雪景色 (2016年11月24日撮影)
皆さま Merry Christmas !
もうじき~楽しい~クリスマス~ですね。
昨年は、ご近所さんとクリスマスの茶会を楽しみましたが、今年は諸事情により自重しています。
12月17日(土)、Tさんが娘のSちゃんを連れてお稽古にいらっしゃいました。
Sちゃんは幼稚園の年中組なので5歳、暁庵へ2回目の来庵です。
「娘のSも先生宅へ伺うのをとても楽しみにしています」というメールを頂き、
クリスマスも近いので、どんな趣向でお迎えしようかしらと、こちらも楽しみでした。
20年前にアメリカのサンアントニオで買ったメキシカンツリーを玄関に吊るし、
待合に「聖夜」の色紙と手製のリースを飾り、長年出番のなかったサンタさんにも登場してもらいました。
主菓子は、きんとんのクリスマスツリーです。
それから、鳥、うさぎ、オルゴール付香合などを並べ、中にお菓子(金平糖、マーブルチョコ、飴)を少しずつ入れておきました。
ささやかなプレゼントです。
当日、Tさんがお稽古をしている間、お点前の真似をしながら遊んでもらえば・・・と思い、
小さなお盆に盆略点前の一式を用意しておきました。
ところが、小さな扇子を前に置いてきちんと挨拶するではありませんか。
そして、Tさんの盆略点前の稽古が始まると、横目で見ながら一緒に手を動かし始め、
帛紗の代わりにハンカチを取り出し、棗や茶杓を拭き始めました。
「むむっ! これは本当にやる気だわ」・・・びっくりするやら嬉しいやらです。
「お母さんのお点前が1回終わったら、帛紗さばきを教えますからね。
それまでハンカチを使って一緒にお稽古していてね」
Tさんは11月から入門し、今日が3回目のお稽古でした。
割り稽古が終わり、盆略点前で初めて薄茶を点ててもらい、Sちゃんと暁庵が頂戴しました。
主菓子はクリスマスツリー、ふくろうが描かれた小服茶碗でゆっくり飲んでもらいました。
「熱いけれど美味しい・・・」
Tさんが2回目の支度をしている間に、袱紗捌きの稽古です。
基本の基なのできちんと姿勢から教え、棗と茶杓の清め方まで教えました。
手が小さいので思うようにいかず、何度もやり直しました。
2回目の稽古の間も熱心に袱紗捌きに取り組んでいて、終わるころにはとてもきれいに帛紗が畳めるようになりました。
う~ん・・・子供ってスゴイ!ですね
Sちゃんのやる気と一生懸命さが伝わって来て
「月に1回で良いからお母さんと一緒にお稽古にいらっしゃい」と言いました。
Sちゃんはニッコリして頷き、Tさんも嬉しそうでした。
あの言葉が耳元でささやきます。
「養之如春 (これを養う春の如し)」
ゆっくりでいいから楽しくお稽古をしてくれたら・・・と思います。
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