暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

茶入の仕覆

2010年12月25日 | 茶道具
Merry Christmas!

(クリスマスだというのに足首の捻挫?が悪化して、整形外科通いです・・)

クリスマスとは関係のない話題で恐縮ですが
やっと茶入の仕覆が完成しました。
二つ目の仕覆です。

「はじめての仕覆」以来、8ヶ月が経とうとしていました。
その間、夏期講習会、茶会、茶事、旅行、いろいろなことがありました。
月2回の稽古日ですが、月1回通うのがやっとでした。
それでも細く長く続けていきたい・・と、先生にお願いして通いました。

K先生にもご不幸がありました。
「仕覆づくりは不器用な方がいいんじゃないかなぁ・・・」
と言って、入門時に背中を押してくださったご主人が
八月に急逝されたのです。
深い悲しみを乗り越えられて、教室を再開されたのは十月半ばでした。



そんな過程を経て、茶入にようやく着物が出来ました。
裂地は友人から頂いた着物地で
紫に白い藤の花模様を生かして作りました。
銀の紐は組紐で編んだものです。

今、茶碗の仕覆に取り掛かっています。
あと、振り出し、茶筅筒、茶巾筒もあるし、茶杓も・・・。
振り出し、茶筅筒、茶巾筒は網の袋を編もうかしら?
完成品を想像してあれこれ愉しんでいます。

写真の茶入は、平和島骨董まつりで買った茶籠に入っていた棗で、
豊楽焼(とよらくやき)という珍しいものです。
茶入、茶碗、振り出し、茶筅筒、茶巾筒のセットになっています。
以前、「豊楽焼についてご存知の方、教えてください」という
コメントを書いたのですが、これに関する情報はありませんでした。

先日偶然、豊楽焼の記述が乗っている本を見つけました。
上坂冬子著
「ときめき老後術 ひとり暮らしの骨董ざんまい」
(海竜社 2007年)です。
上坂さんが小気味よい文章で次々と紹介される、
秘蔵の骨董との出会いが面白く、ちらつく死生観も興味深く、
一気に読みました。

書き出すと長くなりそうなので、豊楽焼の続きは次回に回します。

                            


   新しいPCのせいか?写真が思うように画面に入りません(とりあえず・・・アップします)

   写真は、「山帰来の実」 (季節の花300 提供)
         「茶入の仕覆」 (クリックすると大きくなります)