暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

淡交会研究会へ

2015年04月24日 | 暮らし
淡交会の研究会へ行きました。

会場は藤沢市片瀬にある龍口寺・龍口会館、
小田急ロマンスカーに乗り、ちょっとした小旅行気分です。
片瀬江ノ島駅でグレイの背広姿の男性が先を歩いています。
京都のお家元または献茶式でお会いしたような・・・
「ご指導の先生かしら?」

龍口寺へ着くと、その日は第3日曜日で骨董市が立っていました
骨董市好きの血が騒ぎましたが、横目で会場へ急ぎます。
早く到着したつもりが、9時半から総会があるそうで会場ははや人が溢れていました。

総会では長年淡交会の会員として尽くされた方々の表彰がありました。
以前、宗旦忌へ伺った時の名誉師範親授式の感激を思い出しながら、
その方たちの長き茶の湯の道程を思い、大拍手をおくりました。

                 

唱和した利休道歌は
「稽古とは一より習い十を知り 
     十よりかえるもとのその一」

科目は初炭、盆点、炉流し点、軸荘付花月の4つでした。
K業躰先生からたくさんの熱心なご指導を頂きましたが、
次のことが強烈に心に残っています。

花月の偈頌
「互換機鋒看子細」(ごかんのきほう しさいにみよ)
を会得するためには平花月を15分でやることを目指せ・・・というものでした。
それには15分でやるための修練や工夫の数々が必要で、いろいろなことが見えてくるそうです。

折据の中の札の把握、動くタイミング、動作の的確さ、
湯や茶の量をきちんと量り、短時間で茶を点てること、
無駄な動きを無くし、先を読む、
他者と呼吸を合わせ、動作を合わせる
・・・・などなど、考えただけでクラクラしてきました。
同時に、このような花月の稽古があることを知り、大いに刺激を受けたのです。

もう一つは「茶碗の座」についてでした。

有難い教えの数々に遠い存在と思っていたK先生がとても身近に温かく感じられ、
次回の研究会が楽しみになりました。

                                   「お茶がおいしい・・・」