上坂冬子さんの「ときめき老後術 ひとり暮らしの骨董ざんまい」を読んで
心から共感した文章がありました。
それは・・・気に入った香炉に出会ったけれど、とても高価なので迷っているときに
故郷のお母さんから電話がありました。
つい、電話口でお母さんにそのことを話してしまったのです。
すると、お母さんはきっぱりと、むしろ声を強めて言ったそうです。
「欲しいものがあるなら無理してでも買っておきなさい。
お前は自分の力で買えるんだから、飛びつきたいものがあったら
買ったほうがいい。年をとると欲しいと思うものがなくなるでねぇ。
買いたいものがあるうちが花だでね」
本当にそうだなぁ~と思います。
「買いたいものがあるうちが花。
熱中できるものがあることが幸せ」
と私も時々自分を叱咤激励しながら、茶道具や茶事を愉しんでいます。
今年もあと三日、
今年私の元へやってきた茶道具との出会いやご縁、
そして買うことを決心した瞬間のことを振り返ってみました。
ぱっと思い出すのは次の三つです。
一.朝鮮唐津の茶入
一.平戸焼の色絵水指
一.揖保川焼の水指
一番購入を迷ったのは五月に平戸・有田・唐津方面へ旅行した時に
唐津で出会った朝鮮唐津の茶入でしょうか。
朝鮮唐津の水指や花入は時々拝見しますが、茶入は初対面でした。
独特の釉の乱れの景色や複雑な色合いが素晴らしく、
素朴な形も気に入り、その茶入が手放せませんでした。
二つの仕覆の裂地(織部緞子と小真田付吉野間道)も好かったのですが、
仕立てがとてもお上手でした。
でも、旅の最後に訪れたので、既に買い物をし過ぎていました。
買うのをためらっていると、私の様子を傍で見ていた主人が
「気に入ったのなら買った方がいいんじゃない」と。
その一言で決心がつきました。
あとで
「ありがとう!よくあそこで声をかけてくれたわね」と感謝すると
「やっぱりあの茶入が忘れられないから、また唐津へ行きたい」
と言われかねない・・と思ったそうです。
予算オーバーもいいところですが、
無理して買ってよかった!と今でもその一言に感謝です。
それから、平戸焼の色絵水指と揖保川焼の水指との出会いはまさに一目惚れでした。
特に、揖保川焼の水指が私の元へ来たのは奇跡としか言いようがありません。
「非売品ですが、師匠から常々、自分の気に入っているものから手放すように
言われていましたし、せっかく遠くから来ていただいたのですから・・・」
と、池川みどりさんはお気に入りを私へ託してくださったのです。
茶道具をめぐるいろいろなご縁に感謝しつつ
来年はどんなことになるのやら?
楽しみなような、こわいような・・・です。
心から共感した文章がありました。
それは・・・気に入った香炉に出会ったけれど、とても高価なので迷っているときに
故郷のお母さんから電話がありました。
つい、電話口でお母さんにそのことを話してしまったのです。
すると、お母さんはきっぱりと、むしろ声を強めて言ったそうです。
「欲しいものがあるなら無理してでも買っておきなさい。
お前は自分の力で買えるんだから、飛びつきたいものがあったら
買ったほうがいい。年をとると欲しいと思うものがなくなるでねぇ。
買いたいものがあるうちが花だでね」
本当にそうだなぁ~と思います。
「買いたいものがあるうちが花。
熱中できるものがあることが幸せ」
と私も時々自分を叱咤激励しながら、茶道具や茶事を愉しんでいます。
今年もあと三日、
今年私の元へやってきた茶道具との出会いやご縁、
そして買うことを決心した瞬間のことを振り返ってみました。
ぱっと思い出すのは次の三つです。
一.朝鮮唐津の茶入
一.平戸焼の色絵水指
一.揖保川焼の水指
一番購入を迷ったのは五月に平戸・有田・唐津方面へ旅行した時に
唐津で出会った朝鮮唐津の茶入でしょうか。
朝鮮唐津の水指や花入は時々拝見しますが、茶入は初対面でした。
独特の釉の乱れの景色や複雑な色合いが素晴らしく、
素朴な形も気に入り、その茶入が手放せませんでした。
二つの仕覆の裂地(織部緞子と小真田付吉野間道)も好かったのですが、
仕立てがとてもお上手でした。
でも、旅の最後に訪れたので、既に買い物をし過ぎていました。
買うのをためらっていると、私の様子を傍で見ていた主人が
「気に入ったのなら買った方がいいんじゃない」と。
その一言で決心がつきました。
あとで
「ありがとう!よくあそこで声をかけてくれたわね」と感謝すると
「やっぱりあの茶入が忘れられないから、また唐津へ行きたい」
と言われかねない・・と思ったそうです。
予算オーバーもいいところですが、
無理して買ってよかった!と今でもその一言に感謝です。
それから、平戸焼の色絵水指と揖保川焼の水指との出会いはまさに一目惚れでした。
特に、揖保川焼の水指が私の元へ来たのは奇跡としか言いようがありません。
「非売品ですが、師匠から常々、自分の気に入っているものから手放すように
言われていましたし、せっかく遠くから来ていただいたのですから・・・」
と、池川みどりさんはお気に入りを私へ託してくださったのです。
茶道具をめぐるいろいろなご縁に感謝しつつ
来年はどんなことになるのやら?
楽しみなような、こわいような・・・です。