大垣在住の茶友Mさんからメールが届きました。
ホームページを開設したので見て欲しい・・・というお知らせでした。
拝見すると、茶室と庭、丹精された花の写真が満載の、素敵なホームページです。
京都に居る間に茶室・惣楽庵へお邪魔したくなりました。
早速、「ご一緒に自主稽古をしませんか?」とお願いして、
3月7日、Sさん、Yさんと三人で惣楽庵を訪ねました。
Yさんの情報により「青春18切符」を利用して、大垣へ向かいました。
4人分の駅弁を買ってちょっとした小旅行気分です。
その日は天気だったけれど寒く、おしゃべりの合間に窓外を見ると
近江八幡や彦根では積雪10センチ以上の雪景色でした。
大垣駅へ着くと好い天気です。 徒歩10分足らずでM邸へ。
通された暖かな座敷にはお雛さまが飾られ、
テーブルにはお菓子や抹茶がいっぱい用意されていました。
「お雛さまが見たいので、仕舞わないで・・・」とお願いしたのです。
一息入れてから、手分けして稽古の準備です。
今日は四人揃ったので、奥伝の総ざらいと決めていました。
惣楽庵はお茶を嗜んでいた義理のお祖父さんが建てられたとか、
長らく茶室として使われていなかったそうですが、
床柱、杉網代の床天井、竹の上がり框、化粧天井、窓など、
とても凝った造りで、材も今では手に入らないようなものでした。
それに畳がユニークで、中央に台目畳2枚が使われていて、
四畳半よりは大きく六畳より小さめ、床は台目床、出炉です。
Yさんの大円之草から始まりました。
順番や所作はきちんとできていらっしゃるので、帛紗を置く位置、
茶杓の清め方、盆の扱いなど、気になっている箇所について意見交換をしました。
お菓子は「橘」、緑のきんとんに黄色い実が乗っています。
濃茶を二服頂戴しました。
一服目(唐物茶入)の茶銘は「明昔(さやかのむかし)」、
二服目(和物茶入)の茶銘は「天王山」(?)でした。
昼食は、京都駅で買ってきた駅弁です。
これが美味しく、量も丁度よく、大正解でした。
1時間、お弁当とおしゃべりを堪能して、稽古再開です。
午後は、Sさんの行之行、暁庵の大円之真、Mさんの真之行です。
竹台子、真の台子、唐物皆具などを用意してくださったので
点前ごとに台子や道具を取替え、気持を新たにお点前ができました。
茶事や茶会も好いけれど、このような自主稽古も充実した時間が持てて
素晴らしいと思いました。
お互いに何かの刺激をたくさん受け取ったのではないでしょうか。
無双窓
味わい深い釣り舟
帰りに、無双窓のある廊下、2階の大広間、アトリエなど案内して頂き、
あっという間に帰る時間になってしまいました。
門の外まで見送ってくださったMさん、いろいろお世話になりました。
ありがとうございます。
茶室・惣楽庵へまたご縁があると嬉しいです・・・。
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