暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

Jazz茶会ー1  ギャラリー池川へ

2013年10月15日 | 思い出の茶事  京都編

10月11日、Jazz茶会へ遠出しました。
Yさん、Sさんと京都駅で待ち合わせ、西へ向かう電車に乗りました。
神戸を過ぎると、すぐ近くに海が見えたり、明石城を眺めたり・・・
あっという間に姫路駅に着いてしまい、茶談義に夢中の三人は
危うく乗り越しそうになりました。

姫津線へ乗り換え、目的地へ着いたのに今度はドアが開きません!
開ボタンを押しても開かず、少々あせりました。
すると
「前の車両の一番前のドアから降りてください」
ここでYさんが運転手さんにトクトク切符の説明を・・・。
「青春18きっぷは知っているけれど・・・(皮肉かしら?)」

          

          

電車を見送ってから辺りを見まわすと、
4年前と同じ懐かしい田園風景が広がっています。
駅前で車を止めて待っているKさんをみつけ、手を振りました。

茶会の前に、どうしても寄りたいところがありました。
たつの市揖保川町にある「ギャラリー池川」です。
こちらも池川みどりさんの「揖保川焼展」以来の訪問でした。
苔の美しい庭も含めて池川邸全体がみどりさんの作品であり、
センス溢れる茶事の設えが満載の、ステキな住まいでもあります。

            
 

                        

二階のギャラリーにカフェがあり、「井上展也油絵展」を観終わってから
美味しい珈琲を飲みながら、みどりさん、Kさん、Nさんも加わり
六人でおしゃべりをしました。
揖保川焼、初めての出会い、掃除、懐石、茶事のこと・・・
話が飛び交う中で、みどりさんの言葉が今でも鮮明に残っています。

「体調が悪く、作品を作れないのが残念で仕方ありません。
 他の方に土こねをお願いして作品を作ったとしても
 それでは到底、充足感や達成感は得られません。
 全部、一から自分でやりたいのです。
 お茶事も同じで、大変でも掃除から丁寧に積み上げてやっていくから
 お客さまにも喜んでいただけるし、達成感が得られるのですよね!」

何度も心の中で頷きながら、お話を拝聴しました。
Kさんがみどりさんを茶の湯の家元として崇拝していらっしゃるのが
よく理解でき、みどりさんのお茶事へ元気な時に伺いたかった・・・
とつくづく思いました。

良寛さんの五合庵を連想する「葎庵(むぐらあん)」で行われる茶事を
想像するだけで、もうゾクゾクしてきます。

           


         


           

私も雑念を祓い、最善を尽くして「自分の茶事をしよう!」っと・・・。

                                  
            Jazz茶会ー2へ


 

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