2019年4月20日。土曜日。午後7時。
『復活の聖なる徹夜祭』
皆様! 主の御復活おめでとうございます!
四旬節から聖週間と祈りながら過ごしてまいり、
今宵、『受難と死』を通して復活されたキリストの『過ぎ越し』にあずかり、
古い自分に死んで復活されたキリストの『新しい命』に生まれ変わりましょう!
『復活徹夜祭』の典礼は、
『光の祭儀』、『ことばの典礼』、『洗礼と堅信』、『感謝の典礼』、と続きます。
復活徹夜祭の始まりです。
本日も、ご一緒によろしくお願い申し上げます
始まります。
第一部 『光の祭儀』
教会の庭で・・・
信徒はろうそくを手にして、松明の『新しい火』を囲んで、待ちます。
司祭が、キリストの5つの聖痕のしるしをつけながら・・・
2019年度:『復活のろうそく』を作ります。
『新しいいのち』のシンボルである『復活のろうそく』から、
信徒の持つろうそくにも、『新しいいのち』が灯されました。
続いて。。
『復活のろうそく』を先頭に、一同は聖堂に向かって、行進。
聖堂で。
司祭・・・『復活ろうそく』を高くかかげて、『キリストの光』
一同・・・ともされた各自のろうそくを手に、 『神に感謝!』
第二部 『ことばの典礼』
朗読は、旧約聖書から7つと新約聖書から2つ、全部で9つです。
神が人間の歴史を通してどのように働きかけてくださったかを、深く味わいます。
9つの中の一つ。
『第三朗読 エジプトからの過ぎ越し』
『その日、追い迫るエジプト軍を見て、イスラエルの人々が非常に恐れたとき、
イスラエルの部隊に先立って進んでいた神の御使いは、
移動して彼らの後ろを行き、彼らの前にあった雲の柱も移動して後ろに立ち、
エジプトの陣とイスラエルの陣との間に入った。
真っ黒な雲が立ちこめ、光が闇夜を貫いた。
両軍は、一晩中、互いに近づくことはなかった。
モーセが手を海に向かって差し伸べると、
主は夜もすがら激しい東風をもって海を押し返されたので、
海は乾いた地に変わり、水は分かれた。
イスラエルの人々は海の中の乾いた所を進んで行き、
水は彼らの右と左に壁のようになった。
エジプト軍は彼らを追い、彼らに従って海の中に入って来た。
モーセが手を海に向かって差し伸べると、
夜が明ける前に海は元の場所へ流れ返った。
水は元に戻り、戦車と騎兵、彼らの後を追って海に入ったファラオの全軍を覆い、
一人も残らなかった。
主はこうして、その日、イスラエルをエジプト人の手から救われた。
イスラエルはエジプト人が海辺で死んでいるのを見た。
イスラエルは、主がエジプト人に行われた大いなる御業を見た。
民は主を畏れ、主とその僕モーセを信じた。』
出エジプト記 14章15説ー15章1a節
『祈願』
『救いの源である神よ、
あなたは旧約の奇跡の意味を新約の光で解き明かし、
紅海が洗礼の泉をかたどり、解放された民はキリスト信者の姿を
表すことを教えてくださいました。
すべての人が、選ばれた民に約束された祝福に信仰によってあずかり、
あなたの霊を受けて新しく生まれることが出来ますように。』
そして。
『今日の福音 キリストによる過ぎ越し』
『週の初めの日の明け方早く、
婦人たちは、準備しておいた香料を持って墓に行った。
見ると、石が墓のわきに転がしてあり、
中に入っても、主イエスの遺体が見当たらなかった。
そのため途方に暮れていると、輝く衣を着た二人の人がそばに現れた。
二人は言った。
「なぜ、生きておられる方を死者の中に捜すのか。
あの方は、ここにはおられない。復活なさったのだ。」』
ルカ福音書 24章1-12節
司式司祭様は、説教で、こうおっしゃいました。説教の一部です。
『『復活』とは、一言でいえば、『決してあきらめない』ということです。
イエスは絶望の中でも神を信じ、神はそんなイエスを復活させられました。
女性たちはイエスを見つけることが出来ず途方にくれましたが、イエスはすでに復活されていたのです。
私たちも、日々つらいこと苦しいことが沢山あっても、決してあきらめないでください。
日々・・・復活することが大事なのです。
『キリストの御血による過ぎ越し』を信じる者を、神は復活させてくださるのです。
この世には苦しみ悩み明日に望みを持てない『小さい人』が沢山います。
その方たちを、決して忘れることなく、共にいてやってください。力になってあげてください。
小さき人たちは、共にいてくれる人がいれば、
決してあきらめずに、復活できるのです。明日に希望が持てるようになるのです。』
第三部 『洗礼と堅信』
『復活徹夜祭』は、最も意味深く、盛大に、『成人の入信式』を行う時です。
洗礼、堅信、初聖体授与と、三つが一つになって、『キリスト教入信の秘跡』と呼ばれます。
『友人の洗礼』
今まで、聖書100週間の沢山の仲間が、洗礼の恵みに預かりました。
そして今日、受洗がまだの2人仲間の一人が、受洗となりました。
『大きな喜びが天にある!』ルカ15-7 神に感謝!感謝!
『司祭の祈り』
『あなた方は新しい人となり、キリストを着る者となりました。
神の国の完成を待ち望みながら、キリストに従って歩みなさい。』
『この日が来ました。本当に嬉しい!』と、友は涙ぐんだ。
神に感謝!感謝!
第四部 『感謝の典礼』
受洗者の友が、教会の初仕事、パンとぶどう酒を奉納なさった。
『新米者ですが、私ができることで教会のお役に立っていきたいと思っています。
皆様よろしくお願い申し上げます。』
・・・と。受洗者紹介の時に、友は『御挨拶』をなさった。
『聖体拝領』
受洗した5人は、友を先頭に・・・
『初聖体』を拝領しました。
私達一同も、うれしく、列につながりました。
『拝領祈願』
『恵み豊かな神よ、
あなたの愛の霊を注ぎ、御子キリストの死と復活の神秘にあずかったわたしたちを、
あなたのいつくしみのうちに一致させてください。』
友の洗礼に喜ぶ姿を見て・・・
すでにキリスト者である私も、自らの洗礼を思い起こし、
神の子として生きる決意を新たにいたした次第です。感謝!感謝!
以上。キリストの復活の典礼をご一緒頂き、感謝申し上げます。
夫と二人。
すっかり夜も更けた帰路を、車を走らせながら、讃美歌を歌い・・・
『主の過ぎ越し・主の復活』 を賛美しました。
皆様!
御訪問に感謝申し上げます。
復活祭を前にしてノートルダム寺院の火災、復活の祈りをささげる教会でのテロ事件・・・。
それでも、『決してあきらめない』で、明日も復活いたしましょう。 お元気で!