職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

新しい年のスタート、きょうの始業式を、精神をひきしめ、自分の心に強い方向を与える1日にしましょう

2008-01-15 21:01:16 | Weblog


★ストーブを点火直前の体育館の寒暖計

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◆3学期・始業式の日だ。
 職員朝会で各校務分掌部長から今週の目標の確認。

 校長=凡事徹底(プロ教師としてやるべきことをきちんとやりつづけること)のシステム化。
 総務=3学期のスタートにあたり学習環境を整える。
 教務=「平成20年、今年は○○の勉強をかんばるぞ~!」の決意に応える授業を。
 研修=1分前に教室に到着。
 生徒指導=生徒の観察、変容への対応(3日会わざれば刮目してみるべし)
 保健=手洗い、うがいで風邪の予防の徹底。

 わたしの「凡事徹底」については、これまでも語ってきたことなのだが、それを「システム化」する……としたのは今回がはじめてだ。
 年末のNHKの番組、イチロー選手特集に影響を受けたのかもしれない。


★白銀台団地の向こうにひろがる太平洋


◆08:45から始業式。
 体育館の温度は2℃
 午前7時前に志塚Tとストーブを点火したときはマイナス5℃だったから、2時間で7℃もアップしたことになる。
 お天気がよかったから、太陽の力も働いたのだろう。

〈3学期・始業式 式辞 抜粋WEB版〉

◆冬の期間で最も寒いのが、大寒(だいかん)……大きい……寒い……と書いて「大寒」です。
 この「大寒」というのは、1月20日頃をいいます。
 ですから、きょう1月15日は、その大寒に最接近しているといっていいでしょう。
 冬の真ん真ん中です。
 寒さの底です。
 寒いのが大の苦手であるわたしとしては、たいへんつらい時期ですけれども、日本では古来、この時期に寒中稽古を行うという慣わしがあります。
 冬の真ん真ん中の寒さに耐えることによって、精神をひきしめ、身も心も強くするということです。

◆わたしたちも、新しい年のスタート、きょうの始業式を、精神をひきしめ、そして、自分の心に強い方向を与え、「よし! 生きていくぞ」「よし! がんばるぞ」と決意する1日にしましょう。

 3学期というのは、それぞれの学年のしめくくり、まとめです。
 と同時に、次の新しい世界、1学年にとっては2学年という世界、2学年にとっては3学年という世界、3学年にとっては卒業後の新しい世界に直接につながっていく学期です。

 わたしは今、先生方に何度も何度も言っていることがあります。
 それはなにかというと、4月・5月に新しい学年になって失敗する学年(←ちょっとことばが悪すぎるけれども)、苦戦して行き詰まる学年、大不調に陥る学年があります。
 これまでにもたくさん見てきたし、自分自身も経験して来ましたが、よくよく考えてみると、3学期をいい加減に過ごしている、なげやりに過ごしている、無責任に過ごしている……という共通点があります。

 ですから、みなさんには、この3学期は、たとえば、みなみの宝物である朝の会、帰りの会、生徒集会の歌・合唱はこれでいいか?と確かめてほしい。
 そして、「ちょっとダメだぞ」と感じたら、よし、このレベルまでがんばり直そう……という学期にしてほしい。
 みなみを支えている生徒会活動・委員会活動はこれでいいか? あるいは部活動はどうか? そして、授業はどうか?……と確かめて、がんばり直す、生き直す学期にしてほしいと思います。


★昼休みの図書室。わたしもこんなふうにして読みたい。


◆とりわけ3年生にとっては、いよいよ最後の学期です。
 今も言いましたが、卒業後の新しい世界への出口、出発点になる学期です。
 入試直前の猛勉強、面接などの猛練習。
 健康管理。
 たいへんだと思うけど、負けないでがんばってほしい。
 合格発表。
 卒業式。
 あわただしく、目まぐるしく、人生のなかでもっとも心の揺れの激しい時期といっていいでしょう。
 このあわただしさにただ流されるのではなく、わたしはこうするんだという自らを律する力、苦しみに耐える力、場合によっては、失意の底から自分ひとりではいあがる力が要求される時期でもあります。
 君たちは、わたしにとっては、わたしに夢を与えつづけてくれた宝物です。
 その宝物である、みなさんが奮闘努力して、この3学期を新しい世界につなげる学期にしてくれることを期待します。

◆最後になりますが、めでたい新しい年のスタートにあたり、わたしの精神のなかにある、みなさんへの3つのメッセージ(これは2学期終業式に述べたものですが、覚えていますか?)念には念を入れて、これを、もう一度、繰り返します。

 1つ目。
 人にけなされたくらいで、メゲないでほしい。
 「わたしはもうダメなんだぁ~」とギャギャー騒がないでほしい。
 必ずあなたの価値をわかってくれる人が世の中にいる、絶対にいる……絶対にいるということを信じて生きていってほしい。


★わたしの机の中。寝ているのは近鉄バファローズの梨田監督


 2つ目。
 悪い誘い、誘惑に負けて、自分を安売りしないでほしい。
 プライドをもってほしい。
 安売りするくらいだったら、ひとりで生きよう。
 ひとりが最高だ!

 3つ目。
 なによりも自分自身を高めよう。
 多少の困難があっても、ピンチがあっても、絶望しないで、負けないで「なりたい自分をめざして」がんばろう。
 以上、3つのメッセージです。

 3学期が、みなさんにとって新しい世界への出発点になる、輝かしい学期になることを強く願い、新年・始業式の式辞とします。
(平成20年1月15日 みなみ中 校長 小高進)

◆放課後、高校受験の面接練習。5人。


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