10時10分に出発、待ちに待った初めての道です。これから歩く道は英語の地図でごく最近知ったものですが、帰ってから本当にがっくりするようなことがありました。ぼくは今まで日本語のへんろ地図を4回買っていて、手元に置いていつも見ているのは3回目に買った07年の第8版、これには距離や時間などの書き込みがいっぱいあって使い易いので、一番新しく買った10年の第9版は引き出しの中に眠っている状態、久々にその第9版を開くことがあって、たまたま高松市街の地図を見ていたら、なんと英語の地図の緑の線の江戸時代の道がちゃんと赤線で記されているではありませんか、この7年くらいの間にお遍路を始められた人はみなこの道を知っていたということになります、偉そうに知ったかしていたのがちょっと恥ずかしい。でもどうでしょう、二つの赤線の道を見て初めての人はどちらを選択するでしょう、江戸時代の道はとにかく曲がり角が多くて最後の方は明らかに遠回りの感じもする、明治以降の道はとにかくスムースで迷いそうな感じがしない、おそらく8割以上の人が迷わず県道を北上するような気がします、ぼくも絶対そうしたと思います。
一宮寺の山門から200m北上して県道12号に当たったところです、ここのすぐ右に県道172号とクロスして、そこから北上するのが明治以降の道、赤線はちょっと先から172号に入るようになっていますがこの手前には信号がないからみんなローソンのある交差点まで行く、
信号のある交差点の手前で県道を横断したところ、矢印いっぱい、この部分には赤線があるから地図に従う人もいるかも、
すぐ古い道しるべもありました、
明治十九年三月、
ちょっと右へ寄れる、手前がちょっと斜めなので、この先からほぼ真北、
真北に入ったところ、ここで県道を横断してから70m、
県道から160mで突き当たって右折、矢印もあります。
右折して15mで県道172号を横断、ぼくのパソコン地図ではここに信号があったのでちょっと首を傾げる、信号を目印にすると、なくなったりできたりがあるから変に引っかかることがあるものです、
最初この道を歩いたときこの県道を横断した先で間違った道に入ったのでここからやり直したときの写真です。
県道を横断するところ。
右手に天然温泉きららの宿泊棟、最初はこの少し手前で左折してしまった。
きららのすぐ先で左折する道に入る。
分かりやすいへんろ石もある。
水路沿いの細い道を行く。
この交差点は右折、
右折して同じような道を行く。
道なりに左折していく、
左折したところ、
病院の前の広い道に突き当たって右折する、ここからは最初の時に歩いているのでバトンタッチ。
水路沿いの細い道を右折したところ、ちゃんと矢印もある。すぐ先で国道を横断して直進。
国道193号を横断して20m、ちょっと右へ寄れる、
よれるとすぐ神社の前、神社は小さいけれど大きな目印になります。ここで10時25分、一宮寺からまだ15分です、
先の三名神社から東へ60m来たところ、左折の矢印。ここから先は日本語の赤線と英語の緑の線はちょっと違っています、この矢印は英語の地図に従っています。
この道しるべは新しいのか古いのか、いずれにせよ英語の地図の方が正しいようです、
左折して北へ向かったところ、
120m北へ進むと右折、ぼくのパソコン地図ではこの先に道はないけれど、
ちゃんと道は続いていました、さっきのところもきっと歩ける道があったに違いありません、また次回のお楽しみにします、
ぼくの地図では道が切れているところ、これだけはっきりした道なら記載されてない方がおかしい、
120mで左折、日本語の地図の赤線はここで右の方から合流してきます、おそらくぼくの地図でも道が切れていたので、それを考慮しての別の道になったのかもしれません。日本語の地図を持っている人は地図より矢印に従えば問題ありません、
その前で野良仕事をしている男性に、これが昔の道ですよね、と訊くと、ああそうだよ、と軽く即答してくれました、地元の人はやはりはっきり認識しています。
矢印も確認して北上します、
このよれ具合がいかにも昔の道、県道や国道とは比較にならないほど歩きやすく気持ちがいい、
北上の道に入って200mで左へクランク、
道しるべ、
矢印も、
クランクしたあともまだまだいい感じです、
真っ直ぐですが。矢印、
クランクから300m北上すると太い道に当たって、右折、拡幅工事の最中のせいか矢印は見あたりませんでした、10時35分、一宮寺から25分です。
拡幅工事中の道を東へ、
Glitter3、大きな目印、前の交差点で矢印がなかったので少し心配していましたが、このマンションで確認、
拡幅工事の道を200m来たところ、県道の少し手前で左折します、
左折したところ、水路沿いの道を北上します、矢印はないけれど水路が大きな目印です、
90m進んだところに矢印がありました、
