今日は9月29日。
『聖ミカエル 聖ガブリエル 聖ラファエル大天使 祝日』
五世紀。ローマに建てられた聖ミカエルの大聖堂の献堂が行われた。
現代。 ミカエルの他に、ガブリエルとラファエルが加えられて共に記念するようになった。
神の使いである天使たちと心を合わせて神を讃美し、その取り次ぎを願う祝日である。
『毎日の読書』より。
『今日の入祭唱』
『神の御使いよ、神をたたえよ。神の語られる言葉を聞き、これを行う者よ、神をたたえよ。』
詩篇 103-20
今日は、キリスト教で『三大天使』と呼ばれる『ミカエル、ガブリエル、ラファエル』の祝日です。
それでは、
今日は、『天使とはどなた?』 『御三方はどんな方?』 検証することに致しましょう
検証① 『天使とはどなた?』
天使は、霊的な存在です。
人間が描く天使の姿 と 本来の霊的な姿 は異なるのです。
見えないはずの『霊的存在の天使』を表象化することは、不可能であると言えるでしょう。
ラファエル自身が、ご自身は肉の存在でない、ことを示唆されています。
『わたしが実際には何も食べなかったことは今お分かりでしょう。食べているように見えていただけです。
わたしは、わたしを遣わされた方のもとに昇って行く。』 トビト記 12章19&20節
天使は、神に仕える存在であり、同時に、わたしたち人間に遣わされる存在です。
神に仕える存在は、ミカエル、ガブリエル、ラファエルの『エル=神』、の名前からも明らかです。
同時に。
神から私たち人間に遣わされる存在でもあります。
天使は、神と人間との仲介者としての役割を持っています。
人間に神の神秘を告げ、人間が神へと向かうよう導くのです。
天使は、人間より偉大な天使を用いてでさえ人間の救いを望んでおられる、『神のあわれみ』の存在なのです。
検証② 『御三方はどんな方?』
『聖ミカエル』
『大天使ミカエルのイコン』 悪魔を踏んでいる。 シモン・ウシャコフ作品。
役割:天使長。天軍の総帥。『死の天使』として、人間の魂を秤に掛けるという。
象徴:孔雀の尾羽のような文様の翼を有した姿、右手に『剣』、左手に魂の公正さを測る『秤』を携えている姿。
旧約聖書の中では、
ミカエルは、『天使長のひとりミカエルが助けに来てくれた。』ダニエル書10-13、と、
人を助ける存在として現れます。
それだけではなく。
ミカエルは、『その時(終わりの時)、大天使長ミカエルが立つ。彼はお前の民の子らを守護する。』ダニエル書12-1 のです。
ミカエルは、世の完成の時、『最後の審判』の時、民の子らを、守り、助け、守護して下さる方です。
新約聖書の中では、
ミカエルは、
『天で戦いが起こった。ミカエルとその使いたちが、竜に戦いを挑んだのである。
竜とその使いたちも応戦したが、勝てなかった。全人類を惑わす者は、地上に投げ落とされた。』ヨハネ黙示録12章7-9節
ミカエルは、神の民のために、悪と戦うものの象徴的存在、指導者的存在なのです。
『大天使聖ガブリエル』
ヤン・ファン・エイク作品
役割:『神のことば』の伝達者。
ガブリエルという名前は『神の人』という意味で、、最後の審判のときにラッパを鳴らし、死者を甦らせる天使。
象徴:ユリの花
旧約聖書の中では、
『ガブリエルがわたし(ダニエル)の立っている所に近づいて来たので、わたしは恐れてひれ伏した。』ダニエル書8-17
『ガブリエル、幻をこの人に説明せよ』ダニエル書8-18という声が響き、
ガブリエルは幻の意味をダニエルに説明します。
又。
『わたし自身(ダニエル)と私の民イスラエルの罪を告白し、訴え祈っていると、ガブリエルが飛んできて近づき、わたしに触れた。』ダニエル書9-20&21
ガブリエルは、神の計画を告げ、説明するといった役割を、ダニエルに果たしています。
ガブリエルは、『終わりの日』に関するその幻の意味について、ダニエルに説明したのです。
新約聖書の中では、
ガブリエルは、ザカリアに現れ、『子ども=洗礼者ヨハネの誕生とその使命』を告げます。ルカ福音書1章5-25節
・・・ガブリエルであることは、最初は伏せられていますが、
ザカリアが信じようとしなかったため、その名前が告げられます。
『わたしはガブリエル、神の前に立つ者。あなたに話しかけて、この喜ばしい知らせを告げるために遣わされたのである』ルカ1・19
その後。
ガブリエルはマリアに現れ、イエスの誕生とその使命について告げます。
『受胎告知』 ルカ福音書1章26-38節 レオナルド・ダ・ヴィンチ作品
ガブリエルは、神の計画を告げ、説明するものとして登場します。
それは神の計画の中でも、まさにその頂点に位置する、『神の子イエスの受肉』という神秘での告知です。
『大天使聖ラファエル』
役割:薬剤師、盲人、病人、精神障害、旅人の守護者。守護天使を監督する天使。
象徴:魚を持った姿
旧訳聖書の中で、
『ラファエルは答えた。「わたしはあなた(トビト)の同族の一人、偉大なハナニアの子アザリアです。』トビト記5-13
トビトは、過去にガバエルという人に預けたお金を受け取ろうとして、息子トビアを旅立たせます。
トビアは、目的地までの道に詳しい、同行者となってくれる人を捜します。そこへ、ラファエルが現れるのです。
ラファエルは、自分のことを、トビトの同族であるハナニアの子アザリアと名乗ります。
こうして、
トビアは、ラファエルが天使であることに気づかずに、旅に同行してもらうことになります。
ラファエルは、旅の間、トビアを助け導きます。
そして、
目的を達成して、彼ら・ラファエルとトビアはトビトのもとに帰ってきます。
そこではじめて、ラファエルは彼らに自分の素姓を明かすのです。
『わたしは、栄光に輝く主の御前に仕えている七人の天使の一人、ラファエルである』トビト記12ー15
ラファエルは、トビトの目を癒し、義理の娘サラを悪魔アスモダイから救うために、神から遣わされた者であると語るのです。
『さあ、地上で主をほめたたえ、神に感謝をささげなさい。わたしは、わたしを遣わされた方のもとに昇って行く。』トビト記12-20
ラファエルは、神から遣わされ、人間を守り、神にふさわしい歩みをするよう導く方なのです。
ちなみに、新訳聖書の中には、ラファエルは登場しません。
天使は、人間より偉大な天使を用いてでさえ人間の救いを望んでおられる神、
惜しみなく人間に与えられる『神のあわれみ』を告げ知らせる職務を託された存在なのです。
以上。
今日は、天使の存在と働きを検証しながら、悪に打ち勝つ神の力とはどのようなものであるのか、考えました。
長々と、お付き合い下さり、ありがとうございました
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応援しました西武優勝決定は、今日は成りませんでした。明日です! お元気で!