マリアテレジアの独り言

日々の生活の中で見つける・・
  小さな感動をつづります。

イスラエル巡礼・・・ユダヤ人のアイデンティティー・・・一つ目:『聖書』・・・『死海文書』

2018-09-03 11:11:32 | 旅行。海外旅行。

今日も巡礼の一日。

聖書が好きで、新旧のうち・・・旧約聖書が大好きな私は、今回の『イスラエル巡礼』がとても楽しみでした。

知識のないままに。
    イスラエルといえば・・・    『ユダヤ教』
 
 『祈りに熱心なユダヤ教の人たち』
黒線の服は、30歳になった時から、『朝7時の祈りの時間』に着る服です。何歳までかは訪ねませんでした・・。

 朝7時から、毎朝、
 『ダビデの墓』の聖所で、左腕に黒い紐を巻きつけ、おでこに『トーラ』を現す『箱』をはりつけ・・・
 『トーラ(モーセ五書)』を唱えるのです。 義務なのです。 警官な青年たちのお姿を拝見しました。

 

巡礼前の私。
        イスラエルは、『祈りの世界』くらいに考えて・・・憧れていました。

日本のニュースでイスラエルの情報を見る限り、政治や宗教に関係する深刻な話題は、よく見聞きするものの、
      普通の暮らしや、楽しい情報などを目にする機会は、ありませんでした。 
      私のイスラエルに対する『イメージ』 は 『旧約聖書&祈り』 のみでした。


ところが。
来てみると・・・
    

     私が見る範囲では、治安が良くてオシャレで…なんとも独特な雰囲気です。


外国人観光客がたくさんいます。 地中海に面するリゾート地です。 観光立国でした。
道では、犬は少なく、野良猫を多く見かけます。
『イスラエル vs アラブ諸国』 や 『ユダヤ教 vs イスラム教』 というイメ-ジで、仲が悪いのかと思っていましたが・・・
テロリストが存在する国と国境を接しているという点で警戒度が高いそうですが、街中でテロを意識している雰囲気は感じられません。

ビジネス風なビルも少し見かけますが、都会過ぎてなくて、とても落ち着いた、農業大国です。
国土は四国ほどの大きさで、ほとんど砂漠という国なのに、農業大国で、『食料自給率:90%以上』
        ちなみに…日本は、『食料自給率39%』 &  『穀物自給率は、173カ国中124番目、28%』

公用語はヘブライ語とアラビア語なので、看板などはヘブライ語とアラビア語、英語表記は少なくてチンプンカンプンです

人口は 約868万人。民族は  ユダヤ人(約75%),アラブ人その他(約25%)

宗教は  ユダヤ教(75.0%),イスラム教(17.5%),キリスト教(2%),ドルーズ(1.6%)   


   やはり。

  イスラエルは、ユダヤ人独特の、『ユダヤ人のアイデンティティー』 が感じられる世界です。

 
まずは。

アイデンティティー一つ目・・・

           『死海文書』
    
    第一洞窟から見つかった『イザヤ書の第二の写本 』

死海文書は、
1947年に、
死海の北西(ヨルダン川西岸地区)にある『遺跡:クムラン周辺で発見された972の写本群の総称。

  主に、『旧約聖書』 と 『旧約聖書外典』 と 『宗団文書(クムラン教団の規則や儀式書)』 からなっていて、
  文書が書かれたのは紀元前8世紀から2世紀くらいまでで、『ヘブライ語聖書の最古の写本』 を含んでいる。
     これを聖典として保管していたのは、ユダヤ教の中で禁欲的な一派で、
  キリスト教の先駆的な信仰を担っていたクムラン教の修道士や修道尼だったと思われる。

      1946年の終わり頃、ベドウィンの羊飼いが、偶然に発見したそうですよ。
          2500年程も地中に眠っていた。 ということですね。
                                               以上。Wikipediaより拝借した知識です。


我ら巡礼団も、登りました。 観てきました。

            『死海文書の発見地:遺跡:クムラン』


 海抜0mのマサダの地から・・・・

  ケーブルカーに乗って・・・  『海抜400m クムラン遺跡』     まで。
 

      降り着いた所は・・・    『がれきの山』

 

       遺された壁(黒印の下部分) の上に・・・・
  
  

       がれきとなった石を、一つづつ乗せて・・・

 
  『2000年程前の塀』  の再建です。

 『クムラン遺跡』とは・・・

  西暦70年。 ローマ軍によって、イスラエルの地も『第二神殿』も崩壊され・・・
           住民・ユダヤ人は殺されるか、捕虜として連れ去られました。

 そんな中・・・『残りの者:熱心なユダヤ教徒』 が逃げ、『クムランの山』 に立てこもったのです。


     『水なき砂漠』で、How? どのようにして生き延びたのでしょうか?

