7月16日は八坂神社献茶式です。
2013年は裏千家流お家元が献茶されるので
朝早くハ坂神社本殿前にKさん、Yさんと並びました。
記録的な猛暑が続いたせいでしょうか、参列者が少ないように思いました。
東京を朝立ちされたOさんも献茶式に間に合い、ご一緒できて良かった!
献茶式が行われた本殿
本殿の点前座には白木の台子が置かれ、準備の真っ最中です。
天板中央に長盆にのった濃茶器(右)と薄茶器(左)、
長盆の右に台(白木)にのった金の茶碗(木蓋?)、
左には台にのった銀の茶碗(木蓋?)が置かれています。
茶碗は天目茶碗ではなく嶋臺のような茶碗(楽?)に見えました。
唐銅皆具、風炉釜は切り合い唐銅朝鮮風炉です。
台子の前に20センチほどの白木の板が置かれていました(?)。
本殿の点前座
お家元、来賓の皆さまが席に着かれ、いよいよ献茶式です。
能のように最初に笛が吹かれ、雅楽が奏でられました。
祝詞やお祓いの後、お家元と代表者が玉串を奉げ、参列者一同参拝します。
真之炭手前が始まりました。
神折敷を運び出し、釜の蓋を閉めますが、帛紗は紫でした。
袱紗捌き、羽根の浄め方、火箸の抜き方、そして、流れる様な所作と間合い、
しっかり頭に刻みつけたい・・・と見つめました。
炭が置かれ、香が焚かれ、香合はそのまま折敷に入り、釜が掛けられました。
紙折敷、火箸が羽根で清められ、火箸が杓立へ戻されました。
時間にして10分位でしょうか・・・アッという間で夢のようです。
献茶式とはいえ、お家元の炭手前を間近に拝見させて頂き、感激しました。
神楽殿に参拝する人
続いて、神さまに献じる御茶が点てられました。
朔日稽古で、「お家元の献茶式の点前は神仏に茶を献じるための点前」
とお習いしたことを思い出し、気が引き締まります。
長盆が下ろされ、白い帛紗を真に捌いて濃茶器が浄められ、
金の茶碗で濃茶が点てられます。
茶筅通しが終わり、茶碗が拭かれ、濃茶を入れる前に
お家元は懐から紙で作られた口覆いを出し、付けらました。
ちょうどそのころに祇園囃子が始まりました。
「コンチキチン コンコンチキチキ コンチキチ・・・」
お家元が一心不乱に茶を練っています。
お家元の所作を一つも見落としたくない緊張感の中、
祇園囃子だけが高らかに清らかに響き渡っていきました。
まさに、祇園祭献茶式2013のクライマックス。
「今、此処に居ることができて幸せ!」
・・・何とも言えない感動がこみあげてきました。
今まで経験した中で最高の献茶式でした。
いろいろなご縁に深く感謝いたします。
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