水路の道を300m進むと、水門のところを斜め右へ、
斜めの道、矢印も見えます、
斜めの道を100m進むと、県道280号を横断します、
横断する手前に矢印、
横断したところに福田恵峰さんの矢印、向こう側、
県道から40mで小橋を渡って水路の右側へ、
水路の右側の道へ、
小橋から40mで右折、
右折したところ、
右折して70mで県道166号を横断します、10時45分、一宮寺から35分です。
県道を斜めに横断、
横断したところにも矢印、
横断して100mで左折、
左折すると水路が右、
前の左折ポイントから北へ150m進むと、県道147号を横断します、
県道から120mで左に太田百華幼稚園、これも目印です、
幼稚園から230m、左に水路が現れると、間もなく右折です、
意外や、行政の新しい矢印、まだ11kmもあります、
右折したところに、伊藤さんの逆打ち矢印がありました、確かに逆打ちだとここはすごく難しい、
右折して東へ向かう道、
右折して170mで踏切を渡ります、
踏切を渡って50mで左折、
左折したところ、道は広め、
左折して640mで高松自動車道の下を抜ける、
高松自動車道を抜けて80m、右斜めの道に入ります、11時04分、一宮寺から54分です。
分かりやすい斜めの道です、
斜めの入口に矢印、
斜めの道は180mで右によれて真東に、真東になって150mで左折、
左折したところ、
110m来たところで右折、
右折したところ、
100mで太田小学校東の信号がある交差点、矢印は左折ですが、英語の地図では直進なので、地図に従います、
交差点を渡ったところ、この先は矢印がないはずだから慎重に地図とにらめっこ、
信号から150m、最初の左折れがあるところで折れる、
左折したところ、
100mで池の横に出てきました、正解でした、
蓮池の北に隣接する伏石中央公園の北東の角でちょっとクランクです、
クランクすると右手にさらに大きな池、向こうには屋島もくっきり、
池の横の道に福田さんの矢印、
池の北西の角の交差点です、直進の矢印、11時22分、一宮寺から1時間12分です。
前の写真からそのまま北へ270m直進したところです、ここで右折、カーブミラーのポールにたくさん矢印があります。
右折したところ、
420m来たところで信号のある大きな交差点、ここは直進です。
交差点を渡ったところに矢印がありました、
交差点から130mで左折です、
左折したところ、
ちょっと分かりにくいポジションですが、前のところから320m北へ進むと突き当たって右折です、突き当たりは迷いにくいけれど、こんなのは少ない、
これが突き当たり、ちょっと手前に矢印があった、
突き当たりのポールにも矢印があります、
右折したところ、
突き当たりから270m東へ進んで、左折、
左折して170mで県道10号を横断します、
横断したところに直進の矢印、
県道から350mで右折、矢印は見あたりませんでしたがすぐ向こうに踏切が見えているので間違いありません、
右折したところ、11時44分、一宮寺から1時間34分です。
前の交差点を右折してから150m、左に鉄道が寄り添ってきます、踏切の下に矢印、これは枯雑草さんのブログで見た覚えがあります。
踏切を渡ったところに福田さんの矢印、向こうの電柱にも見えます、鉄道ができる前は、前の交差点から直線の道だったことは明白、
踏切を渡って右折したところ、ここから向こうに見える電柱までの道は鉄道ができたときに合わせて造られた道、その先からは昔からあった道で踏切の手前の道と直線で繋がっていたはずです。
踏切を渡って55mのところの信号のある交差点を渡ったところ、ここからが昔の道、
前の写真から270m来たところ、140mで左から来る県道10号に合流して、このすぐ手前で右から合流してくる県道43号を横断したところです。
すぐ橋を渡る
県道に合流してからは、矢印はなく、真っ直ぐだけれどちょっと立ち止まることもあったのですが、橋を渡るとすぐ反対側の電柱に矢印が見えました。
橋を渡って100m、左に木太小学校、
さらに120mで高松木太町郵便局、
さらに30mで左折、これだけ矢印があるのに、向こうのローソンに向かいかけました、地図の書き方がちょっと大雑把でした、細かい地図を作ったりしてある程度理解していないと、へんろ地図だけではこういうことが度々起こるかもしれません、
左折して路地に入る、こういう道だったので行き過ぎかけました、
路地を出て左折、ここからはもう迷うことはないでしょう、踏切からここまでがちょっとだけややこしいところでした、地図を作っているときに感じたそのままでした、
左折したところ、おもてなしネットワークの矢印もずいぶん剥がされたみたいだけど、こういうところまでは手が回らなかったのでしょうか、
前の写真から140mで二またに分かれたところを右へ、
