に四客へ入っていただきました。
床の中釘に梅と椿(関戸太郎庵)、箆筒のような竹の花入に生けられています。
はじめて御目文字する関戸太郎庵、Fさんのお持ち出しです。
大きな愛らしい桃色の蕾、今まさに開かんとする風情が初釜にぴったりでした(写真がないのが残念!)。
関戸太郎庵は江戸中期高田太郎庵という茶人が愛好した椿で、高田家から尾張の豪商関戸家へと伝わり、
現在は犬山市常満寺に古木があるそうです。
暁庵が島台茶碗で社中の皆様に濃茶を二碗練って差し上げました。
島台で濃茶を練るのは初めてなので、ちょっと心配でした・・・。
でも半東Yさんが直前まで茶碗を温めてくださったし、湯相も好く、しっかり練ることが出来ました。
1碗目は3名様、2碗目は4名様でしたが、多めだったので最後に暁庵が頂戴しました。
多少ゆるめにしたのですが、最後になるとどうかしら?
・・・心配しながら最後の一啜りまで飲み干し、安堵しました。
茶銘は松花の昔、小山園詰です。
島台は、内面に金と銀の箔を置いた大小の楽茶碗で、縁起を祝う茶事に重ね茶碗として使われます。
実は水屋に島台が三揃いもあり、金銀の箔がとれていなさそうなものを選びました。
島台には約束があって、小の茶碗の内側は銀箔、五角形の高台は鶴を表わし、
一方、大の茶碗の内側は金箔が置かれ、六角形の高台が亀を表わしているとか。
茶入は利休瀬戸写(膳所焼)、仕覆は大燈金襴、共に初めての嬉しいお出会いです。
大燈金襴は大徳寺開山・大燈国師(宗峰妙超)の袈裟裂と伝えられています(異説もあり)。
茶杓は、大亀老師作の銘「好日」でした。
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淡桃色の一重、筒咲の関戸太郎庵椿
後炭となり、釜が上げられると、思いの外炭が残っていました。
初掃きで社中一同が炉を囲み、Yさんの手元を見詰めます。
胴炭をそのまま残し、炭斗から輪胴を灰器へ除き、匙香、湿し灰が撒かれました。
あとはいつもの後炭の通り逆に炭が置かれていき、点炭が置かれても皆一緒に炉辺にいたいような・・・。
干菓子が運ばれ、薄茶になり、座は少しくだけて賑やかになりました。
干菓子は、打出庵大黒屋製の干梅煎餅と雪華、こちらもお勧めです。
濃茶の労をねぎらって、Yさんが点ててくださった薄茶をゆっくり味わいました。
濃茶の後の薄茶って、すっきりと爽やかで、本当に美味しいですね。
主茶碗は唐子が独楽で遊んでいる絵が描かれた、正月らしい華やかな京焼、真葛香斎造です。
替は粉引でしょうか、ユニークな形状の味わい深い茶碗で、作者は田村耕一(人間国宝)です。
二碗ともN氏のお持ち出し、茶碗を代えてYさんとKさんのお点前で薄茶タイムが和やかに過ぎていきました。
こうして、2017年の初釜が目出度く終了しました・・・皆様、ありがとうございます。
頂いたメールですが初釜の記念に記します。
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紅梅がきれいです・・・
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本日は初釜&初稽古に参加させて頂きまして、誠にありがとうございました。
また、途中退席してしまい申し訳ございませんでした(おかげさまで娘のお迎えも間に合うことができました!)
本日は、暁庵先生を始め、社中の皆さまのお点前の美しさに大変感激いたしました。
またお茶室のしつらえやお料理、お道具等の素晴らしさに、お茶の知識がほとんど無い私ではございますが、大いに感性を刺激されることがたくさんありました。
お茶を学び始めて本当によかったと思える1日でございました。
本当に未熟な私ですが、今後ともご指導よろしくお願い申し上げます。
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昨日は、お初釜の席で皆様と新年をお祝い出来たことを大変嬉しく思いました。
又、薄茶のお点前をあの場所でさせて頂いて貴重な経験を持つことも出来ました。
本当に有難うございました。
先生からの手作りの楊枝入れも大事に使わせて頂きたく思います。
今回特に懐石をあの様なやり取りで進んでいるとは全く知らなかったので、各々の所作がとても勉強になりました。
このような経験が今は小さな点でしかありませんが、いつかひとつに繋がる事を目標に、
日々のお稽古を大事にしていきたいと思いますので、本年もご指導宜しくお願いいたします。
暁庵の茶道教室の初釜 in 2017 ・・・(2)へ戻る (1)へ戻る
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