      保存食があったそうです。 豊かな土を隠し持ち、栽培まで始めたのです。
        そこには・・・
『精神的に豊かな生活』 があったのです。

 

  山頂に。 当時の生活の・・・       『模型』
 
              

  『残りの者』の『仕事』 は、唯一・・・  『旧約聖書の写本』 でした。

    当時の規律正しい生活をした、禁欲的なユダヤ人たちは、
      食事の前に、外からの帰宅の際に、写本の前に、
           
      『風呂』に入り、『身を清めました』
  水と聖霊による『洗礼』の前表です。

 

    遺された 『風呂跡』 (黒印の下部分)

 

       壁に隠されたパイプは 『サウナ』 のためのものだそうです。

      
    
風呂の湯気が上から ポトポトと、浴室の人の上に落ちないように・・・
          天上は、半円形状に、斜めにできていたそうです。

        

 

   『クムラン遺跡』の頂上から・・・・下を眺めれば・・・

     一方は・・・       『死海』
 
 

     
   一方は・・・ 砂漠。      『ローマ軍から身を守る 要塞』
 

     山頂の模型・・・・    『要塞』
  
   
    要塞を登ぼって・・・”立て籠もるユダヤ人を総殺しにしろ!” と命令されるのは、  
          ローマ軍の捕虜になった、同胞のユダヤ人たち。

    立て籠もるユダヤ人は、上から石を落して捕虜の同胞を殺すことが出来ない。
            ・・・それが『命取り』となっていくのです。


 要塞の天井を歩く・・・  我が巡礼団
 
 
この暑さ! この砂漠!                       当時の御苦労は想像に絶します。

 
    下を眺めると・・・・   『ところどころに 穴』   三つ。
 
                                    
 
       『穴』が分かりますか?

『穴』 は・・・  『雨水』が流れる道を造り、雨水を集める『穴』の先は『貯水池』になっていたそうです。

 

ついに。

 
    立て籠もるユダヤ人は・・・
       逃げて、クムランに立てこもって以来・・・3年間。

     とうとう最期の時がきました。  自決か?  奴隷か?

    後々の世代まで語り継ぐために・・・2人の女性と5人の子供を残して
   全員で・・・『くじ』で負けた者が相手を殺す、と繰り返し・・・『自決』の道を選びました。
 

       『ユダヤ人の自由と誇り』 『ユダヤ人のアイデンティティー』 を守ったのです。
           自分を犠牲にし、愛国心を養い、すべてを語り継いだのです。

 

 そして。
今。現代。

     クムランの頂上の洞穴の中で・・・
      

 今日も。   写本を続ける・・・  『信仰篤きユダヤ人』
 

 

クムラン遺跡から・・・降りてきました。

   そこは・・・      『死海』
 
   はためく 『イスラエル国旗』                     穏やかで、美しい。

 次に。

 巡礼団は見学です・・・    『死海写本館』
 
 『死海文書・巻物を納めた壺 の頭部分の模型』             
噴水になっていました。

    

    『死海写本館』の入り口。
 
 

 ありました。

           『死海文書』
 
 
                                                  本物です。

     
        『死海文書がおさめられていた壷』

     見つかった土器
   
  


 
 

外に出てみると・・・

    

     商店街のドアには・・・            『巻物』       必ずついていました。
  

  ユダヤの方々のアイデンティティー。

     いかがでしたか?  『信仰:愛神愛隣』 に基づく 『自由と誇り』 でしたね。
     逆に言えば!   『自由と誇り』 なくしては 信仰は強まらない。

   私の信仰はいかに? 神に問い続けられる巡礼は、御父・神の元へ帰る日まで続きます。

      

 もう一つの、ユダヤの方々のアイデンティティーの象徴、『嘆きの壁』 が続きます。

            よろしくお願い申し上げます。 


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