方向としては北から北北東になった感じ、11時58分、一宮寺から1時間48分です。
二またの北北東の道は170m進むと少し左によれて、真北に近い方向になります、そのすぐ先で自販機があったので休憩を入れました、2時間近く歩きづめで、天気がよく気温もかなり上がっているようです。昨年も番外の光貴寺から法然寺に向かうときに高松市内の最高気温は30℃を越えて、思わぬところで倒れ込んだのを思い出します、
12分ほど休みを入れました。
方向が北に変わって370mで右折です、
右折したところ、右折といってもちょっと斜めです、
前の写真から東北東に300mで左折です、
左折したところ、真北に向かっています、
180mでJRの下をくぐります、
JRをくぐって140mで県道155号に突き当たって右折です、
県道を東へ、右はマルナカ、
県道に入って1100m、二つ目の橋です、
渡り終わったところに行政の矢印がありました、左折します
左折したところは川沿いの道と少し右の二またになっているので、この剥がされかけた矢印はそれを示しています、
二またの右の道に入ったところにも矢印、
真っ直ぐ行けば合流ポイントです、むこうはもちろん屋島、
国道の交差点が見えてきます、
国道を歩道橋で渡ります、12時41分、一宮寺から11758mを2時間31分、休み時間その他を除くと時速は6kmちょうどでした。
いつも歩いている県道172号の道より900mの遠回り、ほとんどの人が歩く172号の道はここまで分岐や曲がり角が6ヶ所くらい、今回ぼくが歩いた江戸時代の道は30ヶ所くらいありました、気持のよい歩きやすい道が多いのですが、気安くおすすめはできません、地図を読むのが苦手な人は絶対止めた方がいいと言っておきましょう。
屋島の登り口の手前、屋島小学校からの400mの急坂は四国の山道で一番苦手かもしれません。階段のない登りの中では一番角度が急ではないかと思いたくなるくらい大嫌いな道です。いつもは瓦町か栗林公園の近くの宿から朝一で登るのでまだ我慢できるのですが、今回は初めて27km歩いた後で登ることになるので、耐えられずへたり込んでしまいました、屋島の途中で休みを入れたのは初めてです、
84番札所屋島寺に到着したのは13時28分、一宮寺から14459m、正味の歩行時間は157分、平均時速は5.54kmでした。
日曜日なので観光客は多かったのですが、歩き遍路さんは2~3人というところでしょうか、お参りを終えて納経所の横のベンチで休もうとしたら、歩きの女性が靴下を脱いで休んでいるところでした、一宮寺の近くで泊まるとここまではもう少し早い時間に来るのが普通なので、どういうことかと尋ねれば、一宮寺の近くのそらうみから番外の仏生山法然寺にお参りして春日川沿いの赤線の道で屋島まで来た、ぼくとはまた別の赤線の道、そして今日の宿はぼくと同じ岡田屋さん、屋島からの下りはもちろん危険で急な山道を下る、外に選択肢はありますかというくらい平然と答えます、一度あの山道を下ると懲りて二度と御免だという人も居ますが、女性なのに真逆の考え、それもそのはずで彼女は山歩きが大好きで、中津峰、如意輪寺も登ったし、まだ雪が残っている様な早い時期に篠山も登っている、こんな時期に登る人なんて居ないよ、と地元の人に呆れられたそうです。
屋島の裏門を一緒に出たのですが、先に行かせてもらいます。
気をつけていたのですが舗装道を横切った後で危うく尻餅をつきかけました、危険の種類が違う下りが続くから、ちょっと気を抜くとこういう風に引っかかる、来年は登るから安心、
洲崎寺のすぐ手前で接待所が開設されていました、今日は日曜、今年4回目の接待所です、そのあと初めて洲崎寺の境内に入りました、真念さんのお墓の周りには88ヶ所と別格20ヶ所の名前が刻まれてミニミニ四国になっていました、お墓なので撮影は控えました。
15時31分、85番札所八栗寺に到着、ベストより9分遅れの超ゆったり、今日は最後だし時間もあるので意識してのんびりです。
境内はやはり車の人でにぎわっています、
お参りを終えて15時46分、本当に門前の岡田屋に到着です、実のところ、この宿に来るつもりはなかった、評判がすごく良いとは直接二人以上の人から聞いていたのですが、なにぶん距離が合わない、それを無理に組み込んだのは二日前追いついたSさんのブログを見たからです、単なる良い遍路宿という以上のさらに大事なものがこの宿にはあるのだと、別の人の書き込みを見ても十分に感じられました。
ぼくも毎年この宿の前を通るたび、本当に営業しているのだろうかと思うほどの佇まいなのですが、一歩中にはいると大違い、古いことは古いけれど、磨き抜かれた重厚さという様な古さでした。部屋の居心地の良さ快適さ、本当に最高だと言えるくらいでした、そしてお風呂、トイレ、洗濯、洗面、部屋、食堂が完全ワンフロアでした、