WALKER’S 

歩く男の日日

23日目 (1) 太山寺

2008-07-30 | 08年四国の旅
 昨日の夕方から降り始めた雨が、夜明けになっても激しく降り続いている、今日は一日中雨の予報だ。5日目の雨だけど、今までの雨はいずれも2時間以内の雨だった。今日は一番厳しいことになるかもしれない。今日歩く距離は35km、6時45分に宿を出る、電車で久米駅まで戻るつもりだったけど、電車賃がもったいないので、ここから歩いて50番札所繁多寺に向かうことにする、久米駅から歩くよりも3kmも長いので楽したことにはならない。雨足は7日目や18日目の時よりは弱い、でも1日中となるとどうなるか。繁多寺までの4.7kmは初めて歩くのでびくびくもの、でも何とか迷わず行くことができる。しかも時速は6.4km。ちょっと意外なくらいの速さだった。
 石手寺までの2.6kmも今までの同タイムで到着、風さえなければ傘をさしているハンデはあまりない、むしろ日差しがなくて涼しいので調子よく歩けることの方が多いかもしれない。石手寺手前の県道40号は道幅が狭く歩道もないので最も歩きにくい道の一つだけど、今日は土曜日なので車が少なく比較的歩きやすかった。石手寺の山門では記念撮影の準備中、ここは松山観光の目玉の一つでもあるから、お遍路以外の観光客でいつもにぎわっている。歩き始めて1時間半、そろそろ靴の中がしめってきた。雨の中ではゆっくり休めないので、15分で出発。石手寺から道後温泉までは二通りの道があって、今まではずっと県道187号を歩いたけれど、今回は初めて山越えの道を行くつもりだった。でもその入り口の所へ行くと、数日前からこの山道は工事中で通行不能になっていました。諦めていつもの道を行く。
 道後温泉から太山寺への道は大きく分けて3通りの道がある、このうち「乙」と「丙」の道は歩いたけれど、道後温泉からすぐ北へ向かう「甲」の道は歩いていなかった。山越えになるのでてっきり遠回りの道だと思っていた。でも今回はそれを知りつつ敢えてこの道を行く、知らない道をできるだけ少なくしたい。この道への入り口は、地図では細かくて判りにくいのでどうなるかと思ったけど、何とか迷わず間違わず大通りまで出ることができた、要所に遍路シールも貼ってあったので安心しながら歩ける。そして山越えと思っていた道も、広い県道がそのピークまで行っているので大した坂道ではなかった。山越えという感じでは全然なかった。県道には広い歩道もあるし、県道を離れるピークからの道も静かで歩きやすい。国道196号に合流、いつもの道だけど、県道40号を直進、ここも初めての道になる。県道184号との交差点に遍路石が確かにあった。ここは確かに遍路道、初めて歩く遍路道、雨が降ってる遍路道。
 踏切を渡ると、突き当たりの諸山積神社から完全装備のお遍路が出てくるところ、この神社は番外霊場でもゆかりの地でもない。番外霊場は88霊場、別格20霊場以外の霊場、100ヶ所以上ある。以前番外も全部巡っているという人に会った、多くは遍路道沿いにあるけれど、別格のように道を大きく外れた所にある霊場もあるので、全部お参りしたらどれくらいの時間がかかるのだろうと、びっくりしたことがある。そして、それ以外の神社をも巡るとは、きりがないという感じがする、でも本当の信心とはそういうものかもしれない。
 太山寺の山門(二の門)まで97分かかった。昨年一昨年より3分遅いだけだった。大した遠回りではなかった。乙、丙の道より歩きやすいのでもう一度歩いてもいいかなと思う